2017年3月16日のメモ

カナダのオンタリオ州で、昨年施行となった安楽死法により実施の用意のある医師として名前を連ねた医師の中から、何度か経験して精神的な負担に耐えがたいとしてオプトアウトする人が出てきているらしい。
https://www.bioedge.org/bioethics/ontario-doctors-back-out-of-euthanasia/12213
http://www.cnsnews.com/commentary/john-stonestreet/why-are-canadian-doctors-having-second-thoughts-assisted-suicide

スペインのマドリッド地域で終末期の緩和ケアを病院あるいは自宅で保障する法案が議会を通過。ただしPASは認めず。こうした法整備が地域ごとに進められているらしい。
http://elpais.com/elpais/2017/03/03/inenglish/1488527309_747352.html


ハワイ州のPAS合法化法案(ただし最近の例によってPASではなく Medical Aid in Dying法案と称されています)、上院を圧倒的賛成多数で通過し、下院へ。
https://www.ncronline.org/news/politics/hawaii-senate-vote-advances-assisted-suicide-bill-modeled-oregon-law




メリーランドの合法化法案は上院議会から引き下げられた。
http://www.catholicreview.org/article/play/sports/maryland-physician-assisted-suicide-bill-withdrawn-from-state-senate



ALSの高齢男性が医師幇助自殺を選択するまでを描く短編映画 Cello.
http://medicalfutility.blogspot.jp/2017/03/cello-new-movie-about-hastening-death.html

メイン州で、刺青によるPOLSTあるいはDNRも有効と認める法制化。
http://medicalfutility.blogspot.jp/2017/03/legalizing-polst-dnr-by-tattoo.html

障害のある研究者らによる調査で、PASをめぐって合法化推進の陣営と反対の陣営の主張の根底にある懸念や望みの多くは共通している、との結果。:まだ読んでいないけど、これは私も感じていること。「こうあってほしい」が語られれば、そこは重なっているのに、といつも思う。
http://www.disabledgo.com/blog/2017/03/assisted-suicide-research-finds-common-ground-between-opposing-camps/#.WMnoFGekLcs

日本。残酷すぎる「終末医療」の現実~医師の意見が正しいとは限らない!曽野綾子さんのケースから考える:これ、上記の問題にも通じていると思う。結局、「いかに死ぬ・死なせるか」という問題ではなく、誰のための医療なのか、誰が決めることなのか、と本来は終末期限定ではない問題だと思う。
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/51067

3年前のMarlise Munoz事件で、脳死者は死者でありTADAの対象外との論理で裁判所が妊娠中に脳死となった女性への生命維持を否定したテキサス州で、妊娠中の女性への生命維持を義務付ける方向でのTADA改正案が議会に提出されている。
http://medicalfutility.blogspot.jp/2017/03/texas-mandating-support-of-pregnant.html

日本。障害福祉サービス等の提供に係る意思決定支援ガイドライン(案):「死ぬ/死なせる」という方向でのみ終末期医療における患者の意思の尊重が説かれるように、施設を「出る/出す」という方向にのみ障害者のサービス利用をめぐる意思決定も支援されていくらしい。
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12601000-Seisakutoukatsukan-Sanjikanshitsu_Shakaihoshoutantou/0000152284.pdf
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO13692200V00C17A3CR8000/

日本。「施設がなくなる……」名古屋市が障害児向け施設補給金減額 保護者不安の声:ここでは「通園施設」の話ですが、こうした兵糧攻めが進んでいるし、これからも進んでいくのは間違いないのでは?
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO13692200V00C17A3CR8000/

日本。二ツ橋に多機能型拠点 重症心身障害のケアへ 横浜市
http://www.townnews.co.jp/0106/2017/03/09/373246.html

日本語。「自閉症だから国外退去」オーストラリア当局、10代バングラデシュ人女性への処分を撤回:こういう事例、前のブログでいろいろ拾ったのだけど、探すのが面倒なのでリンクはパス。
http://www.huffingtonpost.jp/2017/03/02/australia_n_15122324.html

