2014年5月20日のメモ

田口ランディさんが12年8月に書いた「尊厳死についての断片的な思考」というブログ・エントリー。「死ぬ権利」がいかに“コントロール幻想”や「科学とテクノで簡単解決バンザイ」文化と根っこのところでつながっているか、そこにいかに我執が関わっているか。今朝もコメント欄で触れたけど、ぜひ、ご一読を。
http://runday.exblog.jp/18390917/

Bill Peaceが、事故で全身マヒになった翌日に人工呼吸器を外してなくなったバウアーズさんについてエントリーを書いている。Peaceとは、アシュリー事件のときから、ブログで取り上げる事件が期せずしてだいたい同じ。
http://badcripple.blogspot.jp/2014_05_04_archive.html

ベルギーの安楽死監督委員会の委員長で安楽死推進の中心人物、Wim Distelmans医師が10月にアウシュビッツへの見学ツアーを企画して、物議をかもしている。
http://www.bioedge.org/index.php/bioethics/bioethics_article/10969

VT州の自殺幇助合法化から1年。まだ誰も利用していない。
http://www.lifenews.com/2014/05/19/no-people-have-used-vermonts-assisted-suicide-law-to-kill-themselves-since-it-passed/


米国の2,3歳児1万人以上がADHD治療薬を飲まされている。メディケイド受給家庭の子ども達が狙われている? 関連エントリーはたくさんある。こちらにリンク一覧あり。
http://www.nytimes.com/2014/05/17/us/among-experts-scrutiny-of-attention-disorder-diagnoses-in-2-and-3-year-olds.html?emc=edit_th_20140517&nl=todaysheadlines&nlid=50068194&_r=1

自閉症の出生前血液診断の倫理問題。:まぁ、時間の問題だろうとは思っているんだけど、技術的にもまだ先のことみたいでもある。
http://www.bioedge.org/index.php/bioethics/bioethics_article/10966

英国の生殖補助医療の先駆者、Robert Winston医師がIVF業界に優生思想が広がっていると警告。
http://www.bioedge.org/index.php/bioethics/bioethics_article/10954

Julian Savulescu と Ingmar Perssonが、新著で人類滅亡回避のために道徳エンハンスメントを提唱。内容はこんな感じらしい ⇒http://philosophynow.org/issues/91/Moral_Enhancement
http://www.bioedge.org/index.php/bioethics/bioethics_article/10955
http://www.bioedge.org/index.php/bioethics/bioethics_article/10280

日本語。「思い通りになる夢」を思い通りに見る方法:科学者たちの試み 独のフランクフルト大学。:これ、「タイトルに偽りあり」で、思い通りに見せられるようになったわけじゃなくて、覚えておけるだけ明晰な夢を見せられた、というだけ。
http://wired.jp/2014/05/15/psychologists-give-people-control-of-their-dreams-using-brain-stimulation-really/


the Medical Ethics誌にもAdam J. Kolberが医師が、例えばうつ病患者を苦しめている記憶を消すことに関する法的障壁について、考察。ここでもタイトルは the Limited Right To Alter Memory。記憶を消すのも「権利」
http://www.bioedge.org/index.php/bioethics/bioethics_article/10953

生命倫理問題に関するアメリカ大統領諮問委員会から、脳科学の倫理問題強化のため、科学者と生命倫理学者の対話の勧告。
http://www.bioedge.org/index.php/bioethics/bioethics_article/10970



1955年から1960年に欠けてオーストリア、ウイーンの孤児院で、医師らが淋病治療研究のため、孤児230人をマラリアに感染させた。2012年から調査開始。
http://www.bioedge.org/index.php/bioethics/bioethics_article/10962

南極の氷の溶け方が、ついに「ポイント・オブ・ノー・リターン」を超えた。もう「どうにも止まらない」んだって。ぶちこわ。
http://www.theguardian.com/commentisfree/2014/may/17/climate-change-antarctica-glaciers-melting-global-warming-nasa

英国で退役軍人のメンタルヘルス問題が急増。:米国ではもう何年も前から問題になっていたけど。
http://www.theguardian.com/uk-news/2014/may/12/uk-war-veterans-mental-health-issues-rise

