ケベックの安楽死者、想定の3倍に

ケベック州安楽死法の公式な統計が出ている。

昨年12月10日の施行からこちら、262人が同法を利用して死亡。
1年間ではほぼ300人となる見通し。

保健大臣は以下のように語っている。

“I mentioned many times that I was expecting about 100,” Barrette said during a news conference. “It’s almost three times that. Actually, on a one-year period, it will be over 300 … that in itself is surprising to me.”

「だいたい100人程度を予想していると何度も言いましたが、ほぼその3倍となっています。

実際、1年間では最終的に300人を超えるでしょうし……それ自体が私には驚きです。


安楽死を希望したけど実施されなかった人が87人。
そのうちの36人は州法の対象外だった。
24人は気持ちを翻した。
21人は安楽死よりも先に死亡。
1人が延期して
5人の申請が手続き中。

人口比で言うと、
人口が3倍のモントリオールの54人に比べて
ケベックでの45人は3倍。

保健大臣は、フランス語圏でカトリックという同一性が高いケベックの特性だと言い、

すべてのセーフガードがしっかり整備されて
システムは「きわめて良好に(very, very, very well)」機能している、と。

しかし、8%のケースは事実上、違法なもので、
21の事例では法的な要件を満たしきっていなかった。

The vast majority of those – 18 – involved questions about the independence of the second doctor who is required to sign off on the assisted death. Mr. Barrette said the problem often arises in smaller communities where doctors know one another.

それらのうちの大半にあたる18の事例では、幇助死を認める署名が必要とされる2人目の医師の独立性に疑問がある。Barrette保健相は、医師が互いに顔見知りである比較的小さなコミュニティではよく起こる問題だ、と語った。

Of the remaining three cases, two were instances in which assisted death was administered without proving the patient was at the end of life. In one case, it wasn’t proven that the patient was facing a serious and incurable illness, as required under the law.

残りのケースでは、患者が終末期であることを証明できていないのに幇助死が行われており、1例では法律が求めている、患者が重大で不治の病であることの証明がなかった。


それでも保健相は
「州民はこのシステムに信頼を持ち続けていいと思います。
きちんと行われていますから」