ケベック州のAid in Dying合法化法案、議会に復活。脳性まひの女性と家庭医が提訴。

カナダ、ケベック州のAID(Aid In Ding 死に際しての援助)合法化法案については、
これまでも以下のエントリーなどで追いかけてきましたが、


その続報です。

あの法案Bill 52は、やっぱり棚の上で生き残っていて、
先週またケベック州議会に復活したとのこと。

あと8時間の審議時間を経れば、投票となる。

それを受けて、
48歳の脳性まひの女性、Lisa D’Amicoさんと、
彼女の家庭医のPaul Saba医師がケベック州最高裁に提訴。

同法案は
ケベック州とカナダの権利と自由の憲章、ケベック州民法
ケベック州の医療法、医療倫理、刑法と憲法に違反する、と主張。

Saba医師は

ケベック地域の人の80%が緩和ケアを受けることができない状態でありながら、
適切な医療を受けられないまま弱者がインフォームドコンセントを出すことなど不可能。

(診断ミスは20%の確率で起こっており)、苦しんでいる人は不正確な診断のまま、そういう意思決定をしていることになる。


The Coalition of Physicians for Social Justiceからも声明が出ており、

この法案が提起しているのは公益の問題。安楽死を合法化されると、我々の社会の最も弱い人々、……とりわけ障害のある人々の命を終わらせることにつながる現実のリスクがある。