うつ病の兄の幇助自殺を止めようと兄弟たちが提訴(スイス)

医師幇助自殺の件数が増加しているスイスで、
高齢男性の自殺を止めようと兄弟たちが訴訟を起こしている。


自殺幇助支援団体Exitにより10月18日に自殺すると決めていた82歳の男性が
5人いる兄弟姉妹にそれを知らせたところ、
それを止めようと2人の弟が提訴。

男性は20年以上Exitの会員だったが、
今回の要望は一時的なウツ病の症状によるもので、
意思決定能力のある人の自由意志による決定とは言えない、

スイス医学会(SAMW)の提言でも
医師幇助自殺の対象者は終末期の人に限定すべきとされている、と主張。

一方のExit側は、
男性は80歳をすぎて高齢による障害が複数生じて健康状態が悪化しており
医師幇助自殺を明確に自己決定している、
SAMWの提言は法ではない、と。








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一方、米カリフォルニア州では
終末期の精神障害者がPASを望んだ場合に、
州立病院からの退院を認め、その後に「終末の選択法」の利用を可能にすべく、
規制緩和が行われたことをめぐって、
キリスト教関係者の間から批判の声が上がっている。