2014-10-01から1ヶ月間の記事一覧

Brittany Maynardさん、翻意

医師による自殺幇助が合法化されているオレゴン州に移り住み、 11月1日に医師から処方された致死薬を飲んで自殺すると予告していた 脳腫瘍患者のBrittany Maynardさんが、とりあえず1日には死なないと、翻意。 10月14日のメモ 医師の自殺幇助は「社会的…

「革新的な研究デザイン」に「クリエイティブな解決」を助言する「倫理部隊」、35人の生命倫理学者有志で始動

10月28日のメモで取り上げた Wilfondらの倫理コンサルテーション・サービスに関する Nature の記事を読んでみた。 シアトル子ども病院トルゥーマン・カッツ小児科生命倫理センター、ディレクターの Benjamin Wilfondが中心となり、35人の生命倫理学者が立ち…

ホームで口から食べている認知症の女性の「死ぬ権利」論争(加)

看護師として認知症患者のケアをしてきたMargot Bentleyさんは 1991年に事前指示書を書いて、 不治の病気になったら栄養と水分も 人工的な方法も英雄的な治療も無用だと記した。 Margotさんの認知症が進んで家族も見分けられなくなり、衰弱が進んできたとこ…

2014年10月28日のメモ

Brittany Maynardさんの「幇助自殺予告」に関して、オレゴン州の大司教からニュース・リリース。「幇助自殺は死は自分たちの思い通りにコントロールできるという幻想をもたらす」 「幇助自殺は生きることと死ぬことの目的を混乱させる種を撒く。幇助自殺は、…

自力で呼吸できる重症障害児に、裁判所から初めての「死ぬことが本人の利益」判断(英)

英国で、自力で呼吸できる重症障害児に初めて、親の意思決定により、 栄養と水分の停止による尊厳死が認められている。 Nancy Fitzmauriceさん(12)さんは 母親が妊娠中にB群レンサ球菌(GBS)に感染したため、 生まれた時に水頭症、髄膜炎、敗血症があり、…

Not Dead Yet と Second Thoughts から Byock医師への賛同声明

直前エントリーで取り上げた、Byock医師は Maynardさんのケースへの懸念の表明に留まらず、 彼女のビデオ(C&Cの作成によるもの)でPAS合法化議論が沸騰したことから、 様々な番組に登場してはC&Cの会長であるBarbara Cooms Lee氏と論争するなど、 PAS合…

医師の自殺幇助は「社会的行為」・・・Brittany Maynard事件

Brittany Maynardさんは 癌だと分かって自殺幇助が合法化されたオレゴン州に引っ越し、 すでに致死薬を手に入れて、11月1日に幇助自殺を決行すると、 C&Cのビデオで公表している29歳の女性。 関連情報は10月14日のメモに。 そこで書いたように、 私もこの件…

『定年後のリアル』勢古浩爾

『定年後のリアル』勢古浩爾(草思社文庫) アマゾンの「内容」は やがて来る「定年後」。誰もが抱く不安は「お金は、生きがいは、健康は」の三大テーマ。メディアは経済や健康の不安を煽るばかりだが、焦ったところでどうする術もない。誰だって「老人」に…

豪のDr. DeathことNitschke医師、英国に自殺指南の拠点を開設

直前エントリーで取り上げた記事の後半の話題を もう少し詳しい別記事で。 Nitschke医師(67)のこれまでについては ↓ オーストラリアのDr. Death、安楽死のワークショップのため英国へ(2009/5/8) Dr. Death の自殺ワークショップに聴衆100人(2009/5/11) …

英国の86歳の女性がVSED(自発的飲食停止)で「死ぬ権利」行使

「死ぬ権利」の推進運動に携わってきたJean Davies さん(86)は もと数学の先生。 終末期ではないが、腰痛や失神などがあり、 メディアに対して次のように語っていた。 「もう地獄ですよ。どんなに辛いか、語りつくせません。 自分の生活がこれほど酷いこと…

高谷清『支子-障害児と家族の生』

『支子-障害児と家族の生』 高谷清著 労働旬報社 1996 この本を読む前後には 重症障害児者と家族と医療をめぐって濃密な体験がいくつもあり、 その余韻や、体験(or 問題)の一部は現在も続いているので、 この本を読んで考えていることも多岐に渡って また…

英国の自殺幇助起訴ガイドライン、緩和

このガイドラインができることになったDebbie Purdy訴訟については ↓ MS女性、自殺幇助に法の明確化求める(2008/6/27) 親族の自殺協力に裁判所は法の明確化を拒む(2008/10/29) 自殺幇助希望のMS女性が求めた法の明確化、裁判所が却下(2009/2/20) Debby Purdy…

2014年10月14日のメモ

「Jahi McMathさんは脳死とはいえない」という専門家、Alan ShewmonとCalixto Machadoの他に3人も登場。それでも当初の脳死診断をしたFischer医師はなぜか再度、裁判所の専門家に任命されて、なおも脳死診断にしがみつく。 http://medicalfutility.blogspot.…

2013年のオランダの安楽死者、前年から15%増

オランダの安楽死者、 2013年に報告されたのは4829件で、 前年から15%の増加で オランダの死亡件数の3%を占める。 ただし多くは報告されないため、 実数はこれを上回っているものと見られる。 ほとんどは癌患者だが 97件は認知症、42件は精神障害のケース…

2014年10月8日のメモ

Jahi McMath事件に大きな展開。母親の声かけに反応して手や足を動かす映像が公開され、一家はジャハイさんの死亡証明書の取り消しを求めている。一方、UCLAのAlan Shewmon医師と、Shewmonと違い、脳死概念を肯定する立場に立つCalixto. Machado医師とが、ジ…

今日のボケ: 炊き込みご飯

昨日のボケ。 ゴボウが一本余っていたので、 秋のこととて、炊き込みご飯を作ることにした。 スーパーへ行き、 立派なのがあったので秋刀魚も買ってくる。 吸い物代わりに、 ちょっと汁っぽい野菜沢山の煮物も作って、 後は、炊飯器にお任せ。 2階に上がり…

認知症介護者支援プログラムSTART(英国)

認知症介護者支援プログラムSTART(英国) 英国では認知症ケアのコストは現在、年間約3.9兆円。30年後には3倍に膨らむと予測されている。認知症の人の約3分の2に当たる67万人が主として家族の介護を受けて自宅で暮らしており、これら介護者による英国経済へ…

ベルギーで「先が怖いけど自殺する勇気がない」老夫婦が、来年2月に揃って安楽死を予定

ベルギー、ブリュッセル出身のFrancis(89)さんとAnne(86)さん夫婦が 64回目の結婚記念日である来年2月3日にそろって安楽死を希望する理由は、 今後どちらかが残されるのは寂しいから。 また寝たきりになって幇助死を希望することすらかなわなくなって ケア…