2016-07-01から1ヶ月間の記事一覧

相模原障害者殺傷事件で、立岩真也先生が共同通信に寄稿

http://www.arsvi.com/ts/20160028.htm 共同通信に掲載予定ということなので 掲載されたら転載させてもらおうと思ったのですが、 よく見たら先生ご自身が「拡散希望」として流されているので、以下に。 安楽死の主張や優生思想・優生主義には種々の意味があ…

2016年7月30日のメモ

相模原障害者殺傷事件関連 植松容疑者の衆議院議長公邸宛て手紙の全文 障害者抹殺作戦を犯行予告 http://breaking-news.jp/2016/07/26/026100 相模原市障害者殺傷事件に対する報道についての要望書を出しました [2016年07月28日(Thu)] NPO大阪精神医療人権…

相模原障害者殺傷事件で、きょうされん専務理事 藤井克徳さんインタビュー

今日は NHKの取材でドイツでナチスのT4作戦を取材してこられた きょうされんの藤井克徳・専務理事のインタビューも出ました。 https://www.buzzfeed.com/keigoisashi/kyosaren?utm_term=.pn4ZKL05Z#.qoa8od968 もっとも問題なのは、容疑者が優生思想を持っ…

相模原障害者殺傷事件で福島智先生が「尊厳の否定は『二重の殺人』」

福島智・東京大先端科学技術研究センター教授の毎日新聞への寄稿 「重複障害者は生きていても意味がないので、安楽死にすればいい」。多くの障害者を惨殺した容疑者は、こう供述したという。 これで連想したのは、「ナチス、ヒトラーによる優生思想に基づく…

松永正訓先生のブログ記事 「私たちの中に潜む差別意識」

『運命の子 トリソミー 短命という定めの男の子を授かった家族の物語』(小学館)の著者、 松永正訓先生が今日のブログで相模原障害者殺傷事件に触れて、 「私たちの中に潜む差別意識」という記事を書かれています。 先生のご了解を得て、以下に転載させてい…

拙著『死の自己決定権のゆくえ』の最後に書いたこと ~相模原障害者殺傷事件を受けて抜粋~

障害があろうとなかろうと、どんなに重い障害があろうと、生きてはならない人なんて、どこにもいない。 重い障害を負った私らの子は、次々に死んでいくようにも見えるけれど、 本当は障害のあるなしとは無関係に、誰がいつ死ぬかなんて、誰にもわかりはしな…

全国手をつなぐ育成会連合会「津久井やまゆり園の事件について(障害のあるみなさんへ)」

平成28年7月26日、神奈川県にある「津久井やまゆり園」で起きた事件につきまして、当会として障害のあるみなさんへメッセージを送ります。 津久井やまゆり園の事件について (障害のあるみなさんへ) 7月26日に、神奈川県にある「津久井やまゆり園」と…

太田典礼の優生発言

相模原市の障害者殺傷事件を受けて、 日本尊厳死協会の前身である安楽死協会の初代理事長、 太田典礼の発言を確認しておきたくなりました。 以下のサイトより、いくつか引用。 http://www.arsvi.com/w/ot10.htm 劣等遺伝による障害児の出生を防止することも…

DPI日本会議から「相模原市障害者殺傷事件に対する抗議声明」

2016年7月27日 相模原市障害者殺傷事件に対する抗議声明 特定非営利活動法人DPI(障害者インターナショナル)日本会議 議長 平野みどり わたしたちDPI(障害者インターナショナル)日本会議は、 障害の種別を越えて障害者が障害のない人と共に生きることがで…

クリスチャン医療職2団体が自殺幇助法は違憲としてVT州を提訴

合衆国地方裁判所に提訴したのは、 Christian Medical and Dental Associations, Inc. と The Vermont Alliance for Ethical Healthcare, Inc. 。 被告は、 The Vermont Medical Practice Board の委員長と同委員会のメンバー、 VT州の州務長官と州務長官の…

英ロンドンの高等裁判所、3歳半の重症障害児の治療停止を命じる

英国の3歳半の男児。 最も重症のタイプの筋ジストロフィーで 1歳半の時から人工呼吸器をつけ、ずっとIUCで過ごしてきた。 専門家は、 進行性で不治で、治療の負担が利益を上回っており、 本人の日々の暮らしは苦痛に満ちているとして、 治療を中止するべきだ…

難病の14歳少女、呼吸器を外して死ぬ決断(米)

