2015年5月1日のメモ

コロンビアが2月の憲法裁判所の判決を受け、PASガイドラインにより合法化。成人で終末期の人に限定。ただし意思決定能力のない人の場合にも、当人の意思を明示する音声または文書の記録を家族が提示すれば認められる
http://panampost.com/sabrina-martin/2015/04/23/colombian-physicians-get-the-final-go-ahead-for-euthanasia/


スコットランド議会の保健委員会が自殺幇助合法化法案には「重大な瑕疵がある」と指摘しつつも、法案は議会の審議へ。
http://www.bbc.com/news/uk-scotland-scotland-politics-32529557

このところ報道が続いていたアイルランドのGail O’Rorkeさんの自殺幇助裁判。2011年にMSの親友をディグニタスへ連れて行く手配をしたことが問われた。旅行会社が目的に疑問を感じて通報し、スイス行きは実現していない。結局、無罪。PAS合法化運動の旗印だったMarie Flemingさん(2013年に死去)の夫が「もともと起こるべきでなかった裁判」。
http://www.sundayworld.com/news/courts/assisted-suicide-trial-dublin-woman-found-not-guilty
http://www.independent.ie/irish-news/courts/justice-done-as-jury-acquits-carer-gail-ororke-of-assisting-sick-womans-suicide-31180940.html

O’Rorkeさんは、その親友が死んだら財産の30%を相続することになっている、という情報もあった。
http://www.irishtimes.com/news/crime-and-law/courts/circuit-court/woman-sensed-deep-down-her-friend-was-making-suicide-plans-1.2184863

英国で、practice nurseが患者に「事前(終末期の)医療プラン」勧誘の電話をかけては、聞き取りによって用紙に記入していくのが慣行化してきている。Popeによれば、米国のPOLSTでも起こっているらしい。:LCPで起こったことはいろんな形で繰り返されている。自分達はそういうのは批判しているとPopeはいうけど、POLSTという制度そのものに、そういうリスクは最初から内在しているんでは? そういえば、この前、母が総合病院に入院した際、主治医から連絡があって「検査に家族の同意が必要。署名は後日でもいい」と言われるので、「明後日行きますので、ではその時に」とお返事したら、「じゃぁ自分が代筆で署名してもいいか」と問われ、絶句した。拘束をめぐる家族の同意書が事実上「白紙委任」への署名となっている実態も、その時に知って愕然とした。
http://medicalfutility.blogspot.jp/2015/04/nhs-resuscitation-guidelines-over.html

日本。「在宅死」 愛川欣也さんも選択した最期の迎え方が話題:なんでもこういう方向へ誘導するために動員されてしまうのね……と思ったけど、寄せられたコメントは割りに冷静だった。カネも介護支援もないのにそんなことできるか、という庶民のホンネ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150420-00000021-ykf-ent

「鎮静の偽装と遺族の苦しみ」 Dr. Takuyaの心の映像
http://drpolan.cocolog-nifty.com/blog/2015/04/post-6273.html

日本。小児終末期医療の治療方針を考える 話し合いのガイドラインから「協同意思決定」をめざして 加部一彦氏に聞く 今でも,日本の医療には権威的なところがあり,治療方針を決めるための話し合いの場においても,家族は医療者の意見に強く影響されがちです。しかし,そうした一方的なかかわり方では,子どもの「最善の利益」にかなった治療方針を決定することはできません。医療者と家族が良いパートナーシップを築き,多様な考え方のもと議論を重ねることが求められます。 子どもの治療について誰かが何か疑問に思ったときに「皆で話し合いの場をもちましょう」と誰もが自然に提案できる環境をつくることが,このガイドラインの最終的な目標
http://www.igaku-shoin.co.jp/paperDetail.do?id=PA03002_01

日本。わらじ医者、がんと闘う 死の怖さ、最期まで聞いて 「10分でいいから患者の悩みを聞いてほしい。患者の最期までともに歩んでほしい」:必読。これって、やっぱり自分がその立場にならないと、本当に分からないことなんだろうか。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150426-00000018-kyt-l26

