ALSの母親のディグニタス費用をパーティを開いて募る娘たち(英)

Jackie Bakerさん(59)歳は今年2月にALSを発病。
進行が早く、すでに車椅子での生活となった。

マチュアカメラマンとして趣味を楽しんできたが、
腕が動かなくなったためカメラを持つこともできず、
言葉も発することも難しくなりつつある。

ディグニタスへ行って「尊厳のある死」を望んでいるため、
TaraとRoseの2人の娘たちは、17日金曜日にパブで
その費用を募るためのパーティを企画し、チケットを売っている。

South Wales、Llanelliの人気パブで
ドラアグ・クイーンやプレイボーイ・ウェイター(?)をフィーチャーした
レディース・ナイト。(記事にチラシあります)

チケットは15ポンド。

母親の希望を知った当初は動揺したが、今では理解しているという。

Taraさんは
「母は車イスに座っていて、今の状態ではlife「生活・人生」と呼べるものは皆無です。
母にこれ以上苦しんでほしくない」

「(ディグニタスでの自殺は)理想的だというわけじゃないけど、結局のところ、
大好きな誰かのためには、それもしてあげられることなのかな、と思ったんです」

「母はインターネットで自分で自殺する方法を調べてもいましたが、
腕が動かないから、自分ではもう自殺できないのです」

またRoseさんは
「あんなにクリエイティブで、自由で生きいきしていた母が、車イスに縛り付けられて、
腕も使えず、言葉を話すのにも苦労して、何もかも人の介護に頼らないといけないのを
見ているのは、胸が張り裂けそうです」

Sisters hold party to pay for mother's Dignitas suicide
The Telegraph, July 16, 2015 15, 2015



【追記】
記事を読んだ人たちの反響。支持の声が多いみたい?
http://www.southwales-eveningpost.co.uk/Readers-appeal-help-dying-Swansea-mum-Jackie/story-26909698-detail/story.html


【17日追記】
続報あり、
パーティを実行すれば自殺幇助で起訴される可能性があると
警察からの警告を受け、パーティは中止されたとのこと。



【18日追記】
たぶん、そういうことになるんだろうなと思っていましたが、

姉妹が立ち上げていたネットの募金ページに、
2000ポンドの匿名の募金の申し出があり、
これまでに集まった総額が一気に3100ポンドに。

そして世論は「ALSで生きるのは尊厳がない。死なせてあげるのが尊厳」と感情論に逸り、
姉妹は例によって「これは母だけの問題ではないのです」と言い始める……。


【11月9日追記】
続報あり、Jackie Bakerさん、11月4日にディグニタスで亡くなったとのこと。