フランスの医学生グループが「医学教育で終末期ほとんど学ばないのに」と、安楽死とPASに反対

フランスの医学生のグループ Cure With Dignityが、
安楽死と自殺幇助への反対を表明しているのだけれど、

その理由として、
安楽死にしても自殺幇助にしても、2つの問題を回避することになる、と。

ひとつは、他所でもよく言われている、
「まず緩和ケアを」という主張。

もう1つに、
思わず「お……」と言いつつ、深く共感した。

なんとなれば、
医学教育の中で終末期医療について学ぶのはちょっとの間で、内容も不十分だ、と。



ある意味、医学生ならではの、
ズバリと鋭く本質を突いた視点かもしれない。

この医学生たちの指摘、

英国のLCP報告書が指摘していた、
「これから団塊世代の大量死時代がくるというのに
終末期医療に振り向けられている研究費は医療全体の1%にも満たない」ということにも
そのまま通じていくと思うんだけれど、

日本では、
こういうことを言う人って、あんましいないような……。


考えてみれば、ずいぶん深刻な指摘。

これを裏返してみれば、
医療の側が実は終末期についてはよく分かっていないから、
だから、そういう問題は回避できる方向で問題解決を……?

終末期についても、
ちゃんと診れるように学びましょう、
医学教育を見直しましょう、というのではなくて?