今度は「ペースメーカーのスイッチを切る」患者の自己決定が問題に
去年もこんなニュースを拾っていますが、
「ペースメーカーを切ってほしい」と希望する患者が増えている(米)(2013/5/6)
心臓のペースメーカーや除細動器を入れたりつけたりしている人が
もともとの心臓病や別の病気から非常に重篤な状態になった場合に、
それらのスイッチを切ることを巡って
事前指示書を書いていないために親族が判断するしかなくなる、
という事態が出てきている。
もともとの心臓病や別の病気から非常に重篤な状態になった場合に、
それらのスイッチを切ることを巡って
事前指示書を書いていないために親族が判断するしかなくなる、
という事態が出てきている。
大半は白人男性で高齢、
心臓病のほかにがんや呼吸器、神経系の病気を併発して非常に重く、
事前指示書がないために家族が要望したというケースが半数に上る。
心臓病のほかにがんや呼吸器、神経系の病気を併発して非常に重く、
事前指示書がないために家族が要望したというケースが半数に上る。
The Heart Rhythm Society その他の医療団体からは患者や代理決定者の意思を尊重して
スイッチを切ることは法的にも倫理的にもOKとのコンセンサスが出ているものの、
スイッチを切ることは法的にも倫理的にもOKとのコンセンサスが出ているものの、
実際、上記のMayoの患者の中にも、
スイッチを切ってほしいと要望したものの医師に断られて
他の医師を見つけたり倫理コンサルテーションが実現する前に亡くなった人が2人いる。
スイッチを切ってほしいと要望したものの医師に断られて
他の医師を見つけたり倫理コンサルテーションが実現する前に亡くなった人が2人いる。
こうした医療に携わる医師は
埋め込み技術だけでなく、フォローアップの受診時や
電池交換の再手術が必要となった際などに
患者が将来どうしたいと考えているか、について
話し合いをするすべも身につけておくべきである、と。
埋め込み技術だけでなく、フォローアップの受診時や
電池交換の再手術が必要となった際などに
患者が将来どうしたいと考えているか、について
話し合いをするすべも身につけておくべきである、と。
例えば、今回の論文の著者の一人、John Mandrola医師が考案した簡単な台詞では
以下のように話してはどうか、と。
以下のように話してはどうか、と。
I don’t want to be morbid, but I just want to remind you that you have control here. We can turn the device off at any time. (It is your device and your life.)
あんまり暗い話をしてもどうかとは思いますが、
これは自分で決められることだとお話しておきたいものですから。
ペースメーカー(除細動器)のスイッチはいつでも切ることができるんですよ。
あなたのペースメーカー(除細動器)、あなたの命ですからね。
あんまり暗い話をしてもどうかとは思いますが、
これは自分で決められることだとお話しておきたいものですから。
ペースメーカー(除細動器)のスイッチはいつでも切ることができるんですよ。
あなたのペースメーカー(除細動器)、あなたの命ですからね。
が、もう一人の著者に言わせれば、現実には多くの医師がこんなことは言えない。
むしろ「機器の調子はいいですね。では1年後に」の方が、言いやすい、と。
むしろ「機器の調子はいいですね。では1年後に」の方が、言いやすい、と。
すごく気になるのは、
記事に寄せられたコメントを読むと、
記事に寄せられたコメントを読むと、