2015年6月16日のメモ

MN州のPAS合法化法案は上院で否決されました。18対17。5月の保健福祉委員会での投票時も7対6だったんだそうな。きわど~。
http://www.lifenews.com/2015/06/15/maine-senate-defeats-bill-to-legalize-assisted-suicide/

TN州の上院委員会で、市民権活動家のJohn Jay Hooker氏がPAS合法化法案支持のスピーチ。
http://www.heraldcourier.com/news/civil-rights-activist-pleads-for-physician-assisted-suicide-in-tenn/article_efa3f3e4-0f20-11e5-909a-bfe9a331dc6c.html

TN州のPAS合法化問題の記事。冒頭はアルツハイマー病の82歳の女性のPAS希望。こういう人は、法案が成立しても対象にならないはずなんだけど、どうしてメディアはこういうことをやり続けるかなぁ。
http://www.wbir.com/story/news/health/2015/06/09/tennessee-joins-national-debate-on-assisted-suicide/28735667/



NZでLecretia SealesさんがPASの権利を求めて提訴し、法改正は議会の仕事とした裁判所の判決の数時間後に亡くなった事件で、裁判官を冷血だとする世論の批判が高まっているらしい。:そういう問題じゃないと思う。
http://www.stuff.co.nz/dominion-post/comment/columnists/69271019/judge-unfairly-targeted-in-lecretia-seales-righttodie-case

去年のメイナード事件できっぱりと反対し続けたIra Byock医師が、「PASはリベラリズムではなくニヒリズムである」として民主党は反対の立場に立つべき、と主張。政治の問題として、医学教育や高齢者医療、緩和医療の改善に取り組むべき、と。This is no time to be fatalistic. Instead, it’s time to push major redesign of physician education and post-graduate training. State legislators could write bills to require medical and nursing schools and residency programs to adequately train clinicians in personalized symptom management, communication and shared decision-making, and collaborative team-based care. Legislators could mandate performance tests of basic skills in these areas before their state awards licenses to practice medicine. 
http://www.politico.com/magazine/story/2015/06/doctor-assisted-suicide-democrats-118718.html#ixzz3cWhhBuof



1998年に「安楽死と自殺幇助」という本を書き、C&Cと一緒にPAS合法化に向けてロビー活動を展開してきた生命倫理学者Gerald Dworkinが、かつての本のタイトルについて「戦略的な理由からは医師幇助自殺という文言を使用したことは政治的な正しさを欠いていた」と。
http://www.bioedge.org/pointedremarks/view/so-much-falseness-in-the-world/11478/

FENが定例ミーティングに使っていた部屋の使用を、地域のリクレーションセンターから断られている。
http://azdailysun.com/news/state-and-regional/right-to-die-group-denied-meeting-space-in-retirement-community/article_c4a89217-8162-5171-8ae3-36a4da7b9039.html


日本老年医学会雑誌に症例報告「高齢者ケアの意思決定プロセスに関するガイドラインに沿って、胃瘻からの栄養補給法の中止を検討した1例」。94歳のアルツハイマー末期、寝たきり、意思疎通は不可能な女性。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/geriatrics/51/6/51_560/_article/-char/ja/

上記、こちらの「NHKスペシャル:家で看取るということ」で取り上げられた事例とのこと。
http://ameblo.jp/cm115549901/entry-11515825429.html

こちらのクロ現でも紹介されたとのこと。「もう病院で死ねない ~医療費抑制の波紋~」
http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail02_3205_all.html

Alan Shewmon, Paul A. ByrneらのDevelopmental Medicine & Child Neurology誌の論文、”Consciousness in congenitally decorticate children: developmental vegetative state as self-fulfilling prophecy”  大脳皮質が欠損している子どもは意識がないとされてきたが、5歳から17歳の子ども4人で大脳皮質がほぼ存在しないにもかかわらず、人や周辺を見分けたり、人と関わったり、ものを見て分かる、今どこにいるかがわかる、音楽の好みがある、場に応じた感情反応を見せる、連想から学習するなどの能力が認められた。「植物状態」というラベリングによって見えなくされてしまっているのでは、と問題提起。
http://journals.cambridge.org/action/displayAbstract?fromPage=online&aid=2329&fileId=S0012162299000821

オランダのナーシング・ホーム、家賃なしで大学生に部屋を提供。条件は月に30時間、入居の高齢者と「よき隣人」として関わるなどの活動をすること。
http://www.pbs.org/newshour/rundown/dutch-retirement-home-offers-rent-free-housing-students-one-condition/


