2016年12月8日のメモ





南オーストラリアのPAS合法化法案、否決。投票は賛否同数で、下院議長が反対に回った。つまり一票差。
https://www.bioedge.org/bioethics/assisted-suicide-narrowly-defeated-in-south-australia/12099
http://www.sfchronicle.com/news/medical/article/Australian-euthanasia-law-loses-by-single-10619893.php


お別れパーティを開いてPASで亡くなったCA州のBetsy Davisさんが、自力で毒物を飲む力がなく、飲ませてもらっていたことが判明し、PASの原則に反するのでは、との疑問が出ている。
http://www.desmoinesregister.com/story/news/investigations/2016/11/25/too-weak-kill-herself-assistance-legal/92407392/

前のメモでも拾ったけど、CA州のPAS法が精神障害者を対象にしている件についてBioEdge。
https://www.bioedge.org/bioethics/california-prepares-for-assisted-suicide-of-patients-in-mental-hospitals/12095

英国で認知症の妻マーガレットさん(85)を撲殺し、自身も鉄道に飛び込み自殺したAngus Mayer(85)の事件。家族は、介護能力の低い父親がウツ状態になっていたと話し、社会福祉の制度が個人単位になって介護者の意志のみを尊重し、家族全体の問題としていないことに一因がある、と指摘。
http://www.bbc.com/news/uk-wales-south-east-wales-38234296

日本。介護殺人や心中、全国で179件…13年以降
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161204-00050119-yom-soci

カナダの検死官法により、安楽死や自殺幇助のケースでは毎回調査する必要はないことに
http://www.iheartradio.ca/the-fox-105-3/news/coroners-act-will-ensure-assisted-suicide-not-be-investigated-every-time-1.2191275

カナダ、オンタリオ州が6月に施行された連邦政府尊厳死法の下で保護される患者と医療職の権利を明確化。保険会社は、PADによって死んだ患者への保険金支払いを拒否してはならない。またPADに関与したことについて医療職はライアビリティを問われることはない、など。
https://www.thestar.com/news/queenspark/2016/12/07/ontario-sets-out-rules-for-physician-assisted-deaths.html

スイス、カトリック教会の枢機卿がPASで死ぬ人には最後の秘蹟を行わないよう呼びかけ。:カナダでも同様の動きがあった。
http://www.catholicregister.org/home/international/item/23791-swiss-bishop-to-priests-no-last-rites-for-patients-seeking-assisted-suicide


自国で医師免許を剥奪されたことに腹を立ててオランダに移住している豪のDr, DeathことNitschke医師へのBioEdgeインタビュー。
https://www.bioedge.org/bioethics/interview-philip-nitschke-on-life-in-the-netherlands/12111

そのニチキ医師、最近はオーストラリアのPAS希望者にドローンで毒物を届けるプランを練っている。
https://www.bioedge.org/bioethics/death-from-the-skies/12109
http://www.theage.com.au/victoria/death-by-drone-group-plans-to-fly-euthanasia-drugs-into-melbourne-nursing-home-20161119-gst9k8.html

ハリウッド映画 Me Before Youが発信するメッセージの危うさを指摘するスコットランド生命倫理学者。
http://www.scotsman.com/news/opinion/when-an-inspirational-film-sends-out-depressing-dangerous-message-1-4311212

米国で人工透析を受けている患者が事前指示書に透析中止を盛り込んでいない、との調査結果をPopeが取り上げている。
http://medicalfutility.blogspot.jp/2016/11/kidney-failure-patients-do-not-address.html

英NHSの大改革で、救急部、ガン病棟産婦人科でさらに閉鎖が進められる模様。2008年くらいにもしきりにそういう改革が行われていたけど、その時にはガン病棟は入っていなかった気がする。
https://www.theguardian.com/society/2016/nov/18/ae-cancer-and-maternity-units-to-close-in-major-nhs-overhaul?subid=1398245&CMP=EMCNEWEML6619I2

日本。障害者施設を退所後の行き先未定 全国で1200人以上に | NHKニュース
http://webcache.googleusercontent.com/search?q=cache:TCXdMeuYb-gJ:www3.nhk.or.jp/news/html/20161128/k10010786971000.html+&cd=1&hl=ja&ct=clnk&gl=jp

日本。入所の障害者1万人減目標 厚労省、地域生活に移行 日本経済新聞 障害者の入所施設では今年7月、相模原市で19人が殺害される事件が発生。障害者団体からは地域移行を進めれば障害者への理解が深まり、同種の事件の再発防止にもつながるとの指摘がある。:こうして「似て非なる地域移行」への正当化に障害者団体の「地域移行を」の掛け声が利用されていく。
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO09464470R11C16A1000000/

