ある日の夕食時、そして夜の「海のいる風景」

今週の連絡ノートより。


今日、食事介助に私が入ったのですが、
短期入所で来ている人が一人あったので、
海さんが食べ始めるのが遅くなりました。

(短期のその人は、続けて食べないと眠ってしまうので)

海さんに「待っててくれる?」と聞くと、
「はーい!!」と快く返事をしてくれました。

退屈するかなーと心配していましたが、
周りの職員の小さなミス(スプーンを落とすとか)を見つけて笑い、
他の利用者さんのくしゃみに笑い。

とても楽しそうに待ってくれていました。

「おまたせー」と食べてもらうと、
いつもより少し忙しいことを悟ってか、
本当にお行儀よく、よく食べていました。

しかし、この日は私に実習生がついていたので
途中で海さんの介助は実習生に!!

すると、とたんに
「みなさーん!! 見てくださーい!! 私のところに実習生がー!!」と喜び、
さっきまでの落ち着いた海さんはどこへいったのか? と
私がビックリするほどでした。

周りのことをよく見つつ、私たちに協力してくれる海さんですが、
やはり嬉しいことは、いつでも全面に出してくれます。

そして食事後の今は、私の頭の上であのおもちゃ(母注:童謡絵本)が
ガンガン鳴り響いています……。

ずいずい押しつけられるぅ……。
めっちゃ笑顔です。

海さんのベッドで、海さんの隣を借りてこのノートを書いているのですが、
すっごく見てくる……。

目が合うと、にや、と笑う……。

はじめは横向きだったんですが、
私が気になって「上を向かせて~」と訴えました。

今、おもちゃを私のところに落とし、
めっちゃ頑張って取ろうとしています。

そろそろ私に泣きついてきますよ……あ、きました。
「とってぇ…とってぇ…」

ちょっと無視してノートを書いていると
「無視するなぁ…とってぇ…」と、顔を握られる……。

そして、にじり寄ってきては、私のいた場所をどんどん奪われて……、
ついにベッドから降ろされる私……。

でも、「どけ!」とは言ってない、そうです。

明日は「せんせい」(買ってもらったばかりのお絵かきのおもちゃ)で遊べるかなぁ?