英国の介護者週間でヤングケアラーへの支援をクローズアップ。地域のケアラーセンターのヤングケアラー支援グループが月に2回、家族の介護を担っている子どもたちを遊びに連れていっているが、教師にも介護していることを言えず学校へ行けなかったり、支援につながっていない子どもたちも。
http://www.yorkpress.co.uk/news/13330706._It_would_be_boring_if_I_didn_t_do_anything____Read_the_fascinating_interview_with_an_11_year_old_carer_in_York/


エセックス州にはヤングケアラーが1万人と推計。保険局が支援を約束。
http://www.eadt.co.uk/news/health_chiefs_commit_to_helping_the_10_000_young_carers_in_essex_1_4111414

アイルランドも介護者週間。70歳以上のフルタイム介護者が4万人、15歳以下のヤングケアラーが4000人以上。
http://www.irishtimes.com/news/ireland/irish-news/national-carers-week-over-4-000-carers-are-below-age-15-1.2242121

ヤングケアラーの宿題を手伝っているボランティアの、介護者支援の呼びかけ。2014年の介護者支援改正法で、地方自治体には介護者を見つけてアセスメントを申し出る責任が負わされ、介護者にはフレキシブルな労働時間を求める権利が与えられた。
http://www.huffingtonpost.co.uk/carys-roberts/carers-week_b_7571070.html

家族を施設に入れるというのはどういう体験なのか、を調査しようとする研究者らが協力してくれる介護者を募っている。
http://www.irishhealth.com/article.html?id=24716

英国の介護者支援では「隠れた介護者」を見つけ出すことが重視されていて、GPやスクールナースにその役割が期待されているんだけれど、ここでは薬局の薬剤師にも介護者を見つけ出して支援につなげようと呼びかけるキャンペーン。
http://www.bbc.com/news/uk-england-bristol-33107366


米国では、AARPとNational Alliance for Caregivingとが共同で、介護者実態調査の結果を報告。
http://states.aarp.org/new-aarp-study-identifies-challenges-for-family-caregivers-caregiving-solutions-needed/


日本。障害者の暮らし、親の死後どう支援? 京都で施設開設相次ぐ
http://kyoto-np.co.jp/politics/article/20150614000105

日本。福祉施設で虐待 障害者団体が申し入れ
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150610/k10010109581000.html

この虐待事件について、カイパパさんが書いている一連の記事、胸がきりきりする。
http://kaipapa.livedoor.biz/archives/52583081.html
http://kaipapa.livedoor.biz/archives/52583446.html
http://kaipapa.livedoor.biz/archives/52583814.html

日本語。国連で障害者権利条約の会議 日本も参加
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150610/k10010109011000.html

日本。鳥取県養護学校の看護師一斉辞職問題、元日本海テレビアナの福浜議員が厳しい追及
http://irorio.jp/agatasei/20150609/235626/

「引き寄せる力」 三浦清邦先生、名古屋大学から豊田市子ども発達センターに。
http://iryou.chunichi.co.jp/medical_column/leaf/20150403155051595

北大サイエンス・カフェ「生命に介入する科学Ⅲ~受精卵の選別・操作、その社会的意味を考える~」レポート1は、石井哲也先生の解説。ルイーズ・ブラウンさんからゲノム編集まで。概要がとても分かりやすいお話。レポート2は、カフェ後半の市民の円卓ディスカッションとアンケートの結果。
http://costep.hucc.hokudai.ac.jp/costep/contents/article/1355/
http://costep.hucc.hokudai.ac.jp/costep/contents/article/1356/

その石井拓也先生の手による、北大総務企画部広報課からのプレス・リリース「生殖細胞系ゲノム編集による遺伝子疾患の遺伝予防:社会的議論のための論点提示」:カフェでの解説に比べると、ぐっと専門的で、私にはついていけないところも。「近い将来,ヒト生殖細胞系ゲノム編集は臨床応用水準に到達しうると推定されました」 「ゲノム編集技術の更なる進歩で,生殖細胞系遺伝的改変の是非に関する議論は,安全性ではなく,生命倫理的観点が中心となるとみられます」
http://costep.hucc.hokudai.ac.jp/costep/contents/article/1356/

日本。ゲノム編集の課題調査へ 政府の生命倫理調査会
http://www.sankei.com/life/news/150603/lif1506030043-n1.html

2014年11月にベルギーの27歳の女性が、13歳の時に鎌状赤血球貧血の治療を受ける前に摘出、冷凍保存されていた卵巣を移植して、男の子を出産
http://www.bbc.com/news/health-33063838?ocid=socialflow_facebook

