2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧

Lambert事件続報

2014ー15年に裁判となった以下のLambertさんのケースが、 ふたたび、訴訟になっている。 Nicklinson訴訟で、英国最高裁「PAS禁止はプライバシー権と相反」 ・フランスでは安楽死実行の医師に無罪判決・もう一つLambert事件(2014/6/25) ヨーロッパ人権裁判所…

生権力・生政治・生資本についてのメモ

生権力、生政治、生資本という言葉に触れるようになって久しく、 ずいぶん前にアガンベンの『ホモ・サケル』とかネグリの『帝国』とか手にとってもみたけど、 いずれも、すぐにあえなく挫折。 小松美彦著『生権力の歴史』は 小松先生が言わんとしておられる…

オレゴン州上下院に「尊厳死法の」要件緩和法案

・下院の法案には、余命6か月の要件をなくして、死に至る病気であれば認めるという方向 ・上院の法案には、書面で申請があったのちに薬を処方するまで15日間を空けるという要件の撤廃。 自分で毒物を飲み込めない人には、スイスで行われている点滴方式も。 h…

「臓器提供安楽死」求める声に移植医からの懸念

いわゆる「臓器提供安楽死」については、2010年のサヴレスキュらの論文以来、 以下のエントリーなどで継続的に情報を拾ってきました。 「生きた状態で臓器摘出する安楽死を」とSavulescuがBioethics誌で(2010/5/8) ベルギーで2年前にロックトインの女性、「…

テキサスで新たな「無益な治療」訴訟

テキサス州の事前指示法―-通称「無益な治療法」――をめぐっては、 あまりにも多くの訴訟が起きているので、もうニュースにもならなくなった という話もありましたが、 久々に、個別の事例の報道が目についたので。 患者はCarolyn Jonesさん61歳。 2017年に脳…

『決められない患者たち』

『決められない患者たち』 Jerome Groopman & Pamela Hatzband著 堀内志奈訳 医学書院 2013 著者2人は夫婦で、ともに30年以上医療に携わってきた医師。 患者が医療をめぐる意思決定でどのような心理的なプロセスをたどるのか、 そこには患者のどのような人生…