豪ヴィクトリア州でPAS・安楽死合法化の直後、父親に致死薬を飲ませた男性に無罪判決

ブリスベーン(クリーンズランド州)の建築業者 Peter John Nixonさん。

認知症前立腺疾患があり、歩くこともトイレを使うこともできなくなっていた父親に
コカコーラとバリウムオキシコドン(記事によっては、さらにジアゼパムも)を混ぜたものを
「これは眠らせてくれるだけだから」といって飲ませた。

父親は病院に運ばれ、12日後に死亡。

自殺幇助の罪で起訴されたが、
息子が飲ませたカクテルが直接の死因だと検察が立証できず、
陪審員は無罪とした。





でも、やっぱりおかしいと思う。

法廷で検察も主張したようだけど、豪で決まった合法化はもちろん、
多くの国や州で合法化されているPASの「自殺幇助」は
一定の基準を満たしていることを複数の医師が認めた場合に、
医師によって処方された薬を自分で飲んで自殺することでしかない。

家族が、死なせる目的で(自殺を手伝おうとの意図で)
まして、単に眠らせるだけの薬だといって薬物を飲ませる行為とは
まったく別問題。