参議院予算委員会でケアラー支援について質疑

3月3日に日本ケアラー連盟が名古屋で開催した
シンポジウム「障害者家族のノーマライゼーションを考える」」に、
参議院薬師寺みちよ議員がおみえになり、最後まで聞いてくださったのですが、

その薬師寺議員が昨日の参議院予算委員会でケアラー支援について質問してくださいました。

質疑の模様は、こちらのYouTubeで見ることができます。
https://youtu.be/1nFtRjkhjII

2:48:14〜薬師寺議員。
障害児者の家族の問題については、3:01:34~3:05あたりです。

その内容について、
日本ケアラー連盟のFBでのご報告は以下です。


参議院予算委員会にて薬師寺みちよ議員が「ケアラー」について質問、総理大臣が答弁しました】

昨日の予算委員会は、大幅に遅れて、
薬師寺議員の質問は、テレビ中継が終わった後、19時を過ぎてから行われました。
(すべて手話を交えた質問でした)

「ケアラーという言葉をご存知ですか?」
「彼らが置かれている状況をご理解いただいていますか?」
薬師寺議員からの問いに総理大臣から、
「ケアラー」についてその定義が述べられ、
日本ケアラー連盟の調査報告書を引用してケアラーの実態について答弁がありました。

薬師寺議員からは、さらに、
ケアラーが介護をしている自覚がなく、
「ケアをしている人を支える」ことを制度に組み込んでほしいこと、
ヤングケアラーの実態や対策、障害者の家族の問題提起がありました。

厚労大臣、文科大臣からは、
相談体制の充実や介護者が自分自身の人生を生きられるよう尽力する旨の答弁がありました。

また、薬師寺議員は、
厚労省作成の「家族介護者支援マニュアル」を評価。
「マニュアルをマニュアルに終わらせず法律にしてほしい」と要望。

総理大臣からは、
「まずは既存のサービスを活用することがレスパイト、支援につながる。
本人に着目することも必要であり、対応が必要か研究したい。」との答弁があり、

さらに薬師寺議員が
「さまざまな国で、介護者を当事者とする法律がある。介護をする人の法律がない。ぜひ研究してほしい。」
「消費税があがるので、介護者支援の財源に使用してほしい。」等、要望しました。

総理大臣から、「ケアラー」の定義や実態が述べられたのは初めてのことです。
薬師寺議員の「ぜひ法律を」との問いかけには、「研究をしたい」との答弁でした。

今後も、日本ケアラー連盟は、ケアラー支援のための法制定の必要性について発信し、
法制定についての働きかけを行っていきたいと思います。

薬師寺議員、ケアラー支援の重要性を踏まえた質問をしていただき、ありがとうございました。