2015年7月10日のメモ


オランダの小児科学会、12歳以下の子どもの安楽死を提言
http://www.bioedge.org/bioethics/dutch-paediatricians-back-euthanasia-for-under-12s/11502

フランスのこと、イマイチよく分からないんだけど、深い鎮静の合法化法案を上院が否決。
http://www.bioedge.org/bioethics/french-senators-reject-deep-sleep-bill/11499

Economist紙の新編集長、第1週目のトップ記事は「死ぬ権利:自殺幇助はなぜ合法化されるべきか」
http://www.nationalrighttolifenews.org/news/2015/06/the-economist-to-campaign-on-belgian-model-of-euthanasia/#.VZ9KUvkqvcs

FEN事件のEgbert医師が免許回復を求めた裁判で、請求棄却。
http://www.baltimoresun.com/health/bs-md-right-to-die-egbert-20150709-story.html

ワシントンDCでPAS合法化されたら、カネのために自殺させられる人が出る、と懸念の声、Mitchell Wallin から。
http://www.washingtontimes.com/news/2015/jul/5/mitchell-wallin-physician-assisted-suicide-in-dc-m/

これまで訪問によって自殺幇助を行ってきたスイスのExit、ディグニタスのように自殺幇助用の部屋をもつことを認められる。
http://www.reuters.com/article/2015/07/06/us-health-assisted-suicide-swiss-idUSKCN0PG1D220150706



Theo Boer氏が、オランダでは家族の教唆によって安楽死に追いやられている人が増えているのに、問題視されないままだと指摘。
http://www.nationalrighttolifenews.org/news/2015/07/netherlanders-pressured-into-euthanasia/#.VZ5fcPkqvcs




アルゼンチンの高等裁判所が1995年から永続的植物状態の患者 M.A.D.さんの生命維持の中止を巡る裁判で、安楽死と厳密に区別した上で「尊厳死」を容認。
http://laht.com/article.asp?ArticleId=2391812&CategoryId=14093

CA州で、ボート遊びの事故で脳損傷を負い、脳死と診断された12歳の Jonah Panduroくん。両親の意思に反して医師らが生命維持の取り外しを決め、取り外しの準備段階で、死亡。
http://abc30.com/news/corcoran-boy-to-be-taken-off-life-support-against-parents-wishes/830725/
http://abc30.com/news/corcoran-boy-injured-in-boating-accident-dies/831508/

サヴレスキュのお友達のウィルキンソンが、Jahi McMathさんの事例をとりあげて、「脳死者への生命維持が宗教的理由で認められる州があるのは、そのばらつきが州を移動すれば死者が生き返るみたいな概念の一貫性の欠落をもたらし、平等とは言えない」と。:要は「医師が脳死と診断した以上は死体なんだから一切の治療は無益、にスタンダードを一致せよ」だろうし、サヴレスキュと2010年に書いた論文を考えれば、その先に続くのは「どうせなら臓器提供安楽死で」なのだろうし。
http://blog.practicalethics.ox.ac.uk/2015/07/reincarnation-and-discrimination/



この前PASを支持する発言をしたホーキング博士の元妻が、メディアに登場して「全面的に支持というわけじゃないと思います。生きている限り希望はあると私は思っているし、彼もそうだと思います」:自分でちゃんと表現できる人のことを、この人どうして「代弁」しているんだろう? しかも「元」妻でしかないのに。
http://www.telegraph.co.uk/news/science/stephen-hawking/11723153/Jane-Hawking-Stephen-is-not-giving-a-blanket-approval-for-assisted-dying.html

英国で医師に終末期と診断された人は、障がい者手当を請求できるのだけれど、必要な書類を出してなお、審査担当者から面と向かって「で、あなた、実際に死ぬのはいつごろ? 正確に?」と聞かれた、という話が出てきている。
http://www.theguardian.com/politics/2015/jul/06/terminally-ill-benefit-claimants-asked-when-they-expect-to-die-mp-says

英国の2015年度予算。社会保障費を大幅にカットする分、最低賃金を上げるから大丈夫……って。
http://www.theguardian.com/uk-news/2015/jul/08/george-osborne-budget-minimum-wage-rise-12bn-welfare-cuts

