Brittany Maynardさん、翻意

医師による自殺幇助が合法化されているオレゴン州に移り住み、
11月1日に医師から処方された致死薬を飲んで自殺すると予告していた
脳腫瘍患者のBrittany Maynardさんが、とりあえず1日には死なないと、翻意。



家族や犬と散歩できることが嬉しいし、
それが今の自分にとっての健康だと感じられる、と。

I still feel good enough and I still have enough joy and I still laugh and smile with my family and friends enough that it doesn’t seem like the right time right now,” Maynard said. “But it will come, because I feel myself getting sicker. It’s happening each week.

まだ気分はいいし、楽しいことだってあるし、家族や友達と笑ったり微笑みあったりしているので、まだその時じゃないような気がします。でも、いつかその時はきます。病気は酷くなっているのを感じるし、週ごとにそうなっていますから。


けいれんが起きると辛いし、しばらく口も利けなかったりするので、
今後の症状をみて、また別の日を予定するかもしれない、とのこと。

The worst thing that could happen to me is that I wait too long because I’m trying to seize each day, but I somehow have my autonomy taken away from me by my disease because of the nature of my cancer.

最悪の事態は、今日をその日にしようかと待ちすぎて、病気によって自己決定ができなくなる、ということ。私の癌は脳ですから。


記事では以下のようにブリタニーさんの言葉になっていますが、
ビデオでは夫が言っている言葉として、

She admits that it’s a “cliche,” but she says, “We take things one day at a time, but it’s like, that’s the only way to get through this.”

ありきたりな言い方ですが、毎日、目の前の1日を暮らしていってます。でも、それって、こういう状況を生きていくのはそれ以外にできないですよね。



このビデオの最後のあたりのスクリプトで、
前回の予告ビデオが大論争を巻き起こした際に
「多くの人が彼女の強さと勇気に力づけられた」と書かれていますが、

自殺を決意したことや、その日にちを予告したことよりも、
この翻意こそが、はるかに大きな強さと勇気でしょう。

世界中に予告した後では、さぞ難しいことだったでしょう。
「やっぱり、やらない」と、よくぞ決断されました。

そして世界中で多くの人が、
彼女が予告どおりに死なないことを、
「よかった」と感じ、喜んでいることでしょう。