日本語。2017年の国際女性デイ(3月8日)のテーマはWomen in the Changing World of Work: Planet 50:50 by 2030(変化する仕事の世界における女性たち:2030年までにプラネット50:50を実現しよう) :アン・ハサウェイUN Women 親善大使のスピーチ「女性と女の子が家事をするという思い込みはとても根強い固定観念。女性を不公平に扱っているだけでなく、男性の家庭や地域社会とのつながりも制限してしまっている」
https://www.facebook.com/unwomenjapan/posts/1877429289193219

日本語。国際女性デイ関連で、「無償ケア労働とは」。「家庭やコミュニティーにおける無償ケア労働は、社会や経済を支えているのにもかかわらず、無報酬であるがゆえ過小評価されており、重要性が認識されていません」
https://www.facebook.com/unwomenjapan/videos/1876173505985464/?pnref=story

ワシントンDCでは3月8日、Day Without a Womanデモに、仕事に行かず参加を呼びかけ。仕事に出る女性は赤い服を着て連帯を表明。
https://www.washingtonpost.com/local/the-strike-is-on-women-protest-as-part-of-day-without-a-woman/2017/03/08/f1da5ec8-0415-11e7-b1e9-a05d3c21f7cf_story.html?utm_term=.0eb5b5428aea

日本。息子が心臓に持病、社会の壁の厚さ知った 野田聖子さん 国会議員って、強い人の集まりなんです。生活もそんな困っていない。権力があって、口も立って、80歳近くでも元気でしょ。国会議員とだけ付き合っていたら、基本的に強い人ばかりの世界しか分からない。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170304-00000049-asahi-soci

日本。「精神疾患の親がいる子どもを支えるために」(視点・論点) 佛教大学講師 田野中恭子:ヤングケアラー支援は喫緊の課題。
http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/400/264231.html

母親に棄てられ父親が服役中で、祖母と曾祖母2人のケアと家事を一手に担う中国のヤングケアラー、5歳のWang Annaさん。同じ映像をmovingと形容する新聞もあれば、heartbreakingと受け止める新聞もある。
http://www.mirror.co.uk/news/world-news/kind-hearted-little-girl-becomes-10009347
https://www.thesun.co.uk/news/3032527/pictures-girl-5-main-carer-grandma-great-grandma-cooking-cleaning-wash/

日本。始まりは道端で漏らした“うんこ”――「排泄ビッグデータ」が介護現場に変革をもたらす(前編):テクノロジーがこうした善意で医療や介護に支配をひろげていくという感じが私はどうしてもぬぐえない。
http://www.nikkeibp.co.jp/atcl/tk/DTrans/ecs/021700064/

「バイオ・アート」として腕に耳を作った男性など、さまざまな理由で外科手術による肉体改造を望む人たちが出てきていて、彼らの要望を拒否することをめぐる倫理論争。これ、「アシュリー療法」とも地続きの議論ですよね。どこがどのように繋がっていて、どこがどのように切れているのか、もう考えるのは面倒くさくて無理だけど。
https://www.bioedge.org/bioethics/is-it-ethical-to-refuse-a-patient-surgery-for-body-art/12216

米国のオピオイド過剰摂取問題で、自己発生率が高いウェスト・ヴァージニア州のいくつかの州が、オピオイドの販売会社を提訴。:メモでいろいろ拾ってきた話題。「地域医療ジャーナル」2016年6月号に「米国のオピオイド鎮痛剤のファーマゲドン」という記事を書いています。
https://www.ncronline.org/news/politics/hawaii-senate-vote-advances-assisted-suicide-bill-modeled-oregon-law

モンサントの除草剤の安全性実験をめぐる情報操作のスキャンダル
https://www.nytimes.com/2017/03/14/business/monsanto-roundup-safety-lawsuit.html?_r=0



豪ヴィクトリア州で、ドナー精子で生まれた子どもに生物学上の父親の情報へのアクセスを保障する法律が施行。
https://www.bioedge.org/bioethics/victorias-controversial-donor-anonymity-laws-come-into-effect/12210

米で老犬を引き取って手厚く看取ろうというボランティア活動が広がっている。
https://www.washingtonpost.com/news/animalia/wp/2017/03/03/more-people-are-adopting-old-dogs-really-old-dogs/?utm_term=.3905900c40e8