英国の「無益な治療」訴訟: 両親の希望に反し、乳児の生命維持中止を裁判所が認める

某MLに情報提供があったものです。
Mさん、貴重な情報をありがとうございます。

Charlie Gard君(8ヵ月)はミトコンドリア枯渇症候群。
両親は渡米して治療したいと希望。

「チャーリーちゃんの延命治療を行っている英グレート・オーモンド・ストリート病院(Great Ormond Street Hospital)の専門医らは、生命維持装置を外すことの合法性を認める判決を下すよう裁判官に求めていた」(AFP)

タイトルの「尊厳死」という文言からも、
多くの人がこの事件を「安楽死」「尊厳死」「死ぬ権利」の文脈に据えて
考えるのだろうと想像しますが、

この事件の本質は「無益な治療」論です。

拙ブログでもいくつか拾っていますが、英国では、ここ数年、
QOL指標で生命維持を「無益な治療」とし、中止を認めたり命じたりする判決が目立ってきています。

そちらの文脈で考えないと、
問題を捉え間違える、と思います。