私たちが格安のエビを食べられる背景に、タイの奴隷労働

グローバルなネオリベ世界で
奴隷労働がはびこっている事実については
前のブログから何度もエントリーに拾ってきましたが、



そうなのか……。
ここまできているのか……。

英米はじめ世界中の大手スーパーに卸されている
CP社の冷凍エビがこんなにも安価なのは、
それらが奴隷労働でまかなわれているから。



多くはタイへの移民男性。
みんな若い。10代とか20代とか。

文字通り命がけの移動を強いられた挙句に、
やっと仕事を斡旋してもらったはずが、
エビ漁船(実際は養殖エビの餌にする雑魚漁)に「売られて」いて、
そのままろくな食べ物も与えられず、酷い環境で連日酷使される。

殴る蹴るの暴力は日常的で、
船長他の意のままに、あっけなく人が殺されていく世界――。

ブローカーは、
「分かってほしいんだけどね、みんながこれで儲けてるわけ」


漂流者を装って違法エビ漁船に引き上げられたジャーナリストの目撃証言
http://www.theguardian.com/global-development/video/2014/jun/10/slavery-eyewitness-hell-ship-thai-video

タイのエビ漁船(実際は養殖エビの餌にする雑魚漁?)に売られた労働者が、暴力や過酷な労働で自殺に追い込まれていく様子を描いたアニメ
Slavery in the Thai fishing industry: how workers are being driven to suicide – video animation
http://www.theguardian.com/global-development/video/2014/jun/10/slavery-thai-fishing-industry-worker-suicides-video-animation



見ていて、凍り付いてしまった。

この人たちと私たちとを分けているものは、ただ一つ、
たまたま生まれ出てきた環境の差――。

グローバル人でなし強欲ネオリベ金融資本主義が
この先もどんどん進化した形を取るにつれて、

私たちだって、いつまでも安いエビを買う側に留まっていられるわけじゃない。

日本にだって、
見えにくくされているだけで、
こうやって暢気にブログなんかやっている私たちのすぐそばに、
本当はこういう世界がその闇を広げているに違いなくて……。

その事実は、
連日のニュースからだって簡単に想像できる。

なんて恐ろしい世界なんだろう。

いったい、どこまで荒んでいくのだろう?



サンケイがこれら記事の内容を日本語ニュースとして報じたみたい ↓
http://blogs.yahoo.co.jp/internationalestory/64711861.html