オランダで、医師の手を借りずに“peaceful pill”による“DIY安楽死”を認めようという声

安楽死クリニックで機動安楽死チームによる安楽死を担っている
オランダの安楽死推進団体のNVVEが、今度は、
特に病気ではなくても「もう十分に生きた」として「理性的自殺」を希望する人たちが
医師の手を借りなくても自殺できるよう、”peaceful pill ”の認可を目指して、
オランダ医師会や保健省、法務省と話し合いが進められている。

こうしたDIY安楽死は実は
中国から錠剤で、あるいはメキシコから液体で
致死薬を取り寄せる形で(薬は誕生カードを装って届けられる)
既に闇で広がっているのだとか。

事例としては、
自身が安楽死を実施してきた医師である75歳の Jannes Mulder医師が
いつでも死ねるように中国から致死薬を取り寄せているほか、
2012年に認知症になり、娘の手を借りて中国製の散薬をヨーグルトに混ぜて自殺した
83歳のTom Van Manen氏。

NVVEや、もう一つの安楽死推進団体のStifung De Einderでは、
自分の終末期をコントロールしたいと望むベビーブーマー世代は
こうしたpeaceful pillを必要としており、
濫用を避けるためにも容認して規制する必要がある、などと主張している。