2014年10月14日のメモ

「Jahi McMathさんは脳死とはいえない」という専門家、Alan ShewmonとCalixto Machadoの他に3人も登場。それでも当初の脳死診断をしたFischer医師はなぜか再度、裁判所の専門家に任命されて、なおも脳死診断にしがみつく。
http://medicalfutility.blogspot.jp/2014/10/dolan-press-release-on-postponing.html

脳の癌だと分かり、自殺幇助が認められていないカリフォルニア州からオレゴンに移住した29歳のBrittany Maynardさんが、夫の誕生日を祝った数日後の11月1日に家族に看取られて死ぬことにした、とビデオで公表。:ずいぶん話題になっているなぁ、と思いつつ、いくつか記事を読んでみたら、やっぱり、このビデオ、C&Cが製作して流している。そんなことだろうと思った。Brittanyさんも「残された時間はボランティアとしてC&Cを手伝いたい」と言っているし、ビデオやメディアでの発言も「合法化されていないから、こんなにあれこれ苦労しなければならなかった。こういうことがないように他州でも合法化すべき」という発言のトーン。
http://dailysignal.com/2014/10/08/29-year-old-woman-chosen-die-thats-loss-us/
http://www.washingtonpost.com/news/morning-mix/wp/2014/10/08/terminally-ill-brittany-maynard-29-has-scheduled-her-death-for-nov-1/
http://www.cbc.ca/newsblogs/yourcommunity/2014/10/brittany-maynard-29-year-old-cancer-patient-explains-her-choice-to-die-with-dignity.html
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20141010-00000020-jnn-int

上記Brittanyさんの自殺幇助予定日公表ビデオについて、こういう不安を抱かせることそのものが医療制度が患者のケアニーズに応えていない欠陥を物語っている、とAtul Gawande医師。
http://www.huffingtonpost.com/2014/10/13/brittany-maynard-assisted-atul-gawande_n_5977422.html

ほら、だから終末期の人の「死ぬ権利」って、終末期じゃない人を死なせる話になっちゃうでしょ、というWA州の弁護士さんからRavalli Republicへの投書。
http://ravallirepublic.com/news/opinion/mailbag/article_4ad2af92-5de8-5024-89e3-158b69bb25bc.html

英国でまだリヴァプール・ケア・パスウェイ(LCP)の一方的な適用が行われて、問題になっている。記事タイトルのLCPには「今では禁じられている」との形容あり。
http://www.dailymail.co.uk/health/article-2785401/Widow-claims-husband-s-days-stolen-doctors-banned-Liverpool-Care-Pathway-without-knowledge.html

インドの代理母ツーリズムで、今度は代理母が産んだ双子のうちの片方は性別が予定外だとして一人の引き取りを拒否しているオーストラリア人夫婦。
http://www.abc.net.au/news/2014-10-08/high-commission-knew-of-surrogacy-case-in-india/5799438

スウェーデンの女性が世界で初めて、子宮移植後に出産。
http://www.bioedge.org/index.php/bioethics/bioethics_article/11166

日本。スポーツとテクノロジー、文化を融合した新スポーツ「超人スポーツ」実現のための委員会発足のご案内 by 超人スポーツ委員会
http://superhuman-sports.org/events/SuperhumanSports_establish_pressrelease.pdf

超人スポーツ委員会発足会:2008年ごろに、サヴレスキュだったかフォストだったか、なんせそういうTHな学者さんたちが、フェアだフェアじゃないとうるさいから、いっそエンハンスメントやりたい放題で競技させたら面白いじゃないか、みたいなことを言ってたことがあるので、これ、どうしても素直に読めない。
http://superhuman-sports.org/events/establishment2014.html