日本語。「アドバンス・ケア・プランニングについて」 ブログ「地域医療の見え方」 アドバンス・ディレクティブはエンド・オブ・ライフの質は変わらないとするクラスターRCTが存在するようです(出典未確認)。さらにアドバンス・ディレクティブを書くこと自体が侵襲的であるかもしれません。感情は思考を支配します。特に日本人の伝統文化価値観は欧米のエビデンスをそのまま適用するのは困難なケースもあるかもしれません。日本の地域医療現場においても明文化されていなくても独自のACPは既に行われており、熱心に取り組まれている医師もいるはずです。ACPという概念を今あらためて提示する必要があるのか、という問題はあるかもしれません。: 医療機関や施設で広がりつつある形式的な日本版POLSTは、施設側の責任回避のための患者や家族に対する自己決定の強要だと、私は思う。例えば、こことかここでも書いているけど。
http://jp.bloguru.com/syuichiao/242643/2015jul8125

ジェネラルを師に学ぶ ブログ「地域医療日誌byCOMET」 医者も多様な人が交じり合ったほうがよい。患者と医者も交じり合って判断したほうがよい。そして、そのことをよく研究すべきだ、という明確なメッセージが伝わります。EBMについては、医者の意思決定方法に過ぎない、という点をここで改めて確認しておきたいです。その先のところは、いまだ十分な研究がなされていませんが、取り組むべき重要な課題だと思います。
http://www.bycomet.com/entry/general

ヘマやったら、すぐに患者さんに謝って丁寧に説明しましょうね、とNHSのスタッフへのガイドライン
http://www.theguardian.com/society/2015/jun/29/nhs-staff-sorry-patients-medical-blunders

日本語。白雪姫の毒リンゴ、知らぬが仏の毒みかん ~新オレンジプラン認知症大収容時代の到来 高木俊介:めちゃ、怖い。
http://www.yuki-enishi.com/ninchi/ninchi-35.pdf

日本。長崎モデルの明暗(1)「もう一生出えへんのか」 弁護士に迫った精神年齢「4歳7カ月」の男 隔離で「再犯」防げるのか
http://www.sankei.com/west/news/150629/wst1506290002-n1.html

最近、英米でケアホームで家族が隠しカメラを設置して、高齢者虐待が明るみに出る、という事例が相次いでいる。
http://www.dailymail.co.uk/femail/article-3153884/Why-s-duty-spy-parents-carers-Brenda-hid-camera-mother-s-care-home-horrors-witnessed-chill-daughter-bone.html

日本。患者“暴行死” 准看護師2人を逮捕 虐待日常的か:上の英国のニュースもそうなんだけど、密室だから家族には分からない、映像がなければ問題にできない、ということ。それは家族にとって、「やっぱり連れて死ぬしかないのか」という思いにつながるほど絶望的なこと。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20150708-00000011-ann-soci

日本。3日に1人妻が殺される! 日本のDVの実態:深刻。こういう実態は欧米でもかわらないと思うのだけど、自殺幇助や安楽死の正当化議論の広がりによって、夫介護者による「妻が死にたいといったので手伝いました」の事後的に説明される「自殺幇助」に世論がどんどん寛容になっていく実態も。
http://toyokeizai.net/articles/-/73960

認知症の妻を殺害した英国の夫介護者、自殺。
http://www.bbc.com/news/uk-england-cumbria-33408393

日本語。農家で認知症ケア――オランダで広がる「農業+介護」:いい面ばかりでもないかも、という気がしないでもないけど、でも、ちゃんと理念どおりが実現できれば、いいんだろうな。
http://diamond.jp/articles/-/74556

今週のカンファ:意思疎通の困難な方の疼痛評価 ブログ「栃木県の総合内科医のブログ」結局最終的に大事なのは家族の評価だったりします。普段との違いを最も感じ取れるのは家族だからです。私達が感じ取れない変化を家族の方から聞いてみましょう。 :これができない人が多いから、ものすごく困る。それから、これを言う人でも「医師が必要と考える情報を家族に聞いてみる」というところで留まって、医師が気づいていないところを家族が訴えようとしても、そこは想定されていない、ということもありそうな気がしないでもない。
http://tyabu7973.hatenablog.com/entry/2015/06/18/235201




ヤングケアラーの4人に1人が大学を中退したり進学を諦めるなど、将来への夢を諦めている
http://www.homecare.co.uk/news/article.cfm/id/1569759/ambitions-of-one-in-four

日本語。【スカッとする動画】ブラジル流お仕置きが豪快すぎ! 障害者専用スペースに勝手に駐車したらエラいことになった:いいなぁ、これ。スマートな現代版「仕置き人」たち。
http://rocketnews24.com/2015/06/26/601153/

