ICなしに「無益性」に基づいて医師が出すDNR指示書、COLST法制化(VT州)

年末に以下のエントリーを書いた際に、
米国でPOLSTが「無益な治療」拒否のアリバイと化している、と指摘したばかりですが、


早速にそれを裏付けるような情報が出てきました。

2013年に医師による自殺幇助を合法化したVT州で
1月1日に施行されたCOLSTの法改正――。

Clinician Orders for Life-sustaining Treatment(COLST).

上記エントリーで引用しているように、以前から、
VT州のPOLSTでは、医師が「無益」と判断する場合には
患者や代理決権者の同意なしにPOLSTに「DNAR」指定を記入することが認められており、
様式にも「同意なし」のチェック項目が設けられている、という情報がありました。

心停止を起こした際に蘇生措置を行っても差し迫った死を防ぐことはできないことが確実で
さらに2人目の医師が署名によって確認すれば、

患者あるいは代理決定権者のインフォームド・コンセントなしに
臨床医は無益性判断を根拠にDNR指示を書いても構わないことに。