2016年3月18日のメモ

日本。コストを語らずにきた代償 “絶望”的状況を迎え,われわれはどう振る舞うべきか:結局、高齢化もあるだろうけど、医療技術の発展とそれに伴う医療費高騰もある中で、それぞれの領域によるパイの分捕り合戦でしかないんだろうと思う。
http://www.igaku-shoin.co.jp/paperDetail.do?id=PA03165_01

中国で植物状態と診断された女性Lin Yingyingさんを献身的に介護する恋人のLiu Fengheさんが話題だったのだけれど、その女性の意識が8ヶ月ぶりに戻ってみたら、その男性の暴行がそもそもの怪我の原因だった。
http://www.newstalk.com/reader/47.301/67308/0/

ベルギーの安楽死に、更なる緩和策を盛り込んだ法案が3つ。①20年、30年前に書かれた事前指示でも安楽死容認を。②安楽死の要望には医師は7日以内の対応を。③病院や施設に敷地内での安楽死拒否を認めない方向で。:いいかげん、すべりまくっていると思うけど、まだ足りないのらしい。
http://www.bioedge.org/bioethics/more-bracket-creep-in-belgian-euthanasia/11796




上記の男性、裁判所の判断から24時間も立たず「医師の助けにより」死亡。
http://www.10tv.com/content/stories/apexchange/2016/03/18/cn--canada-assisted-suicide.html

上記の男性、AIDで死ぬとしても、検死官の関与なしにしてほしいと裁判所に要望。
http://www.winnipegfreepress.com/canada/terminally-ill-man-wants-coroner-kept-out-if-doctor-assisted-death-approved-372007801.html

上記の男性、自分のことを「かつての自分の(抜け殻である)ガイコツ」と。
http://www.cbc.ca/news/canada/toronto/toronto-man-physician-assisted-death-1.3488901

カナダの“AID”法制化で、認知症患者の事前指示をどうするかという議論。
http://www.winnipegfreepress.com/opinion/analysis/too-quick-to-ask-for-early-death-372236071.html

ポウプの「無益な治療」ブログに、VSED7日目の女性の動画メッセージ。
http://medicalfutility.blogspot.jp/2016/03/patient-on-7th-day-of-vsed-video.html

Qill医師とPopeらが、同医師が20年以上前に作った“AID”ガイドラインを改訂し、米緩和ケア学会誌に発表。
http://medicalfutility.blogspot.jp/2016/03/clinical-criteria-for-physician-aid-in.html

日本語。松本俊彦のこころと向き合う/12 覚悟の自殺はあるのか 毎日新聞 心理学的剖検から見て、覚悟の自殺はあるのか? 一つ言えるのは、自殺者の行動は矛盾に満ちているということだ。例えば、自殺当日の朝、遺書をしたためながら残り少なくなった洗剤やシャンプーを補充し、かかりつけ医で糖尿病や高血圧の治療薬をもらっている。今日死ぬ者には不要なものばかりだ。こうした矛盾が示唆するのは「覚悟」ではなく「迷い」だ。 :このケースでも、直前に友人が訪ねてきてくれなかったら決行していたかもしれない ⇒精神障害で安楽死希望の24歳女性、安楽死を取りやめ(ベルギー)(2015/11/14)
http://mainichi.jp/articles/20160310/ddm/013/070/018000c

BMAに報告された調査で、家族からの要望で無益な終末期医療を続けている医師がいる可能性の指摘。
http://www.theguardian.com/society/2016/mar/14/doctors-may-treat-dying-patients-for-too-long-finds-bma-report

日本弁護士連合会 第5回人権擁護大会シンポ 第2分科会基調報告書 「成年後見制度」から「意思決定支援制度」へ~認知症や障害のある人の自己決定権の実現を目指して~ 2015年10月:これ、読みたいし読むべきだと思うんだけれど、305ページ……。
http://www.nichibenren.or.jp/library/ja/jfba_info/organization/data/58th_keynote_report2_1.pdf

