2015-07-01から1ヶ月間の記事一覧
ウェブマガジン「地域医療ジャーナル」8月号 「集うことの意味」が刊行になりました。 http://cmj.publishers.fm/issue/1545/ 私はこの回が記者デビューとなるので 自己紹介を兼ねて「アシュリー事件をご存知ですか?」という記事を書きました。 このブログ…
プロ・ライフ系のサイト、National Reviewが Planned Parenthoodの幹部が人体組織調達企業のスタッフを装った相手に対して、 いかに要望のあった臓器をつぶさないように胎児を中絶するかという方法や、 いかにそれぞれの臓器に多くの需要があるか、法律はい…
CA州サンホセ在住のAshishi Tyagiさん(35)は 7月3日、自宅アパートのプールでの事故で意識不明となり (脳に異常が起こり、続いて心臓まひを起こしたと思われる) 救急車でカイザー・パーマネンテ病院に運ばれた段階で脳死と診断されたが、 蘇生を受けイン…
英国の大衆紙、the SunのコラムニストのKatie Hopkins氏が 英国にはやたら高齢者が多すぎるから Euthanasia vans (アイスやピザと同じように車で安楽死をデリバリーする仕組み)を提案。 「安楽死バンって、ほらアイスクリームを売る車みたいな、 そういうの…
脳卒中や心筋梗塞の治療、血栓症予防に広く使われている血液抗凝固薬 ワーファリン(Coumadin)をめぐる問題で、 米国のナーシング・ホームの高齢者が命を落としたり 重大な健康被害を受ける事例が増えている。 ワーファリンは治療効果が大きい反面、 同時に…
2日前の朝――。 ベランダで洗濯物を干し始めてまもなく、 トンボがやってきて、ベランダの奥まった壁にとまった。 羽根全体は透明だけど、 4枚それぞれの先に胴体と同じ茶色の部分がある。 初めて見る、印象的な模様のトンボだった。 洗濯物を干し終わっても…
摂食障害者を巡る無益な治療論。:精神障害者への安楽死擁護論と並行して起きている感じがする。 http://medicalfutility.blogspot.jp/2015/07/futility-in-chronic-anorexia-nervosa.html http://www.tandfonline.com/doi/abs/10.1080/15265161.2015.103972…
オーストラリア、クイーンズランドのグリフィス大学の研究者、Siobhan O’Dwyer氏らの調査で、 21人のオーストラリア人の介護者にインタビューを行ったところ、 認知症の人の介護者の中にはストレスと孤立感から、 介護している相手を自分の手で殺すことを考…
障害があり、夫に介護を頼っているオーストラリアの女性が、 10年間にわたって夫からレイプされ続けていたことなどを、 Family Violence Royal Commissionで証言した。 逃れるすべが他にないと考えて薬で自殺未遂までしながら、 子どもたちに会えなくなるこ…
故Nicklinsonさんの未亡人とLamb氏の 欧州人権裁判所への訴えは失敗に終わったと報道されたばかりですが、 生前のNicklinsonさんと一緒に訴訟を闘っていたMartinさんの その後の訴訟に関する続報。 Martinさんについては、 こちらの13年8月1日のエントリーで…
アトピー性皮膚炎治療における「脱ステロイド」をめぐって なぜ「患者の知」は医師から尊重されにくいのか、 本当の意味での「患者中心の医療」が実現するためには何が必要なのか、 両者の間にある溝を考察した、とても興味深い論文に遭遇したので、 現在、…
以下のエントリー他で追いかけてきたカナダのPAS合法化の続報。 カナダ最高裁、判事の全員一致でPAS禁止を覆す(2015/2/7) カナダ最高裁の「医師幇助死」合法判決をめぐる議論 メモ(2015/2/20) カナダ最高裁判決文までがPASをPADと置き換え(2015/2/26) 最高…
PAS合法化法案が審議中の英国で、 英国老年医学会(BGS)から 個々のメンバーには様々な考え方があるが、 学会としての立場を明確にするとして、 以下の声明が出されている。 http://www.bgs.org.uk/index.php/specialinterest-main/ethicslaw-2/4067-positi…
故 Tony Nicklinsonさんの妻と、全身障害者のPaul Lamb氏が 英国の裁判所に自殺幇助を求めて提訴し、失敗した後、 欧州人権裁判所に「死ぬ権利」を求めて提訴していた裁判で、 欧州人権裁判所は16日、 その判断と法改正は国内の憲法の範囲で英国政府が行うべ…
Jackie Bakerさん(59)歳は今年2月にALSを発病。 進行が早く、すでに車椅子での生活となった。 アマチュアカメラマンとして趣味を楽しんできたが、 腕が動かなくなったためカメラを持つこともできず、 言葉も発することも難しくなりつつある。 ディグニタス…
認知症の人を介護しつつ 親密な夫婦関係を維持している介護者のコミュニケーションには どういう共通項があるか、について これまでも散発的な調査はあったものの 初めて大規模な調査がInternational Journal of Human Caringに報告されている。 タイトルは …
「地域医療ジャーナル」の2015年7月号臨時増刊 「EBMの父を偲んで」が出ました。 刊行の言葉は以下。 EBMの父といわれる、 David Sackett 師匠が2015年5月13日、 80歳で旅立たれました。 師匠がこれまで、 現代の医療に絶大な功績をもたらしてきたことは、 …
7月10日のメモで拾った、CA州のワクチン新法について NYTの社説。 CA州では 昨年ディズニーランドでの感染から麻疹が広がった事件を機に、 じわじわと高まりつつあったワクチン接種の義務化論が加速し、 これまで、親が申告すれば 宗教的な信条やワクチンの…
とても重要な論文をいただきました。 Aさん、ありがとうございます。 ヒト・パピローマゥィルス・ワクチン関連神経免疫異常症候群の臨床的総括と病態の考察」 横田俊平(東京医科大学医学総合研究所小児難病部門長/横浜市立大学医学部小児科) 黒岩義之(帝京大…
最高裁がPAS合法化の法整備を命じたものの政府がなかなか動かないカナダで、医師会がルール作りに着手。 http://www.news1130.com/2015/06/30/cma-puts-together-framework-for-assisted-suicide-ahead-of-deadline/ http://www.cknw.com/2015/06/30/doctors…
しばらく前にプロ・ライフ系のサイトが フライング的にこの情報を流していましたが、 結局、そういう状況だったようで、 宗教団体と障害者運動からの反対と懸念の声を主要因に、 下院では難航し、推進派がとりあえず法案の取り下げを決めたようです。 来年ま…
思いがけないお誘いをいただいて、 bycometさんが3月に創刊されたウェブ・マガジン「地域医療ジャーナル」に 記者として参加させてもらうことになりました。 bycometさんの創刊の言葉(2015年2月27日)はこちら ↓ 地域医療ジャーナルとは 読者のみなさま、は…