日本語。植物状態の回復支援 ――“ここまで”と“これから”――」 12年の内閣府主催「障害者週間」連続セミナーでの発表内容。:めちゃ面白かったし、目からウロコが何枚も落ちた。無視と誤解と制度的制約の負の連鎖。無視と誤解に遮られて「見るべきを見ていないだけではないか」と言いたくなることが多々あります。  2006年の長野県の調査で、発症当時に植物状態等と診断された129名のうち、約半数が認知機能を回復していた。10年の大分の「重症脳損傷者実態調査」でも、その後6割弱が意識については明瞭と回答している。こういうことをきちんと調査しようともせず、医師が「この人はどうせ一生このまま」と言ったら、それが科学的診断となってしまうことの怪。また日本にも、植物状態の人へのリハビリテーションを前向きに研究し、提唱している医師があることも。それにしても痛恨は、多日本脳神経外科学会による植物状態の定義に「useful life を送っていた人が脳損傷を受けた後で~」という前提があることを私は見落としていた……。
http://media.wix.com/ugd/4198f0_d559b329cbd04f1482fd8ba18405e6a6.pdf

上の最初の発表をされたのが、若年脳損傷者ネットワークの代表の宮下静香さん。
http://misericordia0.wix.com/ainet#!projects/cm8a

日本。「障害者基本計画・わかりやすい版」:英国の障害者関連ではかならず easy read版がついて出てくるのを2007年から「わー」と思いながら見てたけど、日本でも出るようになってたんだ。
http://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/kihonkeikaku3/pdf/wakariyasui_p.pdf


英、自由民主党の障害者対策マニフェストに、1億5000ポンドの予算で、Care’s Passportという仕組み。無償の介護者に病院駐車場や映画館やジムの無料化。働く時間を増やしても介護者手当てが減額されない制度改正など。:お金をばら撒いてくれるよりも、レスパイトや当人へのしっかりした介護体制の整備の方が、きっと無償の介護者は嬉しいはずなんだけど。でも、政策の中に介護者への視点がないよりは、はるかにマシ。
http://www.bathchronicle.co.uk/Lib-Dems-pledge-250-support-carers-Bath/story-26415154-detail/story.html

がんのパートナーを看取った経験から、ケアラーであるというのはどういう体験であるか、について、がん患者支援関係者のエッセイ。これは読む価値あり。エントリーにしたいんだけど。
http://www.huffingtonpost.co.uk/juliet-bouverie/cancer-care_b_7153004.html

日本語。武田、米訴訟和解で初の赤字へ 純損失1450億円。:これ、違法なマーケティングががったということですよね。
http://www.47news.jp/CN/201504/CN2015042901001046.html

豪政府、生活保護の受給者に要件として予防接種を義務付け。
http://www.bioedge.org/bioethics/feverish-vaccine-debate-spreads-to-australia/11404

WHOが治験データの全面公開を呼びかけ。
http://www.bioedge.org/bioethics/unreported-clinical-trial-data-unethical/11403



英国で、違法薬物を使用して逮捕される子どもたちが急増。
http://www.theguardian.com/education/2015/apr/23/choolchildren-caught-drugs-four-years

米国で、仕事の効率を上げる目的でのADHD治療薬の濫用が増えている。大学生の集中力アップばかりではなくなってきた。
http://www.nytimes.com/2015/04/19/us/workers-seeking-productivity-in-a-pill-are-abusing-adhd-drugs.html?emc=edit_th_20150419&nl=todaysheadlines&nlid=50068194&_r=0

ナイジェリアの「謎の病」、除草剤が原因かWHO
http://www.afpbb.com/articles/-/3045826

直前メモで拾った、脳死に関する国際的コンセンサスの話題。
http://www.bioedge.org/bioethics/the-complexities-of-brain-death/11407

英国で生まれて1時間40分しか生存しなかった無脳症児 Teddy Houlston君から臓器提供。ドナーの最少年齢の新記録。
http://www.theguardian.com/society/2015/apr/23/boy-who-lived-for-100-minutes-becomes-uks-youngest-organ-donor


CA州のSalk Instituteからミトコンドリア病予防のためのゲノム編集に成功した、とする論文。
http://www.medicalnewstoday.com/releases/292948.php?tw
http://www.medicalnewstoday.com/articles/293033.php?tw

上の話題の日本語ニュース。
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201504/2015042400031&g=soc

日本。STAP細胞問題とは何だったのか? 粥川準二 シノドス
http://synodos.jp/science/13786

IQ160をはじめ輝かしい経歴を謳ってあるから、そのドナーの精子を選んだのに、実物とはまるで違う詐称だったじゃないか、とレズビアンカップルが米国の精子バンクを提訴。http://www.bioedge.org/bioethics/donor-dad-not-the-genius-he-said-he-was/11412

