ホームで口から食べている認知症の女性の「死ぬ権利」論争(加)

看護師として認知症患者のケアをしてきたMargot Bentleyさんは
1991年に事前指示書を書いて、
不治の病気になったら栄養と水分も
人工的な方法も英雄的な治療も無用だと記した。

Margotさんの認知症が進んで家族も見分けられなくなり、衰弱が進んできたところで、
家族がナーシングホームに対して、事前指示書を尊重するよう求めたところ、
ナーシングホーム側はスプーンを口元に持っていけば口を開けるので
本人には食べる意思があり、介助による食事をやめるわけにはいかないと回答。

家族が提訴したが、
BC州の高等裁判所はナーシングホームと同じく、
口をあけることによって本人が栄養を受け入れている、として
家族の訴えを退けた。

しかし、家族はスプーンが口に触れたら口を開けるのは
単なる反射に過ぎないと反論。

今年4月に上訴した。


【29日追記】
コメント欄で触れたビデオはこちら ↓
http://medicalfutility.blogspot.jp/2014/10/must-we-all-die-with-forced-hand.html


【27日追記】
内容的には目新しいものはないけど、
認知症の人の事前指示によるVSEDの可否論争に関連して書かれた、その後の記事。
http://www.lifenews.com/2015/03/24/family-loses-bid-to-force-nursing-home-to-starve-their-mother-to-death/