今日のボケ: またも……。

朝から夫婦で、まだ寝込んでいる海のところへ行って、
夕方、買い物と食事をして帰って来て、

疲れたので、今日はもう仕事はやめておこうと思って、
ダイニングのテーブルでノートPCを開き、
メールとニュースのチェックだけ、ざっとやることに。

でも、そのうち、
「あ、そうだ。あれだけはやっておかないと」と
自室のデスクトップでしかできない用事を思い出したので、
2階に上がり、カチャカチャやって、

そのまま、またニュース・チェックをやったり、
A先生とコメントでおしゃべりしてたら、

隣の自室で、これまた気の向くままに過ごしていた夫が
階下へ降りていき、風呂へ入る準備をし始めた気配。

――と、

「おかーさーん」と、階段下から呼ばわる夫の声。

「なにー?」

笑いを含んだ声が
「台所に紅茶があるんじゃけどー?」

わちゃっ。

そういえば、持って上がってくるつもりで、
台所でカップティーバッグと湯を投入したんじゃった!

あれって……げつ、もう1時間半も前ぇぇ?

笑いをたぷたぷ含んだ声が
「飲むんじゃったら、持っていったげよーかぁ?」

ぐふっ。

「いや、えーよ。もう出がらしじゃしぃ。ありがとー」

それに返ってきたのは「ふふふふ」だけで、
階段下から遠ざかっていくスリッパの音が「にたにた」と聞こえた。

くっそぉ。またやってしまった……。
ったく、なんべんやりゃ気が済むんかい私は。

敗因は、湯を注いでから、しばし待たねばならんことにある。

ついでにオシッコに行っておこうとか、
この間にチョコを一つだけつまんでやろうとか、
つい、余計なことを思いついてはカップの傍を離脱する。

それが、いかん。

今日は「あ、あれだけはメモっておかねば」と、
ダイニング・テーブルの椅子の上のバッグの中の手帳を取りに行った。

紅茶のカップに背を向けてしまったのだ。

そこで思考は、紅茶とのつながりを断った。

そして、
ひとたび断たれたつながりは、もはや二度と元には戻らない。戻らない。

最近、紅茶を飲もうと思い立って、
カップを取り出しティーバッグを取り出して投入し、ポットから湯を注いで、
それを熱いうちに飲めること、少なくなってきたなぁ。

その確率って……
うはー。悲しくて、とうていここには書けない。

悔しいから、リベンジしちゃろ。

これから下へ降りて、
熱い入れたての紅茶を、飲む。

ゼッタイに飲む。

たぶん。