2014年6月16日のメモ


ケアラーにはNHSスタッフにはない知識と経験から得た技能(expertise)があるにも関わらず、病院では考慮の外に置かれている。:これ、12日のエントリーのコメント欄のやりとりにも通じる話題。英国の知的障害者への医療差別問題の報告書でも、家族や介護者は本人のことを最もよく分かっているのだから、彼らの言うことに耳を傾けて、ちゃんと意見を尊重すべきだ、という提言がされていた。
http://www.theguardian.com/healthcare-network/2014/jun/11/hospital-staff-recognise-carers-skills-knowledge

育児と介護のケア労働が50代の女性にのしかかっている。この調子で行くと、現在15歳の女の子は生涯のうち9年間をケア労働に費やすことになる。
http://www.telegraph.co.uk/health/healthnews/10891986/Todays-teenage-girls-will-dedicate-9-years-of-their-lives-to-unpaid-care.html


講演「オランダとベルギーにおける安楽死と医師による自殺幇助」 アグネス・ヴァン・デル・ハイデ 甲斐克則=福山好典(訳)
http://www.waseda.jp/hiken/jp/public/review/pdf/47/02/ronbun/A04408055-00-047020173.pdf

イタリアの病院では暗黙の安楽死が公然の秘密になっている、と医師の証言。
http://www.west-info.eu/why-assisted-suicide-is-already-common-in-italian-hospitals/


英国のSCOPEなど、障害者チャリティの関係者らがPAS合法化法案に懸念の書簡をTelegraphに。
http://www.telegraph.co.uk/comment/letters/10875949/The-Assisted-Dying-Bill-devalues-the-lives-of-terminally-ill-and-disabled-people.html

Telegraphにある精神科医が寄せた、PAS合法化への懸念の声がとても良かったので、エントリーにしよう、しよう、と思いながら2週間がたってしまいました……。
http://www.telegraph.co.uk/health/10875414/Assisted-dying-Bill-can-you-really-tell-if-someones-of-sound-and-settled-mind-for-suicide.html

認知症の人が軽症の間に書いた事前指示書に基づいて、重症化した時に水分と栄養を差し控えることの倫理問題。
http://www.medicalnewstoday.com/releases/277922.php

Erica Blazaさん(51)、脳卒中の発作後、痛みがとれず、脳の手術を希望したがNHSで認められず、ディグニタスで自殺。
http://www.dailymail.co.uk/news/article-2658080/If-youre-reading-I-dead-tragic-Dignitas-suicide-diary-shames-NHS-British-woman-took-life-denied-pioneering-operation.html

去年、日本尊厳死協会が「日本リビングウィル研究会」というのを作っている。
http://www.youtube.com/watch?v=_q6gqeAQvOk

英国の保護裁判所が、植物状態とされる男性のDNR指定を認める。ただし水分と栄養は継続するよう命じた。
http://jerseyeveningpost.com/news/uk-news/2014/06/06/withholding-of-treatment-authorised/


日本。出生前診断誤報告した函館の医院に1000万円賠償命令:時間の問題だと思っていたけど、ロングフル・バース訴訟、ついに日本でも。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140605-00000117-mai-soci



英国のダウン症理由による中絶の半数は報告されていない、との調査結果。
http://www.bioedge.org/index.php/bioethics/bioethics_article/11012

遺伝子を操作した「デザイナー精子」技術に、開発者のRobert Winston卿自身が、「危険な優生思想へのドアを開くもの」と。
http://www.bioedge.org/index.php/bioethics/bioethics_article/11001
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2013-12/foas-si120213.php

ゲノム読解で重症知的障害児10人のうち6人がわかる、という新技術
http://www.medicalnewstoday.com/releases/277846.php

日本。新型出生前検査、確定診断受けず中絶
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=99952

朝日GLOBEの「生殖医療」サイト。救世主兄弟も「死んだ息子の子がほしい」も。
http://globe.asahi.com/feature/2014052900009.html

病気予防として遺伝上の親が3人いる子どもを作ることの倫理問題。米国の学者が英国の見切り発車を批判。:実は倫理問題じゃないのかもしれない。
http://www.bioedge.org/index.php/bioethics/bioethics_article/11000




コクラン日本支部が始動―根拠に基づく医療推進へ
http://www.yakuji.co.jp/entry36530.html

低価格ロボット、普及を支援…政府が「戦略」:介護者のサポートはできるかもしれないけれど、ロボットが介護者に代われるわけではない。それなのに、あたかも「代われる」かのように言われることでロボット開発に莫大な資金が投入されることが正当化され、その陰で介護職の待遇改善も家族介護者支援への資金投入も、まったく進みはしない。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140615-00050113-yom-bus_all


アイルランドの未婚女性保護施設跡地から800体の乳児の遺体が見つかった事件で、孤児たちが未検査のワクチン実験に使われた疑惑。Michael Dwyer医師らの調査で、1930年から1936年にかけて、孤児院の子どもたちがBuggoughs Wellcomeという製薬会社のジフテリア・ワクチンの実験で同意なしに被験者にされたことが判明している。
http://www.bioedge.org/index.php/bioethics/bioethics_article/11013

米国政府はタリバン関係者を捕らえると、解放する際に彼らの体内にICチップを埋め込み、トラッキングしている。この記事の冒頭、「認知症患者にチップを取り付けて、介護者が所在を把握し、安全を確認するのは一般的な方法となってきたが」とある。
http://www.bioedge.org/index.php/bioethics/bioethics_article/11015





WPのValerie Strauss記者が「テストじゃなくたって子どもの学習達成度は評価できるだろー」と。
http://www.washingtonpost.com/blogs/answer-sheet/wp/2014/06/11/assessing-learning-without-tests/

「なぜヘッジ・ファンドはチャーター・スクールが大好きなのか」WP
http://www.washingtonpost.com/blogs/answer-sheet/wp/2014/06/04/why-hedge-funds-love-charter-schools/

ビル・ゲイツが米国の教育改革で批判を浴びて、反論しているんだけれど、特に「ビジネスの利益でやっていることだとの批判については?」という問いへの答えがぜんぜん答えになっていない。「利益なんてとんでもない。これはカネを出してあげようという話、慈善なんですよ」。ワクチンについても、そのまま同じことを言うんだろうな。
http://www.washingtonpost.com/politics/how-bill-gates-pulled-off-the-swift-common-core-revolution/2014/06/07/a830e32e-ec34-11e3-9f5c-9075d5508f0a_story.html?wpisrc=nl_hdtop

問題行動の生徒「個別指導教室」で“隔離”へ 大阪市教委
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140610-00000105-san-soci