2014年7月13日のメモ - 海やアシュリーのいる風景

「幇助死は市場資本主義の最後の勝利」とGuardian紙記者。：これ、実際のところ、今日のメモの下のほうに出てくる、優生思想を復活させようとしている富裕層の顔ぶれ見ると、すごく説得力のある説だと思うし。
http://www.theguardian.com/commentisfree/belief/2014/jul/04/assisted-dying-triumph-market-capitalism

これも英国のPAS合法化支持論がいかに当ブログの言う「コントロール幻想」の一端であるか、それがいかに政治利用されているか、を書いた記事。
http://www.spectator.co.uk/features/9252841/the-terminal-confusion-of-dignity-in-dying/

英国のジャーナリスト　Leo McKinstryがPAS合法化法案は、なんでもかんでもチェックリスト方式の思考で単純化してしまう官僚主義だと批判。
http://www.express.co.uk/comment/columnists/leo-mckinstry/488082/Leo-McKinstry-on-legalising-assisted-suicide

英国教会の前カンタベリー大主教が自殺幇助に対するスタンスを変更して、支持を表明。
http://dailydigestnews.com/2014/07/euthanasia-backed-by-former-archbishop/
http://marketdesigner.blogspot.jp/2014/07/assisted-suicide-and-church-of-england.html

英国教会の南アフリカの聖職者でノーベル平和賞受賞者のデズモンド・ツツ氏が医師による自殺幇助を支持。
http://www.malaysia-today.net/tutu-latest-anglican-to-support-assisted-suicide/

一方、英国のPAS合法化法案には、オランダの安楽死委員会のメンバーだったTheo　Boer氏が英国議会での証言で、オランダでは安楽死が過去6年で倍増し、今年は6000の新記録となる予測を述べ、法の拡大解釈によって老齢や孤独などの理由で安楽死が認められている実態を紹介しつつ、「合法化するな」と。
http://www.dailymail.co.uk/debate/article-2686883/DAILY-MAIL-COMMENT-Are-verge-deadly-mistake.html
http://www.dailymail.co.uk/news/article-2686711/Dont-make-mistake-As-assisted-suicide-bill-goes-Lords-Dutch-regulator-backed-euthanasia-warns-Britain-leads-mass-killing.html
http://www.bioedge.org/index.php/bioethics/bioethics_article/11053

豪のDr. DeathことNitschke医師、精神科医のアセスメントなしに45歳のうつ病の男性に自殺のアドバイスを与えたとして捜査中。
http://www.bioedge.org/index.php/bioethics/bioethics_article/11051

ラジオ番組のキャスター、Diane Rehmが夫のVSED（自発的飲食停止）による自殺を語り、そういうことを避けるためにAid in Dyingを合法化してほしいと訴えたのを受けて、メディアが「C&CはVSEDを防止する活動をしており、そのためにもPAS合法化を」と書いたことにWesley Smithが激怒。C&CはVSEDを推奨しているじゃないか、大嘘つきめらが、と。C&CがVSEDを推奨していることについては、私もC&Cの公式サイトで確認しております　⇒　C&Cの「VSED（自発的餓死）で死にましょう」キャンペーン(2014/4/25)
http://alexschadenberg.blogspot.jp/2014/07/assisted-suicide-lobby-group-pushes.html

英国でここ数年、PAS合法化アドボケイトとして活躍が目覚しかった作家のプラチェット氏、ついにアルツハイマー病の進行で仕事をキャンセル。
http://www.theguardian.com/books/2014/jul/02/terry-pratchett-cancel-appearance-alzheimers-discworld

米メリーランド州でもPAS合法化議論。
http://www.washingtonpost.com/opinions/maryland-should-adopt-a-death-with-dignity-option-for-the-terminally-ill/2014/07/04/6025c7d0-01fa-11e4-b8ff-89afd3fad6bd_story.html

プライマリー・ケアの家庭医に予算を回すオバマ・ケアの目立たない施策が実は医療制度の無駄を解消している、という良記事（最初のところしか読んでいませんが、だと思う）
http://www.washingtonpost.com/local/2014/07/09/2b36cd9e-07a9-11e4-8a6a-19355c7e870a_story.html