Journal of Medical Ethicsに発表されたフロリダ州立大の医学部の研究者の論文で、植物状態の人の素描を提示して、それで死ぬことになっても、この人からの臓器提供を合法化すべきだと思うか、本人が同意していたら、それで死ぬことになるとしても医師が臓器を摘出することは合法とすべきか、自分がこういう状態になったら臓器を提供したいか、などを質問したところ、7割が臓器提供させるべきだ、5割が自分も提供すると回答。その一方で、69%が肺と心臓は患者の死後に摘出することは重要、とも。:こういう調査って、それ自体が誘導じゃないんだろうか。それにしても、その69%が理解できない。よく分かっていないまま誘導されちゃってる、ということ?
http://jme.bmj.com/content/early/2014/09/26/medethics-2014-102229.full?g=w_jme_open_tab

英国で、薬物を売買目的で所持していたとして逮捕された男性が、父親の介護をしていることを理由に収監を免れている。:ずっと前に、どこの国だったか、3人の子どもを育てている父親が他に子育てを担える人がいないという理由で釈放されたことがあったような……。
http://www.cambridge-news.co.uk/Confessed-drug-dealer-acts-father-8217-s-carer/story-23086647-detail/story.html

日本語。エボラ熱死者4000人突破=感染急拡大、1ヶ月で倍増―WHO
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141011-00000013-jij-int

エボラ危機にここぞとばかりに実験途上の薬の売り込みにかかる、小規模製薬会社。
http://www.washingtonpost.com/national/health-science/2014/10/09/a594dec2-4fee-11e4-babe-e91da079cb8a_story.html

日本語。エボラ患者の飼い犬を殺処分、助命嘆願むなしく スペイン
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141009-00000032-jij_afp-int&pos=3

日本。共に考える医師と製薬会社の適切な関係 医学書院ブログ :数日前に、ある医師と話をしていて、「30代、40代の医師と話をしていると、中には年長者に対する敬意という当たり前のマナーももてない人がいる」と言ったら、「そんなの当たり前。彼らは製薬会社のMRたちを『ちょっとこっちへ来い!』なんて呼びつけて暮らしてきたんだから」と返されて、絶句した。いや、『ちょっと来い』のところに絶句したんじゃ、もちろん、なくて。
http://www.igaku-shoin.co.jp/paperDetail.do?id=PA02883_06

日本。「呼吸器合えば息子救えた」…母、民事調停へ:最近いろいろ見聞きすることが多く、重症児者の命は実際はあれこれ危うい均衡の上にやっと保たれているだけなんだと、思い知らされている。
http://www.yomiuri.co.jp/osaka/news/20141012-OYO1T50006.html

『運命の子 トリソミー』の著者、松永正訓医師がブログで日本独自の風習である「水子供養」から障害理由での中絶が社会に及ぼす影響を考察している。私もこの問題は個人の選択というよりも、それによって社会がどのような場所になって行くのか、という問題として捉えるべきじゃないかと考えている。この記事の中に、「ヒルコ(蛭子)がエビス(恵比寿=蛭子)になって復帰したのは、間違いなく日本人の贖罪の念に由来しているはずです」という一文があり、ちょうど高谷清医師の『支子』で「流された水蛭子はどうなったか」という論考を読んだところだったので、そのシンクロニシティにも感じるものがあった。
http://wallaby-clinic.asablo.jp/blog/2014/09/17/7437394

日本。“決められない患者たち”を前に、医師ができること 医学書院ブログ :9月末の重心学会で「親は愚かな決断をするのではなく、決められないだけ」という話をさせてもらって、「なぜ決められないのか」をずっと考えている。
http://www.igaku-shoin.co.jp/paperDetail.do?id=PA03037_01

日本初「障害児専門」保育所が開園 保護者の要望で
http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000036322.html

日本。なぜ心身喪失者を許せないのか/ 新潟青陵大学 碓井真史 
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141012-00000005-wordleaf-soci&p=1

日本語。トランスジェンダー性同一性障害:この2つの違いってまったくわかっていなかったのだけど、ちょっとだけ分かったような、気が、する。すぐ忘れてしまいそうなんだけど。
http://www.sb-p.jp/kokoro/tcol_001.html