Debbie Purdyさん、死去

2008年から自殺幇助をめぐる法律の明確化を求めて訴訟を起こし、
2010年のDPPガイドライン制定のきっかけを作った
英国のMS患者のDebbie Purdyさんが、12月23日に死去。

享年51。

訴訟当時に望んでいたスイスではなく、
英国のホスピスで、食べ物（栄養）を拒否して。

Right-to-die campaigner Debbie Purdy passes away
The Scotsman, December 30, 2014

その他、
http://www.theguardian.com/society/2014/dec/29/assisted-suicide-campaigner-debbie-purdy-dies
http://www.dailymail.co.uk/wires/pa/article-2890800/Purdy-tells-chose-die.html
http://www.theguardian.com/commentisfree/2014/dec/30/debbie-purdy-death-legalise-assisted-dying-lord-falconer-bill
（「デビー・パーディの死を記念してPASを合法化しよう」というタイトルの記事）

年末とて余裕がないので
とりあえず、速報的に。

【31日追記】
メディアがパーディさんの死去でPAS合法化でまた勢いづいている中、
パーディさんの夫がBBCでホスピスの暖かいケアのお陰で最後の1年間が穏やかで尊厳あるものになったと、
ホスピスへの感謝を語っているのはとても印象的。
http://www.itv.com/news/update/2014-12-29/debbie-purdys-husband-thanks-hospice-for-dignified-care/

【1月14日追記】
パーディさん、VSEDを拒否したとのこと。
http://medicalfutility.blogspot.jp/2015/01/debbie-purdy-denied-vsed.html

Purdyさんの最後の論考。1月4日のIndependent誌に。ガイドラインは嬉しいが法制化が必要、というもの。
http://www.independent.co.uk/news/people/debbie-purdy-righttodie-campaigners-last-article-calls-for-more-legal-protection-for-those-who-assist-suicide-9955946.html

【Purdyさん関連エントリー】
MS女性、自殺幇助に法の明確化求める(2008/6/27)
親族の自殺協力に裁判所は法の明確化を拒む(2008/10/29)
自殺幇助希望のMS女性が求めた法の明確化、裁判所が却下(2009/2/20)
Debby PurdyさんのBBCインタビュー(2009/6/2)
自殺法改正案提出 Falconer議員　Timesに(2009/6/3)
MSの教育学者がヘリウム自殺、協力者を逮捕(英）(2009/6/26)
作家 Terry Pratchett　”自殺幇助法案”を支持（2009/7/1)
英国医師会、自殺幇助に関する法改正案支持動議を否決(2009/7/2)
英国上院、自殺幇助に関する改正法案を否決(2009/7/8)
Purdyさんの訴え認め、最高裁が自殺幇助で法の明確化を求める(2009/7/31)
Purdy判決受け、医師らも身を守るために方の明確化を求める(2009/8/15)
法曹関係者らの自殺幇助ガイダンス批判にDebbie Purdyさんが反論(2009/11/17)
Debbie Purdyさんが本を出版(2010/3/22)