米国ウィスコンシン州の14歳の少女 Jerika Bolenさんは 進行性の不治の病であるSMA2(脊髄性進行性筋萎縮症2型を患い、 これまでに30回以上の手術に耐え、 現在も毎日12時間を人工呼吸器を使用して暮らしている。 最近受けた手術から、痛みが耐えがた…

今日のボケ: 免許証

昨年12月に母が亡くなって、 その後の事務処理でなんだかんだバタバタしている。 不慣れな案件がいくつも同時進行して 頭の中はわちゃわちゃ状態。 というのは、言い訳なのかもしれないんだけど、 夕方、役場に住民票を取りに行ったら 「本人確認のため運転…

2016年7月15日のメモ

「無益な治療」論者のPopeが珍しく、「一方的DNRにおける障害者差別リスク」を如実に表した蘇生術講習ビデオを紹介している。講習に使用する腕も足も無い胴体だけの人形を前に、手も足もない「QOLなんて事実上ないも同然の人」を蘇生させるべきかどうか、と…

米国のPAS支持、頭打ち? でも希望理由は自律と尊厳の喪失、家族への負担

米国とヨーロッパの安楽死と自殺幇助に関する 1947年から2016年までの先行研究と調査その他のデータを分析したところ、 1990年代以降、 米国民でphysician assisted death(安楽死と自殺幇助)を支持する人のありあいは 47%から69%の間で収まって、頭打ち…

ケベック州のPAD、半年で166人

ケベック州の安楽死法が施行されたのは昨年2015年の12月。 これまでに 253人がphysician-assisted death(安楽死・自殺幇助)を申請し、 166人が認められて、実行。 推進派の専門家の予想でも 最初の1年間は50から100人とされていたとのことなのですが、 ま…

ボイタ法をめぐる読書メモ 3: 石川憲彦 『治療という幻想』 (後)

(前のエントリーからの続きです) 石川氏の「療育」批判で、とても興味深いのは、 この章が次の「教育(せんのう)的治療」の章へとつながって 「療育」が教育に及ぼした影響への批判の舌鋒が非常に鋭いこと。 発達保障論への批判でも2つの章はつながってい…

ボイタ法をめぐる読書メモ 3: 石川憲彦 『治療という幻想』 (前)

前のエントリーで触れた『現代思想』2010年3月号の杉本医師へのインタビューで 立岩先生が言及しておられたので、読んでみました。 石川憲彦『治療という幻想 - 障害の医療からみえること』 (現代書館 1988) 「医療批判を続ける障害者運動に、医療の側か…

ボイタ法をめぐる読書メモ 2: 杉本・立岩・熊谷

(前のエントリーからの続きです) 内面化 今回、『リハビリの夜』で私が興味深かったのは、 「まなざす側」のまなざしを著者自身が「内面化してくことになった」という事実。 ……私が長年受けてきたリハビリでは、まず「健常な動き」を手にするという規範的な…

ボイタ法をめぐる読書メモ 1: 杉本・立岩・熊谷

ボイタ法の個人的な体験については 前のブログの以下のエントリーで書いており、 子と親と医師との「協力」で起こすことのできる“奇跡”:ボイタ法の想い出(2011/10/8) また最近読んだ本の中に見つけたボイタ法についての貴重な証言が こちらのエントリーにあ…

【拡散希望】ハートネットTV「シリーズ障害のある女性」 & 「強制的な不妊手術に関するホットライン」

以下の2冊の著者で、 『受精卵診断と出生前診断 その導入をめぐる争いの現代史』(生活書院) 利光恵子著/松原洋子監修 『戦後日本における女性障害者への強制的な不妊手術』メモ (前)(2016/4/27) 利光恵子著/松原洋子監修 『戦後日本における女性障害者へ…

2016年7月1日のメモ

英国医師会BMAは、PASへの反対から中立への立場変更を求める動議を198対115で否決。中立を維持。 http://www.catholicculture.org/news/headlines/index.cfm?storyid=28634 カナダの尊厳死法は対象者を終末期に限定しているのは違憲だとして、BC州の筋ジスの…

NM州最高裁、PASの権利について合憲と認めず

日本ではメディアだけでなくて学者の中にまで 米国でPASが合法化された州の中にニュー・メキシコを平気で加える人がいることに ほとほとゲンナリしているのだけれど、 2013年1月に確かに地方裁判所が自殺幇助を合憲とする判決を出したので、 その段階の情報…