徳島県。県内の入所待機障害者最多 国・県の在宅推進背景 障害者団体は「在宅支援が十分受けられる環境が整っているわけでない。施設定員を先に減らせば行き場を失う人が増えかねない」と窮状を訴えている え? 障害者団体が? と思ったら、手をつなぐ育成会だった。事情を知らない記者の方が書かれたのだろう。その育成会は、「十分な在宅サービスが受けられない地域もあり、家族が重い負担を負っている」 
http://www.topics.or.jp/localNews/news/2016/11/2016_14799510582196.html

日本。「医療的ケアが必要な障害児は、親と一緒に過ごすべきで保育は必要ない」?!都内における障害児保育の脆弱さ…
http://blogos.com/article/199624/

日本。在宅に関わる看護師が忘れてはいけないこととは?【Kukuru・鈴木恵代表インタビュー3】圧倒的に収容先がない状態ですので、無理矢理にでも家に帰るしかないんです親も大変さの想像がついていないというのもあり、「栄養チューブが入ってるくらい」じゃあ訪問看護を導入せず、何もしないで家に帰しちゃう。それでいざ帰ってみたら、結局はじめてその時に知るわけです、「大変だ」ということを。でも、もうその時には遅いですよね
http://be-nurse.com/interview_megumi_suzuki_3/

佐藤祐輔論文「重症心身障害者の社会生活に向けた支援についての研究 -支援者側からみた促進要因に焦点を当てて-」
http://www.shitennoji.ac.jp/ibu/toshokan/images/in09-05.pdf

日本。「親亡き後」解決法探る 障害者支援の切実な悩み
http://www.oita-press.co.jp/1010000000/2016/11/26/125034050

日本。出所の障害・高齢者支援 施設が支え「世界一幸せ」
http://mainichi.jp/articles/20161127/k00/00m/040/079000c

日本。「職員支える体制を」 やまゆり園家族会会長
https://news.nifty.com/article/domestic/society/12152-214665/

日本。相模原・やまゆり園建て替え 亡くなった方の名刻んだ慰霊碑建立を
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/list/201611/CK2016111802000164.html

相模原市の障害者支援施設における事件の検証及び再発防止策検討チームの中間とりまとめに関する会長声明
http://www.nichibenren.or.jp/activity/document/statement/year/2016/161114_2.html

「優生思想」は現代社会に脈々と息づいている 障害者施設殺傷事件が突き付けた問題 NHK文化福祉番組チーフ・プロデューサー 熊田佳代子 :さすが東洋経済のサイトだけあって、コメント欄にドン引き。
http://toyokeizai.net/articles/-/145061?page=3

日本。ペットの犬・猫と一緒に入所できる特養ホーム 入所者や職員にも効果
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161122-00010000-fukushi-soci

認知症の女性患者は男性患者に比べて、健康観察を受けることが少なく、有害な治療を受けることが多い。
http://www.medicalnewstoday.com/releases/314526.php

日本。がん患者と義理の親との難しい関係 離婚求める姑も
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161116-00000021-pseven-soci&p=1

介護施設訪問診療における、訪問医から見た医療上の問題点 私の担当患者に、70代の糖尿病患者がいた。彼は、HbA1cが7%後半で、内服治療と食事制限が必要な状態であり、私はその両方を「普通に」治療にあたっていた。しかし彼は、その「普通の」食事制限に耐えきれず、施設職員に泣きついた。本来であれば、医療行為に関する医師以外の口出しは医師法違反なのだが、「お客様」からの「クレーム」と受け取られ、結局私は、施設と提携している私が非常勤で所属していたクリニックから、その患者の担当医を外された。その後、その患者は、糖尿病が悪化し糖尿病性網膜症を発症した、と、後任の医師から聴いた :いや、「医師以外が口出しするな」という問題ではなく、この医師にインフォームドコンセントの本来の理念である患者主体の医療という意識も、チーム・ケアという意識もまったく欠落していたことをめぐる「医師の側のコミュニケーション不全」の問題ではなかったのか、と思うんだけど。私の身近でも、こういうことってものすごく多い。
http://medg.jp/mt/?p=7133

