CA州で、またも「脳死」めぐる“無益な治療”事件 臓器提供がらみ

CA州サンホセ在住のAshishi Tyagiさん(35)は
7月3日、自宅アパートのプールでの事故で意識不明となり
(脳に異常が起こり、続いて心臓まひを起こしたと思われる)
救急車でカイザー・パーマネンテ病院に運ばれた段階で脳死と診断されたが、
蘇生を受けインドから家族が到着するまで人工呼吸器につながれた。

家族は弁護士を雇い、セカンド・オピニオンを求めたが
7月17日、サンタクララ郡最高裁聴聞会の後で
Tyagiさんには一連の検査で生きている兆候がない、として棄却。

Tyagiさんは
事故の際には臓器提供すると運転免許証に署名していたことから、

臓器獲得希望の企業から
生命維持装置につながれていれば日一日と臓器が痛んで
必要とする患者に使えなくなるからTyagiさんを装置から外してほしいと
要望が出ていた。

弁護士は医療過誤訴訟を起こし、
家族への支援を行っている。





以下のエントリーに情報を取りまとめていますが、↓
McMath事件: 医療過誤と「生命維持停止」を巡る”倫理”問題のカラクリ(2014/1/25)

カリフォルニア州には患者が医療過誤で死に至った場合には
賠償額の上限を25万ドルと定めた1975年成立の
医療被害補償改革法(Medical Injury Compensation Reform Act,MICRA)があり、

患者が生きている場合には賠償額が青天井であることを考えると、
病院側には過誤があればあるほど患者に死んでもらいたい事情があります。

もう一方に、臓器がほしい企業がある、となれば……。