Nicklinson訴訟で、英国最高裁「PAS禁止はプライバシー権と相反」 ・フランスでは安楽死実行の医師に無罪判決・もう一つLambert事件
「死ぬ権利」をめぐって、
いきなり大きなニュースの連発。
いきなり大きなニュースの連発。
① まず、英国のNicklinson・Paul Lamb訴訟で最高裁判決。
“ロックト・イン症候群”の男性が「妻に殺してもらう権利」求め提訴(英)(2010/7/20)
自殺幇助希望の“ロックト・イン”患者Nicklinson訴訟で判決(2012/3/13)
自殺幇助訴訟のNicklinsonさん、ツイッターを始める(2012/7/2)
「死ぬ権利」求めるロックト・イン患者Nicklinsonさん、敗訴(2012/8/17)
Nicklinsonさん、肺炎で死去(2012/8/23)
Nicklinson 訴訟の上訴裁、四肢マヒの男性によって継続へ(2013/4/19)
故Nicklinson氏の上訴審「自殺幇助めぐる法改正は議会の仕事」(2013/8/1)
自殺幇助希望の“ロックト・イン”患者Nicklinson訴訟で判決(2012/3/13)
自殺幇助訴訟のNicklinsonさん、ツイッターを始める(2012/7/2)
「死ぬ権利」求めるロックト・イン患者Nicklinsonさん、敗訴(2012/8/17)
Nicklinsonさん、肺炎で死去(2012/8/23)
Nicklinson 訴訟の上訴裁、四肢マヒの男性によって継続へ(2013/4/19)
故Nicklinson氏の上訴審「自殺幇助めぐる法改正は議会の仕事」(2013/8/1)
【28日追記】
この記事はその後、大幅に修正されており、
「9人のうち5人」が「マジョリティ」に変っている。
こちらの記事では「7人のうち4人」となっている。
http://www.thisiswiltshire.co.uk/NEWs/11305107.I_am_proud_we_stuck_it_out__says_Melksham_right_to_die_campaigner/
この記事はその後、大幅に修正されており、
「9人のうち5人」が「マジョリティ」に変っている。
こちらの記事では「7人のうち4人」となっている。
http://www.thisiswiltshire.co.uk/NEWs/11305107.I_am_proud_we_stuck_it_out__says_Melksham_right_to_die_campaigner/
土曜日のBioEdgeは以下のように書いている。
Lord Neuberger, president of the court, stated in his judgement,
“On the basis of the arguments and evidence which have been put before the Court, there would have been too many uncertainties to justify our making a declaration of incompatibility.”
Nevertheless, Neuberger warned that if parliament failed to consider the matter in the near future, there was “real prospect” of a successful future legal challenge.
“On the basis of the arguments and evidence which have been put before the Court, there would have been too many uncertainties to justify our making a declaration of incompatibility.”
Nevertheless, Neuberger warned that if parliament failed to consider the matter in the near future, there was “real prospect” of a successful future legal challenge.
判決による合法化を求めた原告の要求は退けられたという一面を捉えるか、
議会に対して、法改正の検討を示唆したという面を捉えるか、によって
同じニュースでも書き方一つで印象はがらりと変る、という典型例かも。
【追記終わり】
議会に対して、法改正の検討を示唆したという面を捉えるか、によって
同じニュースでも書き方一つで印象はがらりと変る、という典型例かも。
【追記終わり】
② フランスで終末期の患者7人に致死薬を注射して死なせた
Nicolas Bonnenmaison医師に無罪判決。
Nicolas Bonnenmaison医師に無罪判決。
ちなみにフランス大統領は選挙の公約に安楽死合法化を挙げていた。
フランス上院、25日に自殺幇助合法化を審議(2011/1/13)
フランスの安楽死法案、上院の委員会を通過(2011/1/19)
フランス上院が自殺幇助合法化法案を否決(2011/1/27)
フランスの大統領候補が「当選したら積極的安楽死を合法に」(2012/2/6) ⇒で、この候補が当選して現在のオランド大統領。
カナダとフランスで医師らに安楽死と自殺幇助を巡る意識調査(2013/2/18)
フランス大統領、安楽死(自殺幇助?)合法化法案提出を明言(2013/7/2)
フランスの安楽死法案、上院の委員会を通過(2011/1/19)
フランス上院が自殺幇助合法化法案を否決(2011/1/27)
フランスの大統領候補が「当選したら積極的安楽死を合法に」(2012/2/6) ⇒で、この候補が当選して現在のオランド大統領。
カナダとフランスで医師らに安楽死と自殺幇助を巡る意識調査(2013/2/18)
フランス大統領、安楽死(自殺幇助?)合法化法案提出を明言(2013/7/2)
③ 火曜日、6年前の交通事故以前に意思を明示していたことを理由に、
昏睡状態の患者Vincent Lambertさんからの水分と栄養の引き上げを
フランスのtop administrative 裁判所が認めたが
その数時間後にヨーロッパ人権裁判所が覆し、
同裁判所の吟味の間、治療を続行するようフランスに求めた。
昏睡状態の患者Vincent Lambertさんからの水分と栄養の引き上げを
フランスのtop administrative 裁判所が認めたが
その数時間後にヨーロッパ人権裁判所が覆し、
同裁判所の吟味の間、治療を続行するようフランスに求めた。
Lambertさんの生命維持中止については
家族の意見が割れており、
家族の意見が割れており、
両親の弁護士はテレビの取材に対して
「病気ではないし、終末期でもないし、苦しんでいるわけでもありません。
我々の見方からすれば、彼の栄養と水分を止める理由は何もありません」
「病気ではないし、終末期でもないし、苦しんでいるわけでもありません。
我々の見方からすれば、彼の栄養と水分を止める理由は何もありません」
【欧州人権裁判所関連】
双極性障害者の自殺希望に欧州人権裁判所「自殺する権利より、生きる権利」(2011/1/28)
欧州人権裁判所に「死の自己決定権」提訴(独)(2010/11/23)
欧州人権裁判所「ドイツ政府が自殺幇助希望を検討しなかったことは欧州人権条約違反(2012/7/30)
欧州人権裁判所、スイスの自殺幇助に法の明確化求める(2013/5/14)
双極性障害者の自殺希望に欧州人権裁判所「自殺する権利より、生きる権利」(2011/1/28)
欧州人権裁判所に「死の自己決定権」提訴(独)(2010/11/23)
欧州人権裁判所「ドイツ政府が自殺幇助希望を検討しなかったことは欧州人権条約違反(2012/7/30)
欧州人権裁判所、スイスの自殺幇助に法の明確化求める(2013/5/14)
【29日追記】
28日のBioEdgeがフランスの2つのニュースを取り上げている。
それによるとBonnenmaison医師が使った薬物の1つは禁止薬物だった。
28日のBioEdgeがフランスの2つのニュースを取り上げている。
それによるとBonnenmaison医師が使った薬物の1つは禁止薬物だった。
それからLambertさんは5年前から「最小意識状態」だったとされる。
http://www.bioedge.org/index.php/bioethics/bioethics_article/11034
http://www.bioedge.org/index.php/bioethics/bioethics_article/11034