「黒人の皮膚は白人よりも厚い……? ~痛みとdiagnostic overshadowingを考える~」を書きました

ご報告がちょっと遅くなりましたが、

「地域医療ジャーナル」5月号に、
「黒人の皮膚は白人よりも厚い……? ~痛みとdiagnostic overshadowingを考える~」
という記事を書きました。

こちらのエントリーの話題を中心に ↓
痛みのアセスメントと治療における人種間格差(米)(2016/4/6)


さらに、認知症の人への痛みの管理の必要性を説いた
以下のカナダ医師会雑誌の論説にも触れて ↓
認知症の人々にもっと良い痛みの管理を(2013/10/16)

最後を以下のように締めくくりました。

認知症の人は痛みを感じにくいか?」とキーワード検索をする人は頻繁に見かけるのに、「認知症の人の痛みを知る方法は?」「認知症の人の痛みの非薬物療法は?」「認知症の人の痛みは十分にケアされているか?」とキーワード検索をする人が圧倒的に少ないのは、なぜなのでしょう?

 そう問うてみることもまた、痛みにおける diagnostic overshadowing をめぐるEBMの第一歩ではないのかなぁ、と私は思うのですが。


実は、一昨日も昨日も、
私のブログに来てくださった方のキーワード検索の中に、
認知症の人は痛みを感じない」という意味のフレーズが含まれていました。

この頃、こういうことが頻繁に目に付いて
とても気になっているのです。

一方で、
例えば「認知症の人の痛みを知る方法は?」とか
認知症の人の痛みはケアされているか?」といった
検索キーワードを見たこと一度もないものですから。

よかったら、読んでいただけると幸いです。

なお、6月号には、
「米国のオピオイド鎮痛剤のファーマゲドン」(仮題)という記事を予定しています。

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