フランスで5~6世紀のダウン症児の骨を発掘 差別されていなかった?

The International Journal of Paleopathologyに掲載の論文によると、
フランス北東部のSaint-Jean-des-Vignesから発掘された
5または6世紀のものと見られる5-7歳の子どもの骨は
これまで発見された最古の、また最年少のダウン症児のもの。

性別は不明。

ダウン症であったことはほぼ確実だが、
コミュニティのその他の人々とまったく同じように埋葬されていることから、

死に際して、ダウン症であるということから別の扱いをされていない、
それは生前にも特にスティグマを負わされていなかったということ、
すなわち古代の人々がダウン症の人を特別視していなかったということではないか、と。

考古学者の中には、
紀元前1500年の絵画と彫刻にダウン症が描かれていると考えている人がいるが、
これまでに発掘されたダウン症の人の骨では、成人に近い年齢の2体のみだった。