笑える動画「医師、生命倫理学者と出会う」

22日、尊厳死法制化に反対して多くの方が集まられた某所でも
何人かの方からピーター・シンガーの名前が出ていましたが、

シンガーや功利主義的な生命倫理学について
批判的に興味をお持ちの方、必見の動画です。
投稿者はWesley Smith。


病院の医師と、着任第1日目の生命倫理学者の会話。
これが、ぶち笑えます。


「あら、新顔ですね」

「はい。私は生命倫理学者です。
この病院の医療倫理の責任者になりました。今日が初日です」

「それは何をする仕事なんですか」

「医療において、何をどうするのが倫理的かを決めます」

「それは大変な権力だけど、どういう資格があって?」

「資格はありません。哲学の学位がありますから。
ピーター・シンガーに電話だってできます。大学で教わりましたから」

「シンガーって?」

「同じく哲学の学位をもつ生命倫理学者です」

「何を言っている人ですか?」

「赤ん坊を殺すのは倫理的だといっています。
ダウン症の子どもを生まれると……(略)」

「なんで赤ん坊を殺すことが倫理的になるんですか」

「人格ではないからです」

「むちゃくちゃだわ。ダウン症の子どもだって人間ですよ」

「人間であるというのは無関係な問題です」

「そういう考えで、どうして医療における倫理を仕事にできるんですか」

「哲学の学位を持っているからです」
 
……(パーソン論が展開されているところ、中略)……

「頭が痛くなるわ。
子どもを殺すのが倫理的だと考えるのはあなたの自由だけど、
それで、どうして医療倫理の責任者になれるんですか」

「言ったでしょう。哲学の学位をとっているからです」

「じゃぁ、人間の生命の神聖は?」

「自分の宗教観を人に押し付けるのはやめなさい。
いいですか、ベラベラベラベラ~~~~」

「で、それは誰が言ってるんですか」

「エール大学の生命倫理学者が権威あるジャーナルに書いています」

そこから、安楽死の話、
さらに動物の権利の話へと話題が移っていくのだけれど、


「ベラベラベラベラ~~~」

「で、誰がそう言っているんですか?」

生命倫理学者です。どこどこの権威ある大学の、もちろん哲学の学位を持った
生命倫理学者がどこどこの権威あるジャーナルに書いています」

「でも、ペラペラ」

「あなたは宗教原理主義(人間例外・種差別主義者)だ」
(そこでまたベラベラベラ~)

というパターンの繰り返しがあって、

「で、それは誰が……、あ、もう言わなくていいわ。生命倫理学者ね。
哲学で学位をとったから生命倫理学的な考え方ができるというんでしょ」

「そうです。あなたはどうも生命倫理学的な考え方ができないようだから、
再教育クラス送りとします。この病院で医師を続けたかったら、再教育を受けて
生命倫理学的な考え方を学んでもらいます。明日はまず配給医療について」

あははは。


ちなみに、アリシア・ウーレットは
生命倫理学は“ピーター・シンガー問題”を抱えている」と言っています。