今日のボケ: 炊き込みご飯

昨日のボケ。

ゴボウが一本余っていたので、
秋のこととて、炊き込みご飯を作ることにした。

スーパーへ行き、
立派なのがあったので秋刀魚も買ってくる。

吸い物代わりに、
ちょっと汁っぽい野菜沢山の煮物も作って、

後は、炊飯器にお任せ。

2階に上がり、
このところ苦しんでいる仕事と格闘を再開する。

6時前になって台所に下りた。
(意識が飛んで時間を忘れるということは
この日はめでたく起こらなかった)

そして、ラップが切れたので、新しいやつを取ろうと
パントリーを開けたら、

おや?

……ごぼう

アンタ、なんで、こんなところにおるの……?

手にとり、首をかしげたまま、
流しの前で呆然と立ち尽くす。

入れてないの? あたし、これ? 

そこで、実は一瞬、
「これから炊飯器に投入しよ!」と考えた。

でも、すでに炊き上がり「あと10分」と出てしまっているんだから、
どーにもならない。あ~あ。

未練たらしく、
手にしたゴボウをじっと見つめて、さらに立ち尽くす。

そこへガラガラガラ……と
玄関が開く音。

「お。この匂いは、炊き込みごは……」

リビングに入ってきた夫に、
大きく立派な原形を保持したままのゴボウを突き出す。

なははは~。またやっちゃったよ~。
そもそも、ゴボウが残っていたから炊き込みご飯だったのにぃ。

笑いながらも、
通常の行動パターンと寸分たがわず、さっさと着替え始める夫。

くーっ、この手のアクシデントには、カンペキに慣れとるな……。

まー、
ニンジンとシメジと鶏肉とコンニャクは
ちゃんと入れてた(あぶらげ忘れた)し、
何よりも、最強の「茅野屋のダシ」を投入してあるんだから、
ゴボウの風味抜きでも、そりゃ美味しくいただきましたけど、

でも、今度は、ちゃんとゴボウが入ったのを食べたいっ。