「まともに働く」って？　－　ある精神障害者差別の論理　みわよしこ 「精神障害者でもある私の小さな希望は、私が精神障害者であるゆえに、あなたのような方に簡単に踏みじられてしまうのでしょう。私は、生まれてこなければよかったのでしょうか？」 「精神障害者になることがわかっていたら、看護師さんと小児科医の先生方は、私を救うべきではなかったのでしょうか？涙ぐみながら書いたエントリーです。笑いたければ笑ってください」：神奈川県川崎市の小児科医が近隣の精神障害者GHに反対の署名運動。私も先週まだ掲載されている間にこの小児科医のHPの問題の記事を見て、すごい衝撃だった。あからさまな差別に、当事者はまず傷つけられて自分の気持ちの嵐にもまれて行動には出にくい精神状態に置かれると思うのだけれど、その気持ちを押し殺しつつ即座に論理的に批判するという行動に出られたみわさんに敬服。その気持ちを考えたら、胸が詰まって涙が出た。この記事に対する、その医師からのコメントを聞きたい。
http://bylines.news.yahoo.co.jp/miwayoshiko/20140709-00037229/

映画「破片のきらめき　心の杖として鏡として」8月16日（土）宮城県・せんだいメディアテーク７Fスタジオシアターにて上映会。13：00～14：20　映画終了後、監督、出演者によるトーク有り。「心に病をきたし、社会から遠ざけられた人たちが芸術を通して親権に生きている姿、彼らの友情を謙虚に撮影したこのドキュメンタリーは我々を心深く感動させるフィルムである」 「この映画には私が写っている。私たちが写っている」　私も「私が写っている」と感じました。
http://www.geocities.jp/hahennokirameki/

皮下に埋めておいてリモコンで起動したり停止することのできる避妊チップがMicroCHIPS社から2018年までに市場に。The idea originated with philanthropist and billionaire Bill Gates, who is keen to develop new methods of birth control as part of his foundation’s programs for the developing world. ビル・ゲイツによる避妊運動関連はこちらに　⇒　http://blogs.yahoo.co.jp/spitzibara/65188916.html
http://www.bbc.com/news/technology-28193720#FBM386927
http://www.bioedge.org/index.php/bioethics/bioethics_article/11049

Warren Buffet、11年間に渡り中絶団体に12億3000万ドルを約束し、「中絶キング」と。270万人、シカゴの人口に匹敵する数の胎児が中絶できる金額なんだとか。Also previously implicated are Ted Turner (founder of the Cable News Network), Bill Gates of Microsoft, David Packard, co-founder of Hewlett-Packard and financier George Soros. ソロスについてはこんな話も　⇒　C&Cの活動資金、ジョージ・ソロスから(2013/4/5)
http://www.lifenews.com/2014/07/11/king-of-abortion-warren-buffet-has-spent-1-23-billion-enough-to-kill-2-7-million-babies-in-abortions/

The Journal of Medical Ethicsにオランダの医師が、周産期の不妊手術にはIC要件を緩和するよう提言する論文を書いている。途上国の女性では、そういう方法でなければ妊娠を繰り返して女性本人の利益にならないから。:でも、CA州の囚人に行われていた卵管結紮へのICの強要といった事態も、背景にあるとしたら、相当に深刻な問題。それにしても最近、IC不要論がやたらと目に付くのが気になっている。例えば、以下に挙げた関連や、たぶんメモにもいくつか。
http://www.bioedge.org/index.php/bioethics/bioethics_article/11052

億万長者のElon Muskが1930年代の発明家　Nikola Teslaの記念館創設に100万ドルを寄贈。テスラは優生主義者だった。“The only method compatible with our notions of civilization and the race is to prevent the breeding of the unfit by sterilization and the deliberate guidance of the mating instinct.　文明と人種という我々の考えと両立する唯一の方法は、不妊手術と生殖衝動の意図的ガイダンスによって不的確者の生殖を予防すること”
http://www.bioedge.org/index.php/bioethics/bioethics_article/11046

日本にもテスラ研究所なるものがあったのでビックリ。
http://nikola-tesla.sakura.ne.jp/

アルツハイマー病のワクチン開発。
http://www.medicalnewstoday.com/releases/279420.php

日本語。副作用は”まずない”が”絶対”でもない―ワクチンめぐる米研究。
http://irorio.jp/daikohkai/20140707/147325/

オバマケアでも子どものワクチン接種重視に加えて、ワクチン価格アップで、ワクチン費用が医療を圧迫し始めている？
http://www.nytimes.com/2014/07/03/health/Vaccine-Costs-Soaring-Paying-Till-It-Hurts.html

顔の老け具合で寿命が予測できる、んだって。
http://www.washingtonpost.com/national/health-science/can-your-face-reveal-how-long-youll-live-new-technology-may-provide-the-answer/2014/07/02/640bacb4-f748-11e3-a606-946fd632f9f1_story.html?wpisrc=nl_eve