ファイザーアストラゼネカ買収問題が、英国で大量失業につながるとか、大騒ぎになっていたけど、ポシャったらしい。:詳しいことまで知らないまでも、英米の科学とテクノ利権の熾烈な殺し合いみたいな感じがして、タイトルだけ横目で眺めてた。
http://www.theguardian.com/business/2014/may/19/astrazeneca-board-reject-pfizer-takeover-bid
http://www.theguardian.com/business/2014/may/19/pfizer-pulls-out-battle-pharmaceutical-takeover-astrazeneca

AIDS発症リスクのある人に毎日予防薬Truvadaを、と米国保健省が新方針。Truvadaの売り上げはこれで50倍に膨れ上がる。
http://www.nytimes.com/2014/05/15/health/advocating-pill-us-signals-shift-to-prevent-aids.html

日本。子宮頸がんワクチン 副反応医療費を支援 全国初、横浜市が検討
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140513-00080628-kana-l14

日本。子宮頸がんワクチン「脳機能異常の副作用も」 専門部会、副作用否定の流れ。カネと利権……? 報道ステーションより、画像 2014・2・24
http://blog.goo.ne.jp/kimito39/e/d41643539572e92d05845bb0bc8a6d8d

日本。製薬会社から金銭、申告せず 子宮頸がんワクチン委員
http://www.47news.jp/CN/201404/CN2014042501002385.html

日本語。仏、遺伝子組み換えトウモロコシの栽培禁止を法制化
http://www.afpbb.com/articles/-/3014215

日本語。アメリカの「スーパーリッチ」が世界の所得格差を拡大させる0.1%の財布郵送が世界の富を独占。:これが今世界で起こっていることの元凶、と私も思うし、このメモで拾った話題のほとんどが、この問題とつながって起きていることでもある。
http://www.huffingtonpost.jp/2014/05/03/super-rich_n_5260898.html#gunosy


NY市の空気をきれいにすると子どもたちのIQが上がって、将来、彼らの収入を増大させる、という研究結果。「我々の分析から言えるのは、都会の大気汚染が少しでも解消されれば、経済的な利益が大きく、子どもたちがもてる力を発揮することができる」:あはははははー。
http://www.medicalnewstoday.com/releases/276581.php

米国の死刑が薬の不足から失敗続きになって、ついに死刑囚が自分の執行の際はビデオにとって欲しい、と。
http://www.washingtonpost.com/news/morning-mix/wp/2014/05/19/missouri-death-row-inmate-wants-his-execution-videotaped/?wpisrc=nl_headlines

日本。認知症鉄道事故から学ぶこと―監督責任者があなただったら 西成荻 :常に大切なのは冷静に現実的かつ具体的な解決策を考えることだと教わった気がする。たぶんどの問題でも同じなんだけど、なかなかできない。
http://blogos.com/article/86519/

「英国の職場はもっと認知症介護者に優しく」とキャンペーンがスタート。
http://www.bbc.com/news/health-27292573

「英国の職場はもっと介護者に優しく」と、平等と人権コミッション。
http://www.wsandb.co.uk/wsb/news/2344442/employers-should-be-more-carer-friendly

看護師を増やさないとNHSでは患者の安全もおぼつかない。
http://www.theguardian.com/society/2014/may/09/hospitals-need-thousands-extra-nurses-or-patients-safety-at-risk

でも、英国で介護職に就こうと思ったら、何よりも英語でしゃべれるように。:これは今後どうしたって国際化していくのだろう日本の介護現場、医療現場にも重要な課題。英語と日本語では事情がまったく違う。
http://www.express.co.uk/comment/expresscomment/474627/British-carers-need-to-be-able-to-communicate-in-English


世界中のファスト・フード業界で、労働問題が深刻化。デモやストライキも。関連は ⇒ 広がる“ゼロ時間契約”労働(英国)(2013/12/30)
http://www.nytimes.com/2014/05/15/business/fast-food-protests-spread-overseas.html

そのゼロ時間契約問題で、英国は労働者の権利を手放した、とガーディアンのコラムニスト。
http://www.theguardian.com/commentisfree/2014/may/06/zero-hour-jobseekers-employee-rights-poverty-contracts