「生命倫理学には障害者コミュニティから学ぶものが沢山ある」by ウーレット

予告トレーラー・エントリー第2弾!
(たぶん第2弾で終わります)

『生命倫理学と障害学の対話―障害者を排除しない生命倫理へ』(生活書院 近日刊行)とは、
こういう著者の思いから書かれた本です ↓

……障害者コミュニティの専門家たちの言うことに耳を傾け、彼らの学術的な著作を読み、論争となる点について彼らと議論することによって私は、自分が受けた大学および大学院の教育にもかかわらず、自分が障害の問題についてはいかに無知であったかということを思い知らされた。私の認識をもっと変えたのは、障害をもっている友人たちや同僚たち、学生たちと食事を共にし、ワインを飲みながら恋愛や子育てやその他人生一般についてゆっくり語り合う時間を重ねたことである。お互いに自分をさらけ出して語り合うことは、すべてを変えてしまうほど意義深い経験だ。今や私は、一つの学問としての生命倫理学には、障害とともに生きる人生の現実について障害者コミュニティの専門家たちから学ぶものがたくさんある、と強く確信している。


ゲラを送ってしまったので、ページ数が分からなくなりましたが、
第8章『障害に配慮した生命倫理学に向けて』の中の、
「Ⅳ. 結論――そして行動への呼びかけ」の冒頭部分の一節。