ベルギーでは1日平均5人が安楽死 多くが高齢者

ベルギーの大手新聞 Sudpresseが発表したデータによると、
2013年にベルギーで行われた安楽死は 1816件で、
前年2012年の1432件から26.8%の増加。

同紙は
「現在ベルギーでは一月に150件の安楽死がある、と言ってよい。
それは、一日に5人が安楽死にされているということでもある」

2013年の総件数のうち、
51.7%が男性患者、48.3%が女性。

70~90歳の高齢者が約半数の53.5%で、
60~70歳の人が21%。
90歳以上が7%。

60歳以下は15%。

なお、2011年から2012年にも
1133件から1432件と、25%増加した。

英国を本拠とするDistant Voicesの障害者運動の活動家、
ALS患者のNikki Kenward氏は,

これらのデータは安楽死を規制することがいかに困難かを示している、
国がいったん安楽死や自殺幇助を合法化すると、
想定以上の人々が殺されてしまうのは必定と言い、

これらのデータを
自殺幇助であっても殺人に関する法を改正しないよう
議会への警告と受け止めるべきだ、と。

ベルギーで安楽死で死ぬ人が増えるに連れて、例のすべり坂が姿を現しています。

私はそういう圧力を受けやすい立場(vulnerable)にあり、

自分がさらなるデータになってしまうのではないか、
(単なる数字の1となって)顔の見えない犠牲者にされるのではないかと不安です。

セーフガードがあるから濫用は起こらないと言われているけど、
ベルギーではセーフガードが高齢者を濫用から護っていないことは明らかですから。