日本。なぜ?最先端病院で相次ぐ死者
http://www3.nhk.or.jp/news/web_tokushu/2015_0610.html

MRIの際に使用されるガドリニウム造影剤に、脳に残留して健康リスクとなる危険性の指摘。
http://www.propublica.org/article/left-in-the-brain-potentially-toxic-residue-from-mri-drugs?utm_name=



2013年に米国のメディケアで支払ったベンゾジアゼピン系など安定剤処方、4000万件。13年までは、ベンゾへのメディケア支払いは認められていなかったというから、最初の1年間で、3億7700万ドル。濫用問題も高齢社の転倒問題も指摘されているのに。:オバマ・ケアは結局、メディケアとメディケイドを通じて製薬会社と富裕層を潤す仕掛けだという、この本の指摘を思い出す ⇒ 堤未果『沈みゆく大国アメリカ』(2015/5/24)
http://www.propublica.org/article/medicare-paid-for-nearly-40-million-tranquilizer-prescriptions-in-2013?utm_name=

FDAのクスリの認可の基準を下げてプロセスの期間短縮を図るthe 21th Century Cures Actに、「悪魔の取引」として慎重を呼びかけるオピニオン。NYT.
http://www.nytimes.com/2015/06/11/opinion/dont-weaken-the-fdas-drug-approval-process.html?_r=0

チョコレートでダイエットできる、という科学研究の大デタラメ。
http://www.propublica.org/podcast/item/meet-the-reporter-behind-that-bogus-chocolate-study/?utm_name

臓器移植法を問い直す市民ネットワーク 第6回市民講座の報告(3-1) 田中智彦さん講演<「尊厳への問い」を問いなおす―「いのちの倫理」のために>
http://blog.goo.ne.jp/abdnet/e/3b86eac59161fb29bbc6613ca7628f29

同 (3-2) 看護師のMOTOKOさん講演<看護と尊厳 -その人らしく生きることを支える―>
http://blog.goo.ne.jp/abdnet/e/28c19529ecbd990bb6c202b7555a391b

変わった名前と犯罪性に相関がある、との調査結果。:げに、一見科学的であると見えることの恐ろしさ。
http://www.washingtontimes.com/news/2009/jan/29/study-links-unusual-surnames-to-criminality/

日本。生活困窮:強制退去の日、娘を殺害 千葉地裁で12日判決
http://mainichi.jp/select/news/20150612k0000m040154000c.html

日本。ホームレス、全国的に激減 10年強で4分の1 生活保護など普及で 「路上生活から生活保護受給に転じる人は年間10人に満たない。別の所へ移動しただけではないか」とし、「従来の定住型だけを調べていては実態が見えなくなる」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150612-00000001-kobenext-soci


日本。「うぐいす嬢」らのセクハラ深刻、レイプ被害も…選挙活動中は訴え無かったことに
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150613-00000104-san-pol

日本語。「物資見返り、隊員と性交渉」 ハイチ女性200人証言
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150611-00000039-asahi-int

日本語。チョムスキー氏「反基地に奮闘する県民、県政を強く支持」:2008年によく分からないながらチョムスキーの本を読んだ ⇒http://blogs.yahoo.co.jp/spitzibara/41937126.html
http://ryukyushimpo.jp/info/storyid-243527-storytopic-3.html

日本語。「ネイティブ広告」で揺れるウェブメディア--協議会と一部媒体に大きな溝: 「デザイン、内容、フォーマットが、媒体社が編集する記事・コンテンツの形式や提供するサービスの機能と同様でそれらと一体化しており、ユーザーの情報利用体験を妨げない広告」 要するに、記事のフリをした広告。これ、すごくコワい。
http://japan.cnet.com/marketers/news/35063728/

英国ケンブリッジで、4歳段階で最も優秀な子ども達を選別して、他の子供たちとは別途教育する方針のKing’s Hedges 小学校に批判が出ている。
http://www.thetimes.co.uk/tto/education/article4464289.ece

英国政府は2016年から4歳児への入学試験を認める方針。
http://www.theguardian.com/education/2014/mar/27/four-year-olds-compulsory-tests-2016-government-confirms

日本。バター不足騒動「本当の理由」 消費者には見えないカラクリはこうだった:私は逆に、品薄を演出してTPPやむなし、という空気醸成が狙いなのかと思ってた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150606-00000002-jct-bus_all&p=1