カリフォルニア州、これまで親の判断で認められてきた思想信条によるワクチン免除、撤廃
http://www.nytimes.com/2015/06/26/us/california-vaccines-religious-and-personal-exemptions.html?_r=0



フランスでもワクチン不信が広がっているため、GPを調査してみたら、GPの間でもHPVとB型肝炎ワクチンへの不信が根深いことが判明。記事は一貫して「安全性も効果も検証されているにもかかわらず」と推進の立場で書かれているのが興味深い。最近、こういう研究1が増えている
http://www.medicalnewstoday.com/releases/296542.php?tw


日本。HPVワクチン被害者に横浜市が独自に支援を決定。
http://www.sankei.com/west/news/150702/wst1507020007-n1.html

製薬会社から医師への金銭授受には透明性確保の法整備があるが、それで看護師と製薬会社の繋がりが見え難くなっている?
http://www.propublica.org/article/transparency-program-obscures-pharma-payments-nurses-physician-assistants?utm_name=

米上院でサンシャイン・アクトに向け尽力したGrassley議員が、2010年のハイチの地震の際の赤十字社の募金の使途について、質問状で17の疑問を質している。
https://www.documentcloud.org/documents/2162165-grassley-letter-to-red-cross-on-haiti-disaster.html

子どもを産む年齢が上がってきているから、英国の男性は全員、精子をバンクに冷凍保存すべし、と生命倫理学者 Kevin Smith医師。
http://www.bbc.com/news/health-33253278#?utm_source=twitterfeed&utm_medium=twitter

日本。新出生前診断1万人受診 検査後中絶、2年で221人
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO88599920X20C15A6000000/

日本。【強制不妊手術】「私の体を返して」 人生変えた半世紀前の体験
http://www.47news.jp/47topics/e/266363.php

日本語。ヒトの生殖系列のゲノムを編集すべきでない
http://www.huffingtonpost.jp/nature-publishing-group/human-genome_b_7567006.html

日本語。帝王切開自閉症が20%増加?徹底分析で遺伝やはり浮かぶ、米国ワシントン大学からの報告
https://www.mededge.jp/a/gyob/15511

日本語。米最高裁、薬物投与による死刑に合憲判決。
http://www.afpbb.com/articles/-/3053139

上記の関連でNYT。死刑判決にも執行頻度にも州ごとの格差が大きい中、州全体では執行件数が激減しているルイジアナ州で、過去5年間に一人でルイジアナ州全執行件数の3分の1を稼ぎ、さらに「もっと殺すべき」とメディアで発言するCaddo郡のDA代理。
http://www.nytimes.com/2015/07/08/us/louisiana-prosecutor-becomes-blunt-spokesman-for-death-penalty.html

検察人員の人種間格差もひどい。黒人は非常に少ないし、ほとんどの州でゼロ。
http://www.nytimes.com/2015/07/07/us/a-study-documents-the-paucity-of-black-elected-prosecutors-zero-in-most-states.html

トランス・ジェンダーが社会的に認知されるにつれ、じゃぁ軍隊で働いてもらいましょう、と。英国。社会には差別がいっぱい残っているのに、こういうところの平等だけは早い。
http://www.theguardian.com/uk-news/2015/jul/09/transgender-people-serve-close-combat-roles-british-army

日本。デンマーク大使の同性パートナー天皇訪問を外務省が拒絶
http://life.letibee.com/study/denmark-same-sex-partner/

コロラド州旱魃状況を集めた写真集:地球環境は着実に終わりに向かっているのだと思う。
https://projects.propublica.org/killing-the-colorado/story/michael-friberg-colorado-water-photo-essay?utm_name=

米の大都市で殺人事件が急増:地球環境とともに、人間の世界も着実に終わりに向かっているだろうか、と思う。
http://www.usatoday.com/story/news/2015/07/09/us-cities-homicide-surge-2015/29879091/?csp=dailybriefing

ビル・ゲイツ、再生エネルギー・プロジェクトに20億ドルを投資:この人、確か、Terra Powerとか、次世代原発ベンチャーの路線と思ったんだけど。
http://www.theguardian.com/environment/2015/jun/26/gates-to-invest-2bn-in-breakthrough-renewable-energy-projects


「鬱」の書き方:これなら覚えられます……と思ったんだけど、やっぱり忘れた。
http://kakijun.jp/page/utsu200.html