ニチキ医師、「理性的自殺」幇助で豪医事当局より医師免許を一時停止

7月13日のメモで拾った話題の続報。

オーストラリアで何かと物議をかもしてきた
Dr. Deathこと Dr. Philip Nitschkeの医師免許、一時停止。

45歳の男性 Nigel Brayley氏が、ニチキ医師とのやりとりの後で
違法に輸入したNembutalで自殺した事件について、
Australia Medical Boardは昨日23日の夜の会議で、
ニチキ医師の医師免許の一時停止を決定。

Brayley氏の妻は2011年に、
写真を撮っている時に採石場から転落して死亡しており、
殺人事件として警察が捜査している。

容疑者とされたことはないが
夫の関与も取り沙汰されてもいた。

医事当局の処分は、
ニチキ医師がBrayley氏に精神科の治療を受けさせる義務を怠ったというもの。

国民の安全を守るために必要であれば
医事当局には医師の登録を制限する権限がある。

ニチキ医師は
自分が主催するワークショップにBrayley氏が参加したことは認めているものの
医師と患者の関係となったことも、アドバイスを求められたこともないと主張し、
処分について政治的な動きだと反発。

「いいですか、私たちのワークショップはあちこちで開いているし、
オーストラリア中のワークショップが予約でいっぱいなんですよ。
何百人、何千人と言ってもいいくらいの人々が、
その時が来たらどうやって命を終えることができるか
知りたいと望んで、やってくるんです。

私の医師免許を取り上げようと取り上げまいと、
そういう事情はちっとも変わらない。

(自分から医師免許を剥奪しなければ)
そういう人が増えて、もっと多くの人が影響されて自殺するだろうなんて、
私には愚かしい考えとしか思えない」

Medical Boardについてはこちらを参照しました。
http://usmle.livedoor.biz/medical_licence_in_australia.pdf



つまり、この人は
特定の一人に自殺のアドバイスをしたことは認めないんだけれど、
何百人、何千人に自分たちが自殺の方法をアドバイスしていることは認めているし、
これからもやるぞと堂々と宣言している……てこと?


そもそもニチキ医師と彼が創設したExit Internationalには
2009年段階から、ペントバルビタールを違法に輸入したり、
その方法を教えているという報道があった ↓