豪のDr. DeathことNitschke医師、英国に自殺指南の拠点を開設
Nitschke医師(67)のこれまでについては ↓
オーストラリアのDr. Death、安楽死のワークショップのため英国へ(2009/5/8)
Dr. Death の自殺ワークショップに聴衆100人(2009/5/11)
Dr. Death、今度はUAEの数人に「苦しまずに自殺するコツ」伝授(2009/6/9)
49歳全身麻痺の施設入所者が自殺を希望し栄養を拒否、判断が裁判所に(豪)(2009/8/7)
餓死する権利認められた四肢麻痺男性、Dr. Deathの指南で「やっぱりスイスへ行きたい」と(2009/8/20)
イエスが守ってくれるから死なないと絶食する統合失調患者の栄養補給は「非人間的な治療」(豪)(2009/8/28)
図書館がDr. Death ワークショップへの場所提供を拒否(カナダ)(2009/9/24)
6万ドルの安楽死キャンペーン、オーストラリア全土に看板とTVコマーシャル攻撃(2010/9/7)
豪のDr. DeathがBBCで“自殺装置”による“自殺指南”を正当化(2011/2/25)
中高の授業でDr. Deathが自殺装置を披露する「教育ビデオ」(英)(2011/4/17)
オーストラリアのDr. Death、安楽死のワークショップのため英国へ(2009/5/8)
Dr. Death の自殺ワークショップに聴衆100人(2009/5/11)
Dr. Death、今度はUAEの数人に「苦しまずに自殺するコツ」伝授(2009/6/9)
49歳全身麻痺の施設入所者が自殺を希望し栄養を拒否、判断が裁判所に(豪)(2009/8/7)
餓死する権利認められた四肢麻痺男性、Dr. Deathの指南で「やっぱりスイスへ行きたい」と(2009/8/20)
イエスが守ってくれるから死なないと絶食する統合失調患者の栄養補給は「非人間的な治療」(豪)(2009/8/28)
図書館がDr. Death ワークショップへの場所提供を拒否(カナダ)(2009/9/24)
6万ドルの安楽死キャンペーン、オーストラリア全土に看板とTVコマーシャル攻撃(2010/9/7)
豪のDr. DeathがBBCで“自殺装置”による“自殺指南”を正当化(2011/2/25)
中高の授業でDr. Deathが自殺装置を披露する「教育ビデオ」(英)(2011/4/17)
これまでも(上記のリンクにあるように)
英国に出かけては自殺方法を指南するワークショップを各地で開催してきた。
英国に出かけては自殺方法を指南するワークショップを各地で開催してきた。
(ただ上記の記事のように母国でも医師免許を停止されているし、
英国で医師として活動できるのかどうか?
「クリニック」と書いていいのかなぁ……という気も)
英国で医師として活動できるのかどうか?
「クリニック」と書いていいのかなぁ……という気も)
ただし英国の法律の範囲内で活動する、とのこと。
(そういえば、英国ではDPPが自殺幇助起訴ガイドラインを緩和して
医師による自殺幇助も直接の治療関係があるのでなければ、
起訴されにくい方向性が打ち出されたばかり ↓)
英国の自殺幇助起訴ガイドライン、緩和(2014/10/17)
医師による自殺幇助も直接の治療関係があるのでなければ、
起訴されにくい方向性が打ち出されたばかり ↓)
英国の自殺幇助起訴ガイドライン、緩和(2014/10/17)
記事からニチキ医師の発言を抜くと、
“Most people join Exit when they realise things may not stay perfect and may the find themselves in trouble in the future,” he said. “It is easier to prepare [for death] now. That is the message Exit International has been promoting and why it is so important to have an office in London. We encourage people not to wait around until they are seriously ill before coming to see us.”