日本。成年後見制度利用促進法案に反対する声明 全国「精神病」者集団
http://www.jngmdp.org/announcement/3100

日本。「支援された意思決定を巡って──日本国内法の現状と課題」桐原 尚之・長谷川 唯 2012/11/23 障害学国際セミナー2012,ポスター報告,
http://www.arsvi.com/2010/1211kn2.htm

処方薬で死に至るケースの急増を受け、米CDCからオピオイド鎮痛剤の処方ガイドライン
http://www.nytimes.com/2016/03/17/opinion/a-strong-response-to-the-opioid-scourge.html?_r=0



ADHD治療薬の過剰処方問題。豪。
http://www.medicalnewstoday.com/releases/307464.php

製薬会社からの金銭授受のある医師はその会社の薬を処方する傾向があることが、ProPublicaのデータ分析で証明されている。
https://www.propublica.org/article/doctors-who-take-company-cash-tend-to-prescribe-more-brand-name-drugs

HCRに、Carl Elliottのエッセイ “Whatever Happened to Human Experimentation?” 生命倫理学の文献からhuman experimentationという文言が姿を消して、research studyとか clinical trialに言い換えられていくことで、見えなくされているもの。:面白かったのでエントリーに、と思いつつ、2週間近くが経ってしまった。たぶん書けないなぁ。残念。
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/hast.531/full

14年間ALSをわずらい、一時は死のうとまで思ったMario Melazziniさんが、米国のFDAに当たるイタリアAIFAのトップに。
http://www.bioedge.org/bioethics/at-some-point-i-stopped-looking-back/11780


日本。子宮頸がんワクチン副反応「脳に障害」 国研究班発表 マウスにそれぞれ、子宮頸がんワクチン「サーバリックス」、インフルエンザワクチン、B型肝炎ワクチンを打ったところ、子宮頸がんワクチンを打ったマウスにだけ脳に異常が発生していることがわかったといいます。「子宮頸がんワクチンを打ったマウスだけ、脳の海馬・記憶の中枢に異常な抗体が沈着。海馬(記憶の中枢)の機能を障害していそうだ」(国の研究班の代表 信州大学 池田修一医学部長) ; 「(注目している遺伝子は)中国・日本など東アジアの人に多い。子宮頸がんワクチンの副反応が日本でクローズアップされた遺伝的背景の1つの原因かもしれないと考えています」(国の研究班の代表 信州大学 池田修一医学部長)
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20160317-00000008-jnn-soci

上記報道に対する、医師からの批判。:とても不幸な状況になっている。この問題でいつも思うのは、「エビデンスはどこに(論文の中だけに)あるのか?」という問題。一般の薬では、個々の論文や専門機関の背景にある、もっと大きな構造が意識され始めているように思うんだけれど、ワクチンだけはそうした構造から逃れられているという前提に立てることが、ちょっと不思議。
http://simbelmyn.hatenablog.com/entry/2016/03/18/164401
http://simbelmyn.hatenablog.com/entry/2016/03/18/164401

日本。受精卵でゲノム編集、基礎研究なら容認も:なんだかんだいいながら、競争はスタートしてしまっているから、浮き足立っている、という感じ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160314-00050113-yom-sci

TBSドラマ「わたしを離さないで」の粥川準二さんのFBコメントは毎週とても勉強になる。これから最終回を見ます。
https://www.facebook.com/junji.kayukawa/posts/1003406226419541?pnref=story


ワシントンDCで 乳児の生命に関する上院の調査委員会の初回会合。コロラド州での中絶クリニック襲撃事件やPPスキャンダルを受け。
http://www.bioedge.org/bioethics/panel-on-infant-lives-meets-in-washington/11793

乳がんの遺伝子検査は、辛いデータを告げてくれても、何の指針も出せない。
http://www.nytimes.com/2016/03/12/health/breast-cancer-brca-genetic-testing.html?emc=edit_th_20160312&nl=todaysheadlines&nlid=50068194

