2014-01-09から1日間の記事一覧

ファーロウ事件から松永正訓『運命の子 トリソミー』へ: トリソミー13/18を巡る生命倫理 3

(前のエントリーからの続きです) ⑤ ジャンヴィエ論文(2013) 11月のシンポから、この問題がずっと気にかかって、 頭の中でぐるぐると考え続けているうちに、 上記②の論文を書いたアニー・ジャンヴィエがもう一人の学者との共著で 新たに13/18トリソミーの…

ファーロウ事件から松永正訓『運命の子 トリソミー』へ: トリソミー13/18を巡る生命倫理 2

(前のエントリーからの続きです) ③ ダニエル君の手術を巡る倫理委の議論 その他のトリソミー13/18関連エントリーとしては、 2011年のJournal of Perinatologyに掲載された NICUでの「無益な治療」判断には倫理委を活用するよう提言した論文を読んで、 2つ…

ファーロウ事件から松永正訓『運命の子 トリソミー』へ: トリソミー13/18を巡る生命倫理 1

今年の最初の読書は以下の本だった。 松永正訓 『運命の子 トリソミー 短命という定めの男の子を授かった家族の物語』 小学館 2013 (リンクから冒頭部分が試し読みできます) すばらしい本だった。 こんな柔らかな感性と強い使命感で 患者や家族と誠実に向き…