2014年7月3日のメモ


必ずしも、すべての内容がいいとは思わないけど、患者や介護者へのエンパワメントのための情報提供は英米は本当に進んでいると思う。以下、「不安と闘う10の方法」、「うつ支援団体情報」、「痛みと暮らす」、「頭痛の引き金」
http://www.nhs.uk/Conditions/stress-anxiety-depression/Pages/overcoming-fears.aspx
http://www.nhs.uk/Conditions/stress-anxiety-depression/Pages/Depression-help-groups.aspx
http://www.nhs.uk/LiveWell/Pain/Pages/Painhome.aspx
http://www.nhs.uk/livewell/headaches/pages/headachetriggers.aspx

米国の医師が運営する、介護者向けの老年医学講座ブログ。:こういう情報提供も、介護者支援のエンパワメントだと思う。
http://geriatricsforcaregivers.net/
http://geriatricsforcaregivers.net/trial-icu-care-when-dnr-end-of-life-story/

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日本医師会の平成24・25年度生命倫理懇談会答申尊厳死について慎重姿勢を維持。とても丁寧に検討されている印象。
http://dl.med.or.jp/dl-med/teireikaiken/20140402_3.pdf

英語圏の「死の映画」一覧。トップはthe Suicide Plan.:それにしても、このページがあるのは高齢者のための情報提供サイト。
http://www.programsforelderly.com/documentaries-death.php

意識不明とされる有名タレントのCasey Kasemさんの経管栄養の中止をめぐり、妻と先妻の子どもたちとが対立した事件をめぐる生命倫理学者らの議論。:最近、米国の高齢著名人がこういう状態になって、身内がこうした醜い争いを展開する事例が目に付く。財産があるからなぁ……。家族が必ずしも愛によって本人の最善の利益を考えているとは限らない例証。それはそのまま、「死の自己決定権」で高齢者虐待が起こらない保証はない、ということでは?
http://www.bioedge.org/index.php/bioethics/bioethics_article/11019

英国のJane Campbell議員のPAS合法化反対論。これまでのキャンベル議員の発言関連はこちらにリンク ⇒ http://blogs.yahoo.co.jp/spitzibara2/63928383.html
http://www.bbc.com/news/blogs-ouch-27922966

自殺は合法的な権利なのに、どうしてそれを手伝う人にはその権利が認められないのか? と、自殺する権利から自殺幇助の合法化を説くWPの論考の最後に、自殺予防のヘルプラインのサイトがリンクされていて、悪い冗談かと思った。
http://www.theguardian.com/commentisfree/2014/jun/26/suicide-legal-assistance-kill-themselves

「死ぬ権利」なんて、ありません。なんでもかんでも「権利」として考えるのは止めましょう。と、Kate Maltbyさん。賛成。
http://blogs.telegraph.co.uk/news/katemaltby/100277789/we-dont-have-a-right-to-die-we-need-to-stop-thinking-of-everything-in-terms-of-rights/


一方、英国の大物医師 John Ashton教授は安楽死の合法化を説いている。
http://www.theguardian.com/society/2014/jul/01/let-doctors-help-terminally-ill-patients-die

ギャラップ調査で米国人の10人のうち7人が安楽死を支持。ただし、医師による幇助を受けた自殺という尋ね方をすると支持率が下がる。
http://www.gallup.com/poll/171704/seven-americans-back-euthanasia.aspx
http://www.bioedge.org/index.php/bioethics/bioethics_article/11025
http://time.com/2897103/americans-euthanasia/


英国のNHSでガン治療を民間アウトソーシングが始まっている。別途、終末期医療のアウトソーシングも視野に入っているみたい。
http://www.theguardian.com/uk-news/2014/jul/02/cancer-care-nhs-outsourcing-ccgs-unison-virgin

勿凝学問380 研究と政策の間にあるはずの長い距離の自覚と無自覚。QALYをめぐる慶応義塾大の権丈善一教授のブログ記事。本当は、経済学の世界も人の幸不幸を大きく左右しており、時には人命がかかっていて場合もあるのだが、経済学者にはそうした自覚はほとんどなさそうにみえる。
http://news.fbc.keio.ac.jp/~kenjoh/work/korunakare380.pdf

オバマケアの改革状況について、前保健相の分析。2200万人が保険に入った、など。
http://www.washingtonpost.com/blogs/fact-checker/wp/2014/07/02/sebeliuss-claim-that-obamacare-has-brought-affordable-coverage-to-22-million-people/

ピッツバーグ大のNPOだというんだけど(仕組みがよく分からない)病院と保険会社をあわせて経営するビジネスが、患者の個人情報から予防医療計画を立てるという医療費削減対策を打ち出している。でも、それって患者にとってはかなり恐ろしいことにならない? というNYTの記事。
http://www.nytimes.com/2014/06/29/technology/when-a-health-plan-knows-how-you-shop.html