遺伝子検査を売る大手企業 Ambry Geneticsが、検査で得られた情報の公開へ。
http://www.nytimes.com/2016/03/08/business/genetic-test-firm-to-put-customers-data-in-public-domain.html

日本語。認知症の早期発見は危険!無駄な医療費や薬の副作用、心の不安など「害」大きく by 名郷直樹医師
http://biz-journal.jp/2016/03/post_14239.html

日本。「状況に応じ判断を」 病院の見舞い生花制限見直し by 岩田健太郎医師
http://www.at-s.com/news/article/health/shizuoka/217328.html

日本語。こんな医師が最低 「元神経内科医あまりすのお気楽日記」ブログ。2006年の記事なんだけど、そっくりそのまま身近での見聞。
http://blogs.yahoo.co.jp/yukihiko4302/42910385.html

消費者好みの犬を作るため、遺伝子操作ばかりでなく、外見を整えるための手術をしたり、動物虐待に等しいブリーディング産業。
http://www.theguardian.com/commentisfree/2016/mar/15/pedigree-dogs-breeding-crufts-german-shepherd-best-in-breed

英国で子どもへの性的虐待の報告が30%以上、増加。8割が女児。
http://www.theguardian.com/society/2016/mar/09/recorded-child-sex-abuse-cases-increase-by-more-than-30


「「戦い」は終焉を迎えたのか?――ユニークフェイス運動のジレンマ」矢吹康夫 障害学会第11回大会(2014年度)発表要旨:考えさせられた。あらゆる当事者運動に通じていくという気もするし。
http://www.jsds.org/jsds2014/summary/1109am04.html

親の運動:筋ジストロフィー/重症身心障害児(生の現代のために10・5)「身体の現代」計画補足・126 立岩 真也 立命館大学生存学研究センターFB :すごいのはここに入っている知的障害者自立生活支援者、岩橋氏のコメント。本文が親と施設との関係性の文脈で使っている「人質にとられている」という表現を、元の文脈から切り離して無理やりに自分の文脈に持ち込み、「人質にとられている」のか、「家族」を守るための「人身御供」か? 以前、「レスパイトは麻薬」という表現が出てきたのも、この人の事業所のスタッフからだったけど、今度は「人身御供」……。「自分たちは、なぜこの目の前の親からそこまで信頼してもらえないのか」と自らを問い直す視点がまったく欠落したまま、「親がバカで身勝手だから、自立生活という唯一の正解を実現してやろうとしているオレたちに抵抗する」というむき出しの苛立ちや傲慢な敵意ばかりを感じて、正直、不快。「せっかく医学的正解を提示してやっているのに、無知な親が抵抗してやらせない」と、医療が親を見下して苛立つ眼差しと同じじゃないか、と思ってしまう。
https://www.facebook.com/ritsumeiarsvi/posts/1697146183885695

日本。<国連女性差別撤廃委>障害理由に不妊手術、政府に補償勧告:関係者の皆さんに、ここまで闘ってくださって、感謝。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160312-00000043-mai-soci

日本。日本の夫婦同姓・マタハラ…女性差別撤廃、国連委が勧告
http://www.asahi.com/articles/ASJ376GBPJ37UHBI028.html

日本。「子を産めない人は寄付を」 「2人以上」発言の校長:そういえば、昔、取材したシンポに出てきた厚労省の官僚が「子ども3人いますから、私は国民としての義務を果たしている」と発言したのに目を剥いたことがあった。なんで、こんなにあっちもこっちもばかたれなの?
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160312-00000033-asahi-soci

日本語。「受援力のススメ」:言いたいことは分かるけど、「受援力」が地域の体制整備ではなく個々の人に関して使われると、すごく危ういものがあると思う。
https://ndrecovery.niph.go.jp/quartett/ask_help.pdf