2016-07-08から1日間の記事一覧

米国のPAS支持、頭打ち? でも希望理由は自律と尊厳の喪失、家族への負担

米国とヨーロッパの安楽死と自殺幇助に関する 1947年から2016年までの先行研究と調査その他のデータを分析したところ、 1990年代以降、 米国民でphysician assisted death(安楽死と自殺幇助)を支持する人のありあいは 47%から69%の間で収まって、頭打ち…

ケベック州のPAD、半年で166人

ケベック州の安楽死法が施行されたのは昨年2015年の12月。 これまでに 253人がphysician-assisted death(安楽死・自殺幇助)を申請し、 166人が認められて、実行。 推進派の専門家の予想でも 最初の1年間は50から100人とされていたとのことなのですが、 ま…

ボイタ法をめぐる読書メモ 3: 石川憲彦 『治療という幻想』 (後)

(前のエントリーからの続きです) 石川氏の「療育」批判で、とても興味深いのは、 この章が次の「教育(せんのう)的治療」の章へとつながって 「療育」が教育に及ぼした影響への批判の舌鋒が非常に鋭いこと。 発達保障論への批判でも2つの章はつながってい…

ボイタ法をめぐる読書メモ 3: 石川憲彦 『治療という幻想』 (前)

前のエントリーで触れた『現代思想』2010年3月号の杉本医師へのインタビューで 立岩先生が言及しておられたので、読んでみました。 石川憲彦『治療という幻想 - 障害の医療からみえること』 (現代書館 1988) 「医療批判を続ける障害者運動に、医療の側か…