2016-05-02から1日間の記事一覧

英国で年間4万人以上の患者が本人も家族も知らないうちにDNR指定にされている

英国内科医学会が死に瀕している患者9000人について公式の調査を行ったところ、 5家族に1家族の割合で、患者のDNR(蘇生不要)指定を知らされていないことが 明らかになった。 年間4万人の患者に、家族の知らないままDNR指定が行われていることになる。 また…

山口三重子論文「重症障害新生児の治療決定過程における手続き的配慮の類型化の試み」(後)

前のエントリーからの続きです。 Ⅳ.重症障害新生児の治療決定に至る類型化と手続き的配慮 1) 重症障害の類型化の試み 著者は最初に、「重症障害」の多義性について 医療技術の高度化およびその標準化により重症障害が治癒する可能性が高まるならば、それ…

山口三重子論文「重症障害新生児の治療決定過程における手続き的配慮の類型化の試み」 (中)

前のエントリーからの続きです。 Ⅲ. 我が国における重症障害新生児の治療についてのこれまでの考え方 親の治療拒否に対して医師が訴訟を起こした事例はなく、したがって司法判断もない。 著者は 「子どもの治療を受ける権利の実効化については、裁判外紛争処…

山口三重子論文「重症障害新生児の治療決定過程における手続き的配慮の類型化の試み」(前)

山口三重子論文「重症障害新生児の治療決定過程における手続き的配慮の類型化の試み」 岡山大学大学院文化科学研究科紀要第13号(2002.3) こちらから、フルテキスト読めます ↓ http://ousar.lib.okayama-u.ac.jp/metadata/1232 Ⅰ.はじめに 自己決定権の法…