スイスのExit, 病気の高齢者なら終末期でなくても自殺を幇助

Exitというのは、有名なディグニタスと違って
スイスに1年以上在住した人に限定で自殺を幇助する団体。

2013年には459人の自殺を幇助している。

その中の、フランス語圏で活動するExit A.D.M.D.が
対象者の終末期以外の高齢者への拡大を公式に決めた。

ドイツ語圏で活動するExitも同様の方向性。

前者の代表であるJerome Sobel医師は

We are helping people who are sick and opt for quality of life over a quantity of time surviving with a poor quality of life

私たちが手を貸しているのは、病気があって、QOLが低い状態で生き永らえる時間の長さよりも質を選ぶ人たち。


なので、スイスの法の許容範囲だと主張。

会員が高齢化してきて、そうした要望が出ているため。

たとえば、75歳以上で
すでに耳が聞こえない人が目も見えなりそうだということになり
電話で協力を求めたら、手を貸す、と。

Assisted suicide group to aid elderly
The Asian Age, May 24, 2014


Exitの高齢者の要件緩和では
2011年にも以下のようなニュースが流れていた ↓
スイスの自殺幇助団体Exit、高齢者の要件を緩和(2011/5/9)


なお、オランダでもこういう動きはあり、
つい最近、法案が提出されて審議されているし ↓
オランダで「70歳以上の高齢者には自殺幇助を」と学者・政治家ら(2010/2/10)


それから米国のC&C周辺では
終末期ではないために「尊厳死法」の対象とならない高齢者に向けて
こんなキャンペーンが進行中 ↓
C&Cの「VSED(自発的餓死)で死にましょう」キャンペーン(2014/4/25)



これでも『すべり坂』は起きていない……?