「脳死者は法的な死者。病院側には介入義務はない」とKY州裁判所

ケンタッキー州で7月22日火曜日、
脳死と診断されたIsaac Lopez君(生後2ヶ月)から
病院側に生命維持装置が外すことを認める判決が出た。

その数時間後、
実際に装置が外され、その2時間後にIsaac君は亡くなった。

Isaac君は6月29日に
両親にNorton Immediate Care Center に運び込まれた。

父親がバスタブにIsaac君の頭を打ち付けたため、
頭蓋骨を骨折していた。

(ただし逮捕された父親は当初の裁判で罪状を否認)

Isaac君は7月2日に脳死と診断されたため、

母親が息子から生命維持を引き上げられないよう裁判を起こし、
病院側は脳死である以上、生命維持は行われるべきではない、と主張していた。

判決は、病院側の主張を認め、
脳死は不可逆である以上、両親にも誰にも
もはや治療をめぐって行うべき意思決定は存在しない。

また
「Isaac Lopezは法的に死者である。Norton Healthcareには……
人工的に呼吸、血流を維持する義務は無く、
その他いかなる医療介入や治療をIsaac Lopezに行う義務もない」



マクマス事件で
さんざん「死体」という言葉を使って
家族へのバッシングを煽った生命倫理学者のThaddeus Popeが

この事件について
「死んだ患者からの生命維持の中止を裁判所が認める」と
ブログでもツイッターでも書いている。






この問題は、結局のところ、
以下のエントリーで出てきた the scientific establishment による支配の問題なんじゃないか、
(それって言いかえれば、やっぱり「メディカル・コントロール」なんじゃないか?)と
このところ、ぐるぐるしている。