日本。ピンピンコロリを目指した「健康支援」のあり方を考える。星旦ニ。インフォームド・コンセントのほうは「契約」ですから、医療の説明は受けても「この治療法はいやだから別の方法を」と選ぶ自由はありません。一方、インフォームド・チョイスは、2つとか3つとかの選択肢の中から医療ないし代替医療を選ぶことができるわけです。というICの解説って、正しいです? それから、たとえば世界的な調査研究では、「自分は健康である」と思っている人は10年間ほとんど死なないし、「健康ではない」と思っている人は10年間でだいたい4割が死ぬことがわかっています(図2)。スピリチュアルとはこのことです。買い物に行く人はほとんど死にません。ですから配食でサポートすることではなく、自分で買い物に行くというスピリチュアルが大切なのですという「スピリチュアル」の解説って、正しいです? そしてこの人、「高齢化社会というのは、平和で豊かでなければ絶対やって来ないのですから、むしろ高齢化社会は喜ばしい状態なのではないでしょうか。アンチエイジングではなく、加齢を喜んで受け入れる「ウエルエイジング」こそ大切なのでは」という後藤さんに対して、加齢に抵抗することではなく、長寿で寝たきり期間を短くする「ピンピンコロリ」こそ大切だと思いますって答えるんだけど、この最後のズレ方って、ないと思うわ。 
http://mag.gto.ac.jp/cat14/cat15/post-166.html

日本。自閉症児教育に人型ロボット登場。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/140702/edc14070210100001-n1.htm

米国の子どもたち、サプリメントでビタミンとミネラルのとりすぎ。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/278803.php

電子タバコ、医師らがWHOに危険だからと規制強化を求める。:一時どこへ行っても目に付いていたけど、いつのまにか見なくなった。日本ではリスクが指摘された事実は知らされることなく、モノがいつの間にか消える。
http://www.theguardian.com/society/2014/jun/16/doctors-who-e-cigarettes-tighter-controls

薬物によるモラル・エンハンスメントに対する懐疑論
http://www.bioedge.org/index.php/bioethics/bioethics_article/11022

そのうちアルツハイマー病の早期診断が可能となる。その社会的な影響について考えておくべきこと。
http://www.bioedge.org/index.php/bioethics/bioethics_article/11024

殺虫剤汚染で世界中の食物供給が危うい。:これ、ものすご~く重大なニュースだと思うので、エントリーにしたかったんですけど無理でした。
http://www.theguardian.com/environment/2014/jun/24/insecticides-world-food-supplies-risk

自閉症の原因にも、妊娠中に母親が触れた殺虫剤が関係。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/278645.php

脳腫瘍、携帯電話で増加=1日30分で2倍超―仏研究者 【学院倶楽部】科学と宗教ならびに教養と民俗の【協同と連帯】ブログ。:こういう話題はメジャーなメディアがほとんど触れない、ということの不思議。
http://blogs.yahoo.co.jp/solidussolidarity/37916005.html

日本語。2050年、技術進歩により人間の「脳」で何ができるようになるのか?脳科学に関する7つの予測。:2002年に米国商務省と科学財団が出していたNBICレポートとかトランスヒューマニストさんたちが行ってたようなこと
http://karapaia.livedoor.biz/archives/52166324.html

日本語。STAP細胞で大儲けした人間を許してはいけない。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/41030

2035年までに完全な禁煙社会の実現を目指す英国では、2000年以後に生まれた人へのタバコの販売を禁じる動議を、英国医師会が圧倒的多数で採択。:ぶへっ。
http://www.theguardian.com/society/2014/jun/24/cigarette-ban-british-medical-association

VA州で20ヶ月の懲役刑となった囚人に、強制不妊手術
http://www.bioedge.org/index.php/bioethics/bioethics_article/11026

東芝が英国の原発企業に2億ポンドの出資。雇用創出につながると、キャメロン首相も安倍首相も大喜びだそうな。
http://www.lep.co.uk/news/nuclear-deal-will-bring-jobs-boom-1-6593013

民間航空機の小型無人戦闘機とのニアミスが増えている。
http://www.washingtonpost.com/sf/investigative/2014/06/23/close-encounters-with-small-drones-on-rise/

豪で二つ目のIVF企業が株式上場。4億2700万豪ドル。第1号の Virtus Healthは6億9400万豪ドル。
http://www.bioedge.org/index.php/bioethics/bioethics_article/11028

IVF市場の狂騒状態にRobert Winston教授が新技術の効果も安全性も誇張して「ジャングルだ」と警告。:この人、このところ発言が続いているけど、いくら開発者だからといっても、一旦グローバル人でなし強欲ネオリベ金融資本主義に取り込まれてしまったら、もう誰も聞く耳持たない。
http://www.bioedge.org/index.php/bioethics/bioethics_article/11030





一方、男性の権利訴え、ミシガン州で国際会議を立ち上げ。白人の男性が多数集まり、別れた妻のエピソードを紹介しては、いかに男性が不当な扱いを受けているかを語った。:女性が抑圧されている社会は男性も抑圧されている社会、という視点の逆に行ってしまっている。
http://www.washingtonpost.com/lifestyle/style/mens-rights-activists-gathering-to-discuss-all-the-ways-society-has-done-them-wrong/2014/06/30/a9310d96-005f-11e4-8fd0-3a663dfa68ac_story.html?wpisrc=nl_eve

日本語。アルプス電気会長、中国工員に囲まれる 侵略否定発言?
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140702-00000011-asahi-int

中国を仮想敵国に見立てた議論で米軍と自衛隊が一緒に活動できるよう集団的自衛権の容認が日本でゴリ押しされていってた頃、米軍はハワイで中国と一緒に軍事演習。
http://www.washingtonpost.com/news/checkpoint/wp/2014/06/23/u-s-prepares-for-awkward-military-engagement-with-china-in-hawaii/

田母神戦争大学の白熱講義「日本も核武装を」目指すは彼方の首相の座:ぐぇー。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140628-00000558-san-pol

原一男監督の「さよならCP」を、YouTubeにて見ました。
http://www.youtube.com/watch?v=qaM_iBvXCgg