ドイツ議会にPAS合法化法案

ドイツ語に堪能な方からお知らせいただいたので
英語で検索してみました。

9日、ドイツ下院にPAS合法化法案が2本、提出されています。

ベルギーやオランダやスイスに見られるような
自殺幇助や安楽死を対価を得てサービスとして提供するような活動は禁止しつつ、
自殺を幇助した人への処罰と、全面的な解禁との中道を模索する1本と、

もう1本は、より踏み込んで、
医師の診察を受けた責任能力のある成人には死ぬ権利を認めようとするもの。
緑の党のRenete Kunast氏と左翼等のPetra Sitte氏が提出。

審議は7月から。

以下のAFP記事によると、
ドイツでは医師が致死量の毒物を処方することは違法行為だが、
患者が物理的な助けを借りずに自分で飲める場合という
一定の条件化でのみは認められており、
実質上、麻痺がある人や植物状態の人は除外されることになっている、とのこと。

(例によって「安楽死」と「医師による自殺幇助」を厳密に書き分けてない印象なので、
この記事だけからは、そのあたりの詳細は不明です)



ちなみに、スイスの自殺ツーリズムで
死ぬ人で一番多いのは国籍別ではドイツがダントツで一位 ↓
Dignitasでの自殺者、ドイツ人は500人(2009/9/24)


私の情報収集は英語なので、
どうしてもドイツ関連は断片的となり、
その上、どこかのエントリーで書いていますが、
どうもドイツのこの問題に関する英語圏のニュースは
イマイチよく分からないところもあって、
状況把握がきちんとできていないのですが、

関連エントリーは以下 ↓




【13日追記】
今日のBioEdgeのニュースレターもこの情報を拾っている。
11月までに成立させたいとの意向らしい。


【18日追記】
1つの法案の審議入りに伴い、詳細な記事あり。
これによると、1方の法案はどちらかというと在宅など緩和ケアの拡充を目指したもののような印象。
http://www.dw.de/how-to-die-in-germany/a-18522753