エボラ熱の大流行が問題になっているけど、その原因は森林伐採だという説。：科学とテクノの問題解決って、どこかマッチポンプ的なところがあるといつも思ってしまう。
http://www.washingtonpost.com/news/morning-mix/wp/2014/07/08/how-deforestation-and-human-activity-could-be-to-blame-for-the-ebola-pandemic/

Journal of Medical Ethicsに、死後の精子利用の倫理問題を論じる論文。この事件　⇒「死んだ息子の子どもがほしい」母に裁判所が遺体からの精子採取を認める（TX州）(2009/4/17)
http://www.bioedge.org/index.php/bioethics/bioethics_article/11042

英国NHSが出した新たな肥満対策は、バリアトリック手術の対象条件を緩和する、というもの。つまり、糖尿病患者を減らすために、肥満の人は外科手術を受けて胃を縛りましょう……って。もう国を挙げて”科学とテクノ伝簡単解決バンザイ”路線イケイケ。
http://www.theguardian.com/society/2014/jul/11/nhs-anti-obesity-gastric-bands-diabetes

アトランタのCDCの倉庫から古い活性炭素菌ワクチンや天然痘ワクチンが見つかり、少なくとも62人の職員が暴露した可能性が指摘されるなど、高リスク病原体のずさんな管理が問題に。
http://www.washingtonpost.com/national/health-science/smallpox-vials-found-in-storage-room-of-nih-campus-in-bethesda/2014/07/08/bfdc284a-06d2-11e4-8a6a-19355c7e870a_story.html?wpisrc=nl_hdtop
http://www.washingtonpost.com/national/health-science/cdc-says-it-improperly-sent-dangerous-pathogens-in-five-incidents-in-past-decade/2014/07/11/acd55bfc-0882-11e4-a0dd-f2b22a257353_story.html?wpisrc=nl_eve
http://www.nytimes.com/2014/07/12/science/cdc-closes-anthrax-and-flu-labs-after-accidents.html

世界中の科学者数百人がヒト脳プロジェクトに多額の資金提供している欧州委員会に書簡を送り、脳科学のあり方に疑問を呈している。オバマ政権もthe Brain Initiativeを推進中。
http://www.nytimes.com/2014/07/12/opinion/the-trouble-with-brain-science.html?_r=0

学術誌の論文撤回が相次いでいることに、売春組織や、ギャンブル組織があるように、査読でつるんでコトを働く“査読組織”の存在が指摘されている。
http://www.washingtonpost.com/news/morning-mix/wp/2014/07/10/scholarly-journal-retracts-60-articles-smashes-peer-review-ring/

植物は虫が葉を噛み砕く音に反応している、と興味深い調査結果。
http://www.medicalnewstoday.com/articles/279400.php

ニカラグアやコロンビアなど南米の国々の政情不安定で、「逃げるか死ぬか」の選択を迫られた難民が米国との国境に押し寄せて、特に子どもたちの処遇が大きな人道・政治問題となっている。
http://www.theguardian.com/world/2014/jul/09/central-america-child-migrants-us-border-crisis
http://www.nytimes.com/2014/07/10/opinion/charles-blow-the-crisis-of-children-at-the-border.html

OECDが出した2060年の世界の経済事情予測によると、経済成長は鈍り格差は拡大、温暖化も悪化、それでも世界は今の4倍の富み、生産性は揚がって、よりグローバル化されて、より教育度もアップ。この2つの図が二つ並び実現している世界ってどういうところかを考えると、早く死にたいという気分に陥ってしまう。
http://www.theguardian.com/commentisfree/2014/jul/07/capitalism-rich-poor-2060-populations-technology-human-rights-inequality

安倍官邸とNHKを倒す事になる週刊フライデーのスクープ記事　天木直人：「倒す事になる」に希望的観測と同時にそのむなしさを感じてしまうことのむなしさ。
http://bylines.news.yahoo.co.jp/amakinaoto/20140711-00037285/

Hitoshi　Kawashimaさんが聞いた日本の財界の大物の発言。「そろそろどこかで戦争でも起きてくれないことには、日本経済も立ちゆかなくなってきますなあ。さすがに日本の国土でどんぱちやられたのではたまらないから、私はインドあたりで戦争が起きてくれれば、我が国としては一番有り難い展開になると思ってますよ。」
https://m.facebook.com/photo.php?fbid=719538388105516&id=100001480848971&set=a.417886121604079.73054558.100001480848971

日本。新宿での焼身自殺未遂事件　報道が少なかったのはなぜ？
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140703-00000025-wordleaf-soci&p=1