【意思決定】人は理性的に治療を選択できるのか がん患者や高齢者を在宅で診る緩和ケア医の立場から 新城拓也 合理的な説明をすれば、人は本当に理性的に治療を選択できるのかについて、私は大きな疑いを持っています。ここに紹介した判断の偏りは、自分自身も含めて逃れることができない、人間の思考の癖です。誰にでもあるこの判断の偏りの裏には、実はその人その人の生きてきた経験、生き方、そして大切にしていることが絡み合っている場合がほとんどです。患者だけではなく、医師も、合理的で公平とは言えない、判断の偏りがあるのです患者、そして時には、家族の経験や考えをじっくりと聞く時間を作るようにしています。例え患者が偏った考えを持っていても、まずは受け止めてうなずきながらじっくりと聞き、次に医師としての考えを伝えながら、一緒に治療を創り出すように心掛けています。患者一人一人にぴったり合う治療を、時間をかけて共に探し、ずっと創り続けるのです:一方に、「医療行為に医師以外のものが口出しするのは医療法違反だ!」と吼える上記の医師もいる……。いつも思うことだけど、この違いを生むのは一体ナニ?
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20161004-OYTET50021/

日本。【意思決定】決められない人の傍らに佇んで 難病患者の家族、支援者の立場から 川口有美子 医師の説明だけでは、意思決定はできないのが普通。圧倒的に足りないんです。何が足りないかというと、生きていくための情報です「意思決定」のためのもっとも有効な方策は、「同病者に会う、会わせること」と言ってもいいくらいです
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20161024-OYTET50038/

すばらしい老後のための12の教訓 最初が「貯め込んだお金、今こそ使うとき」というのが、めっちゃ気に入った。4番目「大切な誰かのためには最良で最も美しい品を買いましょう」。5「小さなことにくよくよしない(もう長い人生でいっぱい乗り越えてきたじゃない)」7「身だしなみをきちんとして自分に誇りを」
http://www.ba-bamail.com/content.aspx?emailid=23430

日本語。学術論文の査読システムが崩壊の危機に瀕している:拙ブログでは何年も前から指摘してきたこの問題、やっと日本の医療職の間で認識され始めたのはいいことだと思うんだけど、不思議なのはそういう人たちでも「ワクチン」だけは、その構図をまぬかれていると無条件に信じていくこと。
http://biomedcircus.com/research_02_54.html

名郷直樹先生のツイート ディオバン事件で臨床試験は死んだと思ったが、ゾンビとして死んだままよみがえった。こういう研究こそ待っていた、という臨床試験がほとんどなくなっている。逆に商業誌のメジャージャーナルは、みんなメーカーが出したい結果を出しているだけの研究ばかり
https://twitter.com/nnago/status/799271058545250304

日本。<抗精神病薬>知的障害児の1割に処方…「自傷防止」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161204-00000003-mai-soci



将来、科学が進歩して生き返らせてもらえることに期待して、ペットや自分の遺体の冷凍保存を望む人たちを相手にしたショーバイができている。Crynonicsというんだとか。脳だけなら10万ドルから。全身だと、その2倍以上のお値段。
https://www.theguardian.com/science/2016/nov/18/teenage-girls-wish-for-preservation-after-death-agreed-to-by-court
https://www.theguardian.com/science/2015/oct/11/cryonics-booms-in-us
https://www.theguardian.com/commentisfree/2016/nov/18/cryonics-may-absurb-but-glad-legal
https://www.theguardian.com/science/2016/nov/18/cryogenics-does-it-offer-humanity-a-chance-to-return-from-the-dead

ガンで死んだ娘の遺体を、米国でそのcryonicsに付したいという母親の望みを認めた英国の裁判。
https://www.theguardian.com/science/2016/nov/18/teenage-girls-wish-for-preservation-after-death-agreed-to-by-court

オハイオ州で通称「ハートビート法案」議会を通過。中絶の規制強化へ。
https://www.thestar.com/news/queenspark/2016/12/07/ontario-sets-out-rules-for-physician-assisted-deaths.html

英国で1991年にIVFが導入されて以来、廃棄された胚は250万個。
https://www.bioedge.org/bioethics/staggering-discarded-embryo-figures-released-in-uk/12107

カンボジアの違法代理母斡旋でオーストラリア人看護師を逮捕。
https://www.bioedge.org/bioethics/surrogacy-crackdown-in-cambodia/12108


脳死と診断されると死者とみなされ生命維持を引き上げられる米では、脳死診断を避けるため無呼吸テストを拒む親が増えている。
http://medicalfutility.blogspot.jp/2016/11/avoiding-determination-of-brain-death.html

人類が直面する解決不能な絶滅危機13種。2002年くらいにトランスヒューマニズム創始者のニック・ボストラムがすでにそんな論文を書いていた。
https://www.theguardian.com/commentisfree/2016/nov/25/13-crises-we-face-trump-soil-loss-global-collapse