カナダで assisted death より assisted life をよこせ、と訴訟

2016年にmedical assistance in dyingという文言で積極的安楽死と医師幇助自殺の両方が合法化されたカナダのオンタリオ州

assisted deathではなく、assisted life を求めて訴訟を起こした人がいます。

Roger Foley(42歳)。

かつては銀行マンでしたが、小脳性運動失調症が進行して生活のすべてに介助が必要となっています。

ところが、派遣されてくるヘルパーのケアが劣悪で、薬は間違うわ、痛んだものを食べさせるわ、無茶なトランスファーで怪我をさせるわ。抗議しても、それなら誰も送らんぞと脅されて、ついに自殺まで考えるほどに追い詰められ、ついに病院に入院となりました。

しかし、数ヵ月後、病院からは退院を迫られます。

きちんとした在宅ケアを受けられる予算を保証してくれないと退院できない、前と同じ生活になれば自殺するしかない、と主張すると、

では assisted dying という選択肢がありますよ、と提示された、と。

そんな選択肢を提示する前に、苦痛なく生きられるための支援を尽くすべきだ、と提訴。