ベルギーで「先が怖いけど自殺する勇気がない」老夫婦が、来年2月に揃って安楽死を予定

ベルギー、ブリュッセル出身のFrancis(89)さんとAnne(86)さん夫婦が
64回目の結婚記念日である来年2月3日にそろって安楽死を希望する理由は、
今後どちらかが残されるのは寂しいから。

また寝たきりになって幇助死を希望することすらかなわなくなって
ケアホームで暮らすのは避けたいから。

記事タイトルでは「健康」となっているけど、
夫は20年前から前立腺がんの治療を受けてきて、
今も毎日モルヒネを飲んでいる。
妻は視力と聴覚に障害がある。

3人の子どもたちも同意しており、
実施してくれるという医師を捜してきたのも息子。

子どもたちはまた
どちらかが残されても世話することはできない、とも言っている。

一家は、
夫婦が精神的に苦痛を経験しうることが
2人揃っての安楽死を正当化する、と主張。

夫のFrancisさんは
「2人とも将来が怖いので一緒に逝きたいのです。
ただそれだけの理由です。これから起こることが怖いのです」

「ビルの20階から飛び降りるのは勇気がいるし、
やりたくても私にはできません。
首を釣るのも勇気が要ります。
運河に飛び込むのだって勇気が要ります。
でも、医師が注射で穏やかに眠らせてくれるなら?
それには勇気は要りません」

この記事によるとベルギーでは
1日に5人が注射によって死んでいるとか。