たいていの人は、先行き、どうも今のように思い通りにはいかなくなりそうだとか、困ったことになるだろうと気づいて、Exitに入ります。今では、死を準備するのは以前よりも簡単になっています。Exit Internationalが推進してきたのは、そういうメッセージです。だからこそロンドンにオフィスがあることが重要なのです。重病になる前に我々のところに相談に来てくださいとお勧めしています。
たいていの人は、先行き、どうも今のように思い通りにはいかなくなりそうだとか、困ったことになるだろうと気づいて、Exitに入ります。今では、死を準備するのは以前よりも簡単になっています。Exit Internationalが推進してきたのは、そういうメッセージです。だからこそロンドンにオフィスがあることが重要なのです。重病になる前に我々のところに相談に来てくださいとお勧めしています。
会員は、オンラインで、
どういう薬物が自殺に適しているかなどの情報を有料で得ることが出来るほか、
同じく有料でワークショップや講演会に出席することが出来る。
どういう薬物が自殺に適しているかなどの情報を有料で得ることが出来るほか、
同じく有料でワークショップや講演会に出席することが出来る。
“Our office does not hand out barbiturates or other drugs,” said Dr Nitschke, adding that the information would help people take the most suitable course of action. “If someone decides to break the law and import drugs we make it quite clear that they know they have the right thing – and to have the substances tested to make sure they are pure. .”
バルビツールなどの薬物をウチが渡すことはしません(情報だけでも、会員は自殺するために最適の行動をとることは出来るだろうけれど)。もし誰かが違法に薬を輸入すると決めるなら、その人がきちんとしかるべき薬を手に入れられるように、また、その薬物が混ざりもののない本物であることを検査で確かめるように、きちんと伝えます。
バルビツールなどの薬物をウチが渡すことはしません(情報だけでも、会員は自殺するために最適の行動をとることは出来るだろうけれど)。もし誰かが違法に薬を輸入すると決めるなら、その人がきちんとしかるべき薬を手に入れられるように、また、その薬物が混ざりもののない本物であることを検査で確かめるように、きちんと伝えます。
濫用は必至だと懸念の声が上がっており、
PAS合法化推進のDignity in Dyingのトップ、Sarah Wootton氏も、
そうした事態を防ぐためにも、
自殺幇助を合法化してセーフガード整備が必要なんだ、と主張しつつも
そうした事態を防ぐためにも、
自殺幇助を合法化してセーフガード整備が必要なんだ、と主張しつつも
Assuming Exit International’s intention is to provide potentially vulnerable people information on how to die then it is both unwelcome and potentially very dangerous.
Exit Internationalの意図が、弱者である可能性のある人々に死に方に関する情報を提供することにあるなら、それは歓迎できないし、非常に危険なことになる可能性がある。
Exit Internationalの意図が、弱者である可能性のある人々に死に方に関する情報を提供することにあるなら、それは歓迎できないし、非常に危険なことになる可能性がある。
そして、それは米国のC&CやFENも同じなんだけれど、
それは「弱者である可能性のある人々に
死に方に関する情報を提供する」ことには当たらない――?
死に方に関する情報を提供する」ことには当たらない――?
Euthanasia: Arrival of UK’s first clinic offering advice on ending life condemned as ‘unwelcome and very dangerous’
The Independence, October 5, 2014
The Independence, October 5, 2014
ちなみに、7月23日のメモに、こういう話題があった ↓
英国のうつ病の女性Gillian Clarke(47)さんの自殺がFive Last Acts: The Exit Pathという自殺指南書を参考にしたものと思われることや、自殺幇助支援機関とのメールのやりとりがあったことから、検死官が自殺方法のアドバイスを提供している自殺幇助サイトへの監視強化を提言。弱者が自殺幇助団体に操作されている可能性がある、と。
http://www.thetelegraphandargus.co.uk/news/11359018.Coroner___suicide_advice_websites_should_be_named_to_allow_scrutiny_/?ref=var_0
http://www.thetelegraphandargus.co.uk/news/11359018.Coroner___suicide_advice_websites_should_be_named_to_allow_scrutiny_/?ref=var_0