ロシアのIT関係の男性 Valery Spiridonovさん(30)、頭部を脳死者の身体に移植するというイタリアの研究者 Sergio Carnaveroさんの研究の被験者になる、と。先天性の脊髄性筋萎縮症、ウェルドニッヒ・ホフマン病。それでも記事のタイトルは「ターミナルな病気の男性」(怒)
http://www.dailymail.co.uk/news/article-3029376/Russian-volunteer-head-transplant-operation-Valery-Spiridonov-says-no-choice-undergo-7-5million-procedure-controversial-Italian-surgeon-Dr-Sergio-Canavero.html


日本。放置された指定医の暴走…聖マリアンナ病院:この問題、医療一般の人権意識の低さ、権威主義、想像力の欠落が犯罪的に凝縮されているという気がする。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150428-00010002-yomidr-hlth

日本語。息子が顔隠してデモ参加、引きずり出してたたいた母が話題に 米:なんで暴動が起きているのかについては口をぬぐって、「暴動やデモに参加するのはイケナイこと。危険な行為だから親はきちんと諌め、止めましょう」って……???? 黒人だというだけで白人警察官の偏見から簡単に殺されたり虐待されるケースが続発して、社会問題化しているんだけど。
http://www.cnn.co.jp/usa/35063885.html
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20150429-00000043-ann-int

その、ボルティモアの暴動に関する報道。一番上のみ日本語。
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPKBN0NJ04H20150428#2
http://www.theguardian.com/us-news/2015/apr/28/baltimore-obama-troops-riots-police-protesters?CMP=EMCNEWEML6619I2
http://b.hatena.ne.jp/entry/www.theguardian.com/us-news/2015/apr/30/baltimore-police-van-freddie-gray-stop
(今日出てきたニュースで、きっかけになったFreddie Grayさんの死因は警察車両のボルトに頭をぶちつけられたこと)

日本。安永さん訴訟 警察官証言、障害者対応集「読まず」:米国の黒人だけではなく、知的障害者も犠牲になっている。
http://www.saga-s.co.jp/news/saga/10102/179044

人種差別的な車体広告を拒否しようとしたNYの交通局に裁判所が言論の自由により待ったをかけ、論争になっている。
http://www.washingtonpost.com/news/morning-mix/wp/2015/04/22/killing-jews-is-worship-posters-will-soon-appear-on-nyc-subways-and-buses/

米国の経済成長、0.2%。:「だから、みんなで支えろ」というのがTPPだというのが、経済オンチのspitzibaraの理解。
http://www.washingtonpost.com/blogs/wonkblog/wp/2015/04/29/the-u-s-will-release-economic-growth-this-morning/

日本国債、1段階格下げ「A」に フィッチ、12年以来
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150427-00000044-asahi-bus_all

安倍総理の米議会でのスピーチで、deep remorseが「痛切な反省」なのかぁ……という、そこはかとない疑問に、すっきりしないけど、まぁ一応の説明になってはいるのか。時事通信の記事。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150430-00000079-jij-pol



自民党の「ウソつかない。TPP断固反対」ポスターの写真をFBにアップすると、削除されるんだそうな。規制され操作されているのは、主要メディアだけではないらしい。
http://blogs.yahoo.co.jp/bandcookwine/12861805.html

日本。<学力テスト>活用法で迷走…内申利用、結果公表などで混乱。:米国で、教育委員会のまで共通テストをびりびり破った小4の女の子を思い出す。「学びながら学校生活を楽しんでて当たり前なのに、どうして1つのテストでやたらストレス抱えされられるのよ」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150421-00000031-mai-life

スライド・ショー。4月15日、欧州中央銀行総裁の記者会見に「ECBの独裁を終わらせろ」と女性が乱入。:むちゃカッコいいんです、この女性。お見事。Mさん、胸のすく映像情報ありがとうございました。
http://jp.reuters.com/news/pictures/rpSlideshows?articleId=JPRTR4XFTQ#a=3

マララ・ユスフザイさん襲撃で10人を投獄。
http://www.bbc.com/news/uk-scotland-scotland-politics-32529557


上智大、イスラム教徒向け「ハラル弁当」を販売開始 1日150食完売で行列も
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